楽天が23日、コボスタ宮城でファン感謝祭を行い、今季限りで現役を引退する長谷部康平投手(31)、栗原健太内野手(34)、牧田明久外野手(34)の引退セレモニーを行った。川井貴志投手(40)は、自身の意向で出席を辞退した。

 07年大学生・社会人ドラフト1位で入団した長谷部は、通算110試合で11勝19敗、防御率5・37。「ドラフト1位で指名していただきながら、けがが多くて球団やファンの皆さんの期待に応えることができず、本当に申し訳なく思っています。いい思いより苦しいことの方が多かった9年間でしたが、支えてくれた皆さんのおかげで頑張ることができました」と話した。

 昨秋に広島からテスト入団した栗原は、通算1026試合で打率2割9分3厘、153本塁打。586打点。「小さい頃からの夢だったプロ野球選手になり、もっとうまくなりたいという気持ちでここまでやってきました。いい時も悪い時もやってこられたのは、ファンの皆さんに応援をいただいたからです。来年からは2軍の打撃コーチになります。若手を鍛え、1軍にどんどん送り込めるように頑張りたいと思います」とあいさつした。

 05年の球団創設時からのメンバー、牧田は通算691試合で打率2割5分3厘、23本塁打、150打点。「福井から出てきて16年間、まさかこんなに長くプレーできるとは思っていませんでした。楽天1年目は何もないところからのスタートでしたが、今はこんなに素晴らしい環境が整い、こんなに多くのファンがいます。長い間本当にありがとうございました」と頭を下げた。