岩田規久男氏 日銀の政策、長年批判
日銀副総裁の候補となる学習院大の岩田規久男教授は「日銀が通貨供給量を大幅に増やせばデフレから脱却できる」と主張するリフレ派経済学者の代表格として知られる。「大胆な金融緩和」を訴える安倍晋三首相の発言に影響を与えてきた経済ブレーンの一人。
岩田氏は長年、デフレからの脱却策を打ち出せなかった日銀の金融政策を鋭く批判してきた。1990年代には「通貨供給量だけでは物価をコントロールできない」と訴える日銀きってのエコノミストである翁邦雄氏と「岩田―翁論争」を起こして話題を呼んだ。安倍首相が求めていた2%の物価上昇率目標の導入を早くから支持しており「日銀は遅くとも2014年末までに2%を達成すべきだ」と主張している。