2008年米国大統領予備選・民主党両候補のSWOT分析

2008.03.27

仕事術

2008年米国大統領予備選・民主党両候補のSWOT分析

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

「SWOT分析」は、 何らかの目標達成に向けての戦略立案に用いられる分析方法 です。

‘SWOT’は、
以下の4つの切り口の頭文字を取ったもの。

S:Strength(強み)
W:Weakness(弱み)
O:Opportunity(機会)
T:Threat(脅威)

SとW、すなわち「強み」と「弱み」は、
当事者(企業または個人)についての特質であり、

「内的要因」

と呼ばれます。

一方、OとT、すなわち「機会」と「脅威」は、
当事者を取り巻く外部環境についての特質です。

「外的要因」

と呼ばれます。

SWOT分析を行う意義は、

戦略立案において考慮すべき、
重要な内外の要因を明確化すること

にあります。

まあ、実際「SWOT分析」をやってみると、

当事者としては既に頭ではわかっていたことを
記述してあるに過ぎない

と感じることが多いのですが、
大事なのは、言語化しておくことで、
未来に向けての方向性を指し示す

「戦略」

の妥当性を検証しやすいこと、また
関係者の納得を引き出しやすいことにあります。

さて、宣伝会議最新号(2008.3.15)では、
2008米国大統領選挙予備選候補である、
民主党のクリントン、オバマ氏、共和党のマケイン氏を
対象としたSWOT分析が行われています。

なかなか面白い分析でしたので、
ここでは、注目度の高い、クリントン、オバマ氏の
SWOT分析の結果のみ引用させていただきたいと
思います。

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★S:強み

(クリントン氏)
・知名度、実績経験、政策通
・民主党基盤層
・党内エスタブリッシュメントとのパイプ
・資金力、組織網、ビル・クリントン

(オバマ氏)
・勢い、新鮮さ、率直、弁舌能力
●若年高学歴高所得層
●外交左派・内政中道
・マイノリティ民主党支持総
・資金力、ネット組織、支持者熱意

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★W:弱み

(クリントン氏)
・分断政争政治の象徴
・世論の好悪感二分、計算高さ
○父権主義・恩寵主義

(オバマ氏)
・経験不足、政策能力未知数
・党内エスタブリッシュメントと疎遠
○●人種

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★O:機会

(クリントン氏)
・共和党不人気、民主党に追い風
・世論の内政重視

(オバマ氏)
・共和党不人気、民主党に追い風
・既存政治への不信、変革志向
・無党派層の予備選挙大量参入

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有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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