<フィギュアスケート:全日本選手権>◇第2日◇27日◇長野市ビッグハット

 男子フリーが行われ、ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(20=ANA)が、07年の高橋大輔以来の大会3連覇を飾った。

 羽生は喜びを穏やかな笑顔で語った。

 -3連覇を達成

 羽生

 素晴らしい結果をいただけてうれしい。疲れた。やっとこの長かった年が終わったな、という思いの方が強い。最後まで滑り切れたことが、自分にとっての幸せ。

 -激動の1年

 羽生

 いつも以上に、精神的にも肉体的にもいろいろなことがあった。ソチ五輪から始まり、中国杯でのアクシデント、ぼろぼろだったNHK杯後のGPファイナルへの練習。普通のスケーターじゃ経験できないことを、たくさんできた年だ。

 -冬季五輪王者としてシーズンを迎えた

 羽生

 五輪王者も、全日本王者も過去の栄光。プライドを守りたい気持ちはあるが、スケートが好きだからやっている。それがスケート人生になくてはならないもの。

 -困難を乗り越えた

 羽生

 壁の先には壁しかない。人間というのはそういうもの。課題を克服しても、人間は欲深いからまた超えようと思う。サポートしてくれる人がいて、そういう環境があることに幸せ者なんだ、とまずは感じている。