報道・広報

平成20年全国一級河川の水質現況の公表について

平成21年7月31日

 国土交通省では、昭和33年から一級河川(直轄管理区間)において水質調査を実施しています。この度、平成20年(1月~12月)の全国一級河川109水系1,120点における水質状況等をとりまとめました。
 

<有機汚濁の指標による調査結果>

・河川、湖沼、海域全体で、有機汚濁の代表的な指標であるBOD値又はCOD値が環境基準を満足した調査地点(898地点)の割合は89%と過去最高

・BOD河川平均水質ランキングが下位の河川においても、過去20年で大幅な改善
例:綾瀬川(20年前19.0mg/L→10年前7.3mg/L→現在4.1mg/L)
  大和川(20年前12.4mg/L→10年前7.3mg/L→現在4.2mg/L)

<多様な視点で総合的に評価する「今後の河川水質管理の指標」※による調査結果>

・「人と河川の豊かなふれあいの確保」の視点による調査では、調査地点のうち約65%が、遊びやすい(注1)と評価された
・「豊かな生態系の確保」の視点では、調査地点のうち約89%が、生物の生息・生息・繁殖環境として良好(注2)であると評価された
・上記2つの視点に係る調査では、住民と河川管理者が協働で調査する評価項目が設けられており、それぞれ約8,000人の住民に参加いただいた。

(注1):Aランク(顔を川の水につけやすい)、Bランク(川の中に入って遊びやすい)と評価された調査地点。ただし、あくまでも河川水質の面で調査した結果である。
(注2):Aランク(生物の生息・生育・繁殖環境として非常に良好)、Bランク(生物の生息・生育・繁殖環境として良好)と評価された調査地点。

※平成21年3月に「今後の河川水質管理の指標について(案)」を一部改訂し、平成21年度の調査より適用することとした。

<ダイオキシン類の調査結果>

・ 水質について、環境基準を満足した調査地点(233地点)の割合は約97%、要監視濃度(注3)を満足した調査地点(225地点)の割合は約94%
・ 底質について、全調査地点(251地点)で環境基準及び要監視濃度を満足
・ 要監視濃度を超過した地点は、今後、引き続き重点的に監視
 
(注3):環境基準(水質1.0pg-TEQ/L、底質150pg-TEQ/g)の1/2
 

<添付資料一覧>

<添付資料一覧>
http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/suisitu/h210731/s01.pdf
 
1.平成20年水質調査結果の概要 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥…‥‥‥P 1
(1)生活環境の保全に関する環境基準の満足状況
(2)調査地点の水質状況
(3)人と川のふれあいからみた水質状況
(4)ダイオキシン類からみた水質状況
 
2.水質事故等の状況 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥…‥‥P 5
 
3.平成20年河川ランキング ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………P 6
 
4.平成20年新しい水質指標による調査結果の概要‥‥‥……‥…P11
 
※詳細については、下記を参照。
○ 平成20年全国一級河川の水質現況(速報版)
http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/suisitu/h210731/s02.pdf
○ 平成20年度全国一級河川における微量化学物質に関する実態調査の結果について
http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/suisitu/h210731/s03.pdf
○ 「今後の河川水質管理指標について(案)」【改訂版】
http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/suisitu/h210731/s04.pdf
※ 参考資料
    平成20年全国一級河川の水質現況(詳細版)
 
 

お問い合わせ先

国土交通省河川局 河川環境課課長補佐 空閑  健
TEL:(03)5253-8111 (内線35-452) 直通 (03)5253-8447
国土交通省河川局 河川環境課流域水環境係長 梁瀬 達也
TEL:(03)5253-8111 (内線35-483)

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