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世界タブレット出荷、iPadは好調だが予測を下回る――IDC調べ

» 2012年05月07日 12時55分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米調査会社のIDCは5月3日(現地時間)、2012年第1四半期(1〜3月)における世界のタブレット端末出荷に関する調査結果を発表した。出荷台数は前年同期比120%増、前期比38.4%減の1740万台だった。IDCの予測より120万台少なかった。

 市場シェアトップの米Appleの同四半期のタブレット出荷台数は1180万台と前期の1540万台より少なかったが、シェアは13.3ポイント拡大し、68%になった。同社は3月16日に第三世代のiPadを発売し、新モデル発売と同時にiPad 2を値下げした。

 前期に「Kindle Fire」で市場に参入し、いきなり2位に入った米Amazon.comは、今期はシェア4%強で3位にランクダウンした。2位に上昇したのは韓国Samsung Electronicsで、4位は中国Lenovo、5位は先ごろNOOK事業をスピンアウトした米Barnes & Nobleだった。

 同四半期に、Android全体の出荷台数が急激に減少したが、SamsungやLenovoは新世代のタブレットで市場をけん引し始めているとIDCは指摘する。第2四半期以降、他のAndroidメーカーも新製品を投入し、Androidはすぐに回復するという。同社のリサーチディレクター、トム・マイネリ氏は、「主要なAndroidタブレットメーカーは、AmazonやBarnes & Nobleが証明したAppleのiPadに対抗するには安価な製品を提供する必要があるという事実をようやくつかんだようだ」と語った。

 米GoogleがASUSと提携してGoogleブランドのタブレットを発表するといううわさやフィンランドのNokiaがWindows 8搭載タブレットをリリースするとみられていることなどから、IDCは世界タブレット市場は2012年下期に新たなフェーズを迎えると予測する。Appleは当面、首位を保つが、2位以下の争いは激しくなるという。

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