東日本大震災アーカイブ

復旧工事6日から JR常磐線小高-浪江駅間

復旧工事の開始を発表する坂下部長(右)

 JR東日本は来年1月6日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で不通となっているJR常磐線小高(南相馬市)-浪江(浪江町)駅間8・9キロの復旧工事を始める。25日に発表した。開通時期は平成29年春を目指している。
 地震で被害を受けた線路や橋、信号設備などを復旧させる。総事業費は約50億円を見込んでいる。請戸川に架かる室原川橋(浪江町)の橋脚工事から始める。
 同社水戸支社によると、区間内の約2100カ所で空間放射線量を測定した結果、約770カ所で追加被ばく線量は多くの市町村が除染の目標としている毎時0・23マイクロシーベルトを下回った。残る約1330カ所の最大値は毎時1・5マイクロシーベルトだった。放射線量が高い場所は除染を行った上で工事を進める。
 JR東日本水戸支社設備部の坂下修部長が25日、いわき市役所で記者会見した。

カテゴリー:福島第一原発事故