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「ワクチン被害者の救済」訴える・・・日本列島100万人プロジェクト

2023年6月21日(水)

 新型コロナワクチン接種に反対する関係者らでつくる「日本列島100万人プロジェクト」は6月16日、熊本市役所や県庁などの前で街頭集会を行い、県内などの関係者30人近くが参加した。
 同プロジェクトの代表を務めるのは、熊本市在住の毛利秀徳氏。過去に国会前などで「国土回復国民運動」と称した抗議活動を行っており、通算3回目となる今回は毛利氏にとって初となる地元での開催となった。ワクチン接種の中止やTSMC誘致に伴う自然環境への問題提起、同日に参院本会議で可決したLGBT法案への反対などを訴えた。
 午後2時、熊本市役所正門前に集まった関係者らは、抗議活動を開始した。本庁舎内部では、警備員や職員らがガラス越しにその様子をうかがっていた。演説を始めた毛利氏は、「厚労省、熊本県、熊本市が推奨していたコロナワクチンの接種。大西さん(=市長)はこれを妊婦さんにも推奨していた。僕たちがもっと早く危険性を訴えていれば被害者の数は少なかったのかもしれない」とし、「県内でも11人の方が亡くなっている。みなさん、ワクチンは絶対に打たないでください。人が亡くなっても、国はなんの補償もしない!」と強い憤りを示した。
 また、「僕たちはみなさんを怖がらせようとしているわけじゃない。だが、人間の体の中に入れていい液体なんてものはない。亡くなっている方がいるということは、紛れもない事実だ。せめて熊本では、ワクチン被害者を救済する全国モデルをつくってもらいたい」と語気を荒げながら訴えた。
 途中、県警の警察官が現場に駆けつけ、物々しい雰囲気となる場面もあった。ただ、県警も抗議活動の中止を呼びかけに来たわけでなく、「市役所内から『業務に支障をきたしている』『うるさい』との通報がたくさん寄せられている。活動を続けることはかまわないが、迷惑にならないよう拡声器の音量を落としてほしい」と関係者に注意していた。関係者らも素直に従い、少しずつ音量を絞りながら演説を行っていた。
 1時間ほど演説が行われた後、そのまま県庁前へと移動し、蒲島知事に向けて同様の訴えを行った。

●NHKのワクチン報道、「捏造」に抗議
 同日はNHK熊本放送局前でも活動を行った。NHKは5月、「ニュースウオッチ9」で、コロナワクチンの接種後に家族が死亡したと訴えている遺族を、コロナ感染によって死亡したかのように放送。遺族が問題視し、後にNHKの稲葉延雄会長が謝罪することとなった。同プロジェクトの関係者らは熊本放送局前で、「捏造するな!真実を報道しろ!」「受信料を廃止しろ!」とシュプレヒコールをあげた。(松本)

熊本市役所前で開かれた抗議集会。平日の昼間にも関わらず、30人近くが集まった
ワクチン接種の中止を訴える毛利氏
NHK熊本放送局前でも抗議活動を行った