米俳優トム・クルーズ(51)が26日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた米映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(ダグ・ライマン監督、7月4日公開)のジャパンプレミアに参加した。

 この日は、プロモーションで大阪、福岡を飛行機で回る、計1368キロのキャンペーンを経ての東京入りとなったが、「アイ・ラブ・ユー、アイ・ラブ・ジャパン、アイ・ラブ・トーキョー、アリガトウ!!」と満面の笑みを浮かべてあいさつするなど、元気いっぱいだった。

 上機嫌の裏には、理由があった。作家・桜坂洋氏の小説が原作で、製作期間にかかった3年間、ずっと「日本の小説だから、日本で見せることを考えていた」という。今回で20回目の来日になる親日家で「僕と日本はつながっている。だから、この映画を作れたことに興奮しているんだ。(撮影が)本当に楽しかった。」と熱っぽく語った。

 舞台あいさつの最後には、サプライズが待っていた。集まった1500人のファンから7月3日の誕生日を前に「ハッピーバースデー・ディア・トム」と大合唱された。トム・クルーズは「今年最初の誕生日プレゼントだ」と喜んだ。

 午前の大阪のイベントにはファン3000人、テレビカメラ16台、スチルカメラ25台、マスコミ計80人が、初めて足を運んだ福岡にはファン7000人、テレビカメラ27台、スチルカメラ30台、マスコミ計63人が、そして東京にはテレビカメラ20台、スチールカメ50台、マスコミ130人が集まった。あらためて圧倒的な人気が証明されたトム・クルーズだが、あいさつ後、壇上から降りると、約1時間20分以上もかけてレッドカーペットを歩き、雨が降る中、ファンにサインし、写真撮影に応じ続けた。

 ジャパンプレミア時の恒例行事とも言える、長時間のファンサービスが終わったのは午後9時42分。約1時間半もレッドカーペットを歩き続けた。大阪・ミナミの繁華街に現れた午前9時半から半日以上、トム・クルーズは3都市を駆け抜けた。