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ケヴィン山内の英語まめ知識

第21回ヴァンクーヴァー冬季オリンピック その(2)ゲームの名称について   

 2010年2月末日にオリンピックが終り、パラリンピックが始まりました。このスピード時代ですから、人気競技の決勝戦で興奮した記憶もすぐ忘れてしまうでしょう。折角ですからこの際、競技名で少し英語の勉強をしてみましょう。

 カーリング curling 重いCurling Stoneを使う氷上競技ですが、この名称は髪の毛の「カール」と同じで投げた石がゆっくりcurl することに由来しています。 luge,skeleton,bobsleigh リュージュはフランス語で木製のそりのこと、スケルトンは英語で骸骨(ガイコツ)のことで、つまり建造物が骨組みだけで透けて見えることを言う。足を進行方向に向け仰向けに乗るリュージュと違って、頭を進行方向に向け腹ばいで乗る極めて簡単な構造のそりがスケルトンである。もともとはアメリカで綿摘みの機械(doboggan ドボガン)にハンドルとブレーキをつけたので今でもそう呼ばれることもある。

 さてbobsleigh はbob が「上下に揺れる、跳ねる」という意味でsleigh はそりのこと。この3種類の競技は同じコースを使うそうです。ついでに大文字で始まるBobは Robert(男の名)の愛称でボブクリントン元大統領とか、歌手のボビーダーリンが有名ですね。

 バイアスロン biathlon 、皆さん良くご存知のクロスカントリースキーと途中で行う射撃の2種競技のことで、「bi」は「2」を意味します。例えば bilingual(2ヶ国語を話す)、bicycle(自転車)、bisexual(同性愛の、両刀使いの)などです。

 ついでに triathlon はマラソン、水泳、自転車による陸上の3種競技ですが、「tri トライと発音する」は「3」を意味し、良くご存知の楽器のtriangleとか triple などが良い例ですね。

 pursuit スピードスケート団体競技のことで、元は自転車競技からきています。マスコミでは「パシュート」と言っていますが、「h」が入っていないので「シュー」の発音は正しくなく、最も正確に近い発音で書くなら、カタカナとローマ字の合成になりますが、「パスゥーt」或いは「パスィゥーt」あたりでしょうか。追跡、追撃、追求、続行、遂行という意味です。

本紙2010年3月27日付(2143号)掲載





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