DESTRUCTION (Mike) インタビュー!
2013年4月5日 (金)
Thrash Domination 2013 で、待望の再来日を果たした Destruction。Destruction と言えば、稀代のリフメイカー。そして今回はそのリフの要、ギタリストの Mike から話を聞けるということで、長年の疑問を色々とぶつけてみた。あまりにしょうもない質問も混じっているかもしれないが、Destruction マニア、スラッシュマニアにとってはきっと興味深いはず。驚きの答え連発!
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Mike : やっぱりビールじゃないとね。
- --- Mirai Kawashima(以下Mirai) : Oranginaおいしいですよ。私も好きです。ドイツでも売ってます?
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Mike : 売ってるよ。
- --- Mirai : フランスの飲み物ですよね。
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Mike : ずっとイタリアだと思っていたのだけど、フランスのようだね。
- --- Mirai : 日本ではフランスから来たと宣伝されます。
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Mike : イタリアだと思ってたんだけどね、よくわからないけど。フランスって書いてあるからそうなんだろう。これ、レッドもあるの知ってる?
- --- Mirai : いえ、知りません。
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Mike : ドイツには赤いブラッドオレンジ味もあるんだよ。
- --- Mirai : それはイタリアっぽいですね。
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Mike : それがまたうまいんだよ。これよりもうまいよ。
- --- Mirai : おいしそうですね、ブラッドオレンジ好きなんですよ。
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Mike : 輸入して金儲けしなよ(笑)。
- --- Mirai : さてではインタビューを始めましょうか。あなたは日本の食べ物が大好きとのことですが、寿司などは、もう試されました?
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Mike : ああ、寿司は大好きだよ。ウニも好きだよ。
- --- Mirai : ウニは最高です。
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Mike : 最初はちょっと変な感じがするけどね。においがして。でも大好きなんだ。しゃぶしゃぶもグレートだね。日本人は料理に気を使うだろ。ドイツ人は料理にお金をかけないからね。冷凍ピザみたいなジャンクフードばかり食べてさ。あまり食べ物に関心がないんだ。
- --- Mirai : 料理よりもビールにお金をかけるんですかね。
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Mike : ドイツでは料理に素早さが求められるんだ。多くの人は、ゆっくり時間をかけて料理なんて作らない。俺は違うけどね。俺は自分で料理するのが大好きなんだ。楽しいし、リラックスできるから。
- --- Mirai : 料理好きというのは、Destruction のイメージ的に大丈夫ですか?
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Mike : 大丈夫さ、料理というのはアートだからね!健康食なんかも作ったりするんだ。料理用のジャパニーズナイフも持ってるよ。
- --- Mirai : 包丁ですね。
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Mike : あれは素晴らしいよ。
- --- Mirai : ではしょっちゅう料理されるんですね。
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Mike : ああ、時間さえあればね。
- --- Mirai : 音楽の話題に行きましょう。Destruction の結成当時は、どんなバンドから影響を受けましたか?
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Mike : 最初はテレビで Ritchie Blackmore を見て、ギターを始めたんだ。あんな風に弾けたらいいと思ってたくさん練習したよ。10歳のときにギターを手に入れたんだけど、大きなスパニッシュギターでね。まだ手も小さかったから大変だったよ。12〜13歳の頃再チャレンジをしてみたんだけど、その頃には手も十分に大きくなっていて、Jimi Hendrix などのクラシックロックをとても気に入っていたんだ、それでたくさん練習し始めた。一日に八時間とか。
- --- Mirai : あなたの書くリフは独特ですよね。
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Mike : それは俺が先生についたことがないからじゃないかな。すべて見たり聞いたりして学んだんだ。音楽理論の先生についたこともないし。本を読んだりしただけだから、個性が出やすいのかな。よくわからないけど。
- --- Mirai : "Bestial Invasion" のリフなどは本当に素晴らしいですよ、スラッシュ史上に残る...
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Mike : あれはパクリだからね。
- --- Mirai : パクリですか?何のでしょう?
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Mike : 教えないよ(笑)。あれは実は Megadeth の "Rattlehead" なんだ。速い音符がさ。あんな風に Megadeth みたいに弾こうとして出来たんだ。もちろん違うリフだし、露骨なパクリにならないようにはしたけど。パクリをやらない奴なんていないよ。
- --- Mirai : もちろんゼロから音楽は作れないですからね、多かれ少なかれ何らかのパクリであるのは当然です。
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Mike : まったく違う音楽なんて作れないだろ。そんなもの誰も好まない。皆が好きなハーモニーみたいなものはあるわけで、作曲する時にはある種のルールに従わなくてはいけないからね。
- --- Mirai : "Bestial Invasion" みたいなリフは他に一切聴いた事がなかったので、私にとって大きな謎だったんですよ。一体どんな影響であのリフが生まれたのか、30年間不思議に思っていました。まったく気づきませんでしたよ。
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Mike :そりゃまったく同じことをやるなんて退屈だからね。個性的なことをやるのが好きなんだ。
- --- Mirai : "Bestial Invasion" と "Rattlehead" はどちらも Speed Kills というオムニバスレコードに入っていましたよね。でも誰も気付かなかったと思いますよ。
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Mike : そうだろうね。うまくやっただろ(笑)。
- --- Mirai : "Sentence of Death" がリリースされてもう30年にもなりますが、振り返ってみてこの作品のことはどう思われますか?
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Mike : あの時は若かったし、レコーディングのことなんて何も知らなかったから、プロデューサーの言うことを信じるしかなかった。俺も緊張していたし。キッズのようにね。レコーディングもそのうちルーチンワークになってしまうのだけど、最初はね。何もわからず、他人を信用しなくてはいけないというのは難しいよ。それも必要な経験さ。ギターを始めてわずか4年くらいだったし、どうすればいいのか良く分からなくて。まあツイてたのかな、あんなノイジーな作品を人々が気に入ってくれたんだからさ。
- --- Mirai : 今でも "Sentence of Death" が大好きという人はたくさんいますよ!
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Mike : パーフェクトな作品じゃないとはわかっているけどね。
- --- Mirai : いや、スラッシュとしてはパーフェクトじゃないですか?
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Mike : まあ荒々しくてブルータルな作品だけどね。そこが気に入ってもらえたんだろうね。
- --- Mirai : "Sentence of Death" はジャケットが2種類ありましたが、何故ですか?
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Mike : アメリカではドイツ盤のジャケットが気に入られなかったんだよ。彼らにはピンク過ぎたんだ。だからグリーンのジャケに差し替えたんだ。俺は気に入らなかったけど。
- --- Mirai : 歌詞は誰が書いていたんですか?
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Mike : 俺や Schmier、それからスイスの友達が手伝ってくれたりもした。主には Schmier と俺かな。Tommy も書いてたよ。
- --- Mirai : Total Desaster には "I can never believe in Jesus Christ, It's all right 'cause Satan in my teacher" という歌詞がありますが、これはスラッシュ史上に残る名歌詞だと思うのですが。
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Mike : まあでもそれは本当じゃないよ。俺はサタンも信じてないからね。神も信じない。そんなこと俺には知りようもないし、実際誰も知りはしないだろう。黙ってるのが一番さ。信心深い奴らはまったく理解できない。俺も宗教的だけど、それはもっとパーソナルなものさ。髭をはやした神様みたいな下らないものじゃなくてね。誰もジーザスが本当に生きていたのかなんて知りもしないのに。ただ本の中に磔にされたなんて話が出てくるだけでさ、そいつは今ここには存在しないんだから。弱い人間にとっては素晴らしい物語なのかもしれないけど。知りもしないことを祈ったり、金まで払ったり、信じなきゃ地獄行きだとか、病気だよ。最近は教皇のことが本当にバカらしくて。ドイツ人の教皇の最後のスピーチとかで皆でローマに行って、脳味噌がないんだろうね。
- --- Mirai : 日本ではキリストを信じている人は殆どいませんからね。
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Mike : 素晴らしいことだよ。自然を信じればいいのさ。もっと大きい存在をね。自然を崇拝するというのは素晴らしいよ。だけど聖書のような下らないものは...聖書と言えば旧約と新約があるだろ。この二つは書いてあることが完全に逆だからね。
- --- Mirai : これはしょうもない質問なのですが、"Total Desaster" は、なぜ Desaster だけがドイツ語なのですか?
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Mike : Desaster?
- --- Mirai : これ、英語では Disaster なのですけど。
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Mike : それは知らなかった!俺たちも若くて、英語力もクソだったからね。ドイツの学校で習う英語なんて使い物にならないし。
- --- Mirai : ドイツ語は英語の複雑版という印象があるのですが。
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Mike : その通りだね。英語というのは歴史的に見て、ドイツ語とフランス語、それから少しのスカンジナヴィアの言語から生まれているからね。チープなドイツ語と言える。ドイツ語は複雑だよ。
- --- Mirai : 私も学生時代数年間ドイツ語を勉強しましたが、大変でした。
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Mike : ある程度の法則はあるけど、例外も多いし、動詞の活用や冠詞が複雑だから。
- --- Mirai : Das, Des, Dem, Dasとか、覚えるの大変でしたよ。分離動詞なんていうのまであるし。
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Mike : 母国語だとね、自然に覚えてしまうのだけど。
- --- Mirai : 実際日本語も複雑ですけど、自然に身についてしまいますからね。
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Mike : 日本語には3種類の文字があるんだろ?
- --- Mirai : そうなんですよ。
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Mike : いい頭のトレーニングじゃないか。
- --- Mirai : "Sentence of Death" や "Infernal Overkill" に対する反応はどうでしたか?
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Mike : 賛否両論だったよ。多くの奴らにとってはあまりにノイジーでパンキッシュ過ぎた。ただのノイズにしか聞こえなかったんだろう。
- --- Mirai : ここ日本でもメジャー誌が、道路工事のノイズだなんて書いたもので、スラッシュファンたちが怒ってたんですよ、音楽のことなんてロクにわかりもしないくせにって。
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Mike : 確かにこういう音楽に免疫がなければ、俺たちの音はあまりに強力過ぎただろうね。クラシックロックやNWOBHMのファンにとっては俺たちはタフ過ぎたんだろうということは理解できるよ。慣れが必要だからね。
- --- Mirai : パンキッシュと言えば、Destruction というのは非常にメタルなイメージを持っている一方で、The Plasmatics や The Exploited のカバーなどもやっていますよね。ハードコアパンクはお好きなのですか?
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Mike : ああ、今でも大好きだよ。G.B.H. や Discharge とか。当時のガールフレンドがパンクだったし。彼女の住んでいた町に良いパンクのクラブがあってね、毎日通ったよ。
- --- Mirai : イギリスのパンクが好きだったのですか?
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Mike : アメリカの G.B.H.も好きだよ。(注:実際はイギリスのバンド。)The Exploited とは、よく通ったそのクラブで一緒にライブもやった。The Exploited からは加入の誘いもあったんだけど、Destruction があったから断った。The Exploited に入ってたら、5年で死んでたんじゃないかな。あいつらはタフだからね。何でもやるから。(酒を飲んだりドラッグをやるマネをする。)
- --- Mirai : ドイツのハードコアはどうでした、Inferno や Spermbirds など。
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Mike : もちろん好きだったよ。
- --- Mirai : Destruction はドイツのハードコアバンドとも一緒にプレイしたりしましたか?
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Mike : いや、ドイツのメタルとハードコアはソリが合わなかったから。The Exploited とはツアーをするプランもあったけど、メタルファンとパンクファンは合わなかったんじゃないかな。俺はパンクも好きなんだけどね。
- --- Mirai : ここ日本で、Destruction モデルの革ジャンが発売されたことがあるのはご存じですか?
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Mike : 本当に?聞いたことないな。
- --- Mirai : "Sentence of Death" で、3人が革ジャンを着て銃弾ベルトを巻いている写真は衝撃的でした。それで Destruction モデルの革ジャンまで売られたんですよ。
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Mike : そりゃクールだ。
- --- Mirai : 革ジャンはお好きですか?
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Mike : うーん、時々は着るけど。あんまり着心地が良くないからね。もちろんステージでは欠かせないものだけど。レザーはクールだよ。
- --- Mirai : Necronomicon(ドイツのスラッシュメタルバンド)についてはどう思いますか?彼らはモロに Destruction サウンドを出していますが。
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Mike : 彼らは良い友達だよ。同じ地域に住んでるんだ。彼らは元々パンクバンドだったんだけど、多分俺たちの曲を聞いたんだろうね、それで音楽性を変えたんだ。
- --- Mirai : 私も彼らの初期のアルバムは大好きです。
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Mike : ああ、クールな奴らだよ。
- --- Mirai : スイスの Poltergeist についてはいかがですか?
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Mike : 彼らも良い友達だ。ギタリストがスイスでレコーディングスタジオをやっているので、そこで、えーっと何だっけな、そうだ、"Metal Discharge" を録音したんだ。V.O.Pulver という奴で、今は Gurd というバンドをやってる。Drug の逆さ言葉だね。
- --- Mirai : "Eternal Devastaion" のギタートーンは、メタル史上最高のものだと思っているのですが、あの音色は狙って作り出されたのですか?
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Mike : あれはプロデューサーの意向だよ。
- --- Mirai : プロデューサーの意向ですか!あなたはあの音色気に入っていましたか?
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Mike : 俺にはちょっとシャープ過ぎるよ。
- --- Mirai : 確かに物凄くシャープな音色ですね。
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Mike : でも今も好きだよ、非常にユニークだしね。
- --- Mirai : あのようなギターの音色を持ったアルバム、他にありませんからね。
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Mike : だけどあまりにシャープなので、慣れが必要だよ。ちょっと薄いしね。まあでもスペシャルなものだね。
- --- Mirai : "Release from Agony" を聴いた時に、ギターの音色がまったく違ったので、あなたはもしかしたら "Eternal Devastation" の音色が気に入らなかったのかと思ったのですが。
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Mike : いや、好きではあったよ。でももっとファットな音が欲しかったんだ。ファットな音色だと、演奏も楽だしね。一音一音それほど気を使わなくてもいいし。音がファットだとフィーリングも違うんだ。俺はファットな方が好きなんだよね。
- --- Mirai : "Eternal Devastation" が初めてCD化された時に、(LPでは無かった)ハイハットによるカウントが突然入っていたのですが、あれは何故だったのでしょう。
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Mike : ミステイクさ。スタジオで寝ていて。
- --- Mirai : LPを聴き慣れている耳には非常に奇妙でした。
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Mike : ああ、スタジオの奴がきちんと仕事をしなかったんだよ。
- --- Mirai : それだから後のヴァージョンではカウントが改めて消されていたのですね。
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Mike : そうなの?
- --- Mirai : ええ、Axe Killer Records のヴァージョンではカウントが消されています。
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Mike : そうなんだ。自分の作品はあまり聴かないので、良く知らないんだよ。
- --- Mirai : カウント無しが正しいヴァージョンということですね。
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Mike : その通り。
- --- Mirai : サイドプロジェクトやソロプロジェクトをやろうと思ったことはありますか?
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Mike : うーん、自分のパソコンで音楽を作るのは好きなんだけどね、作ってる作品は多分ファンにとっては奇妙過ぎるんじゃないかな。「Mikeはどうしちゃったんだ?」って思われるよ。
- --- Mirai : どんな音楽なのですか?
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Mike : ポップな奴だよ。音をチェックするために作ってるんだ。良いプログラムを持ってるからね。Sonarとか。エフェクターも全部入っていて。クラシックのオーケストラのプログラムまで入ってるんだよ。まあでもそれを発表してしまうと「どうしたんだ、Mikeはもうメタルやらないのか?」なんて思われてしまうからね、あまりに危険だよ。もしかしたらいつか発表する日が来るかもしれないけど。誰かリリースしたいという人がいれば、もしかしたらね。
- --- Mirai : 初期の Destruction は、ブラックメタルに多大な影響を与えましたよね。Destruction からアイデアを拝借しているバンドもたくさんいます。以前元 Napalm Death、現 Godflesh の Justin と話をした時に、初期の Napalm Death は Destruction から多大なインスピレーションを受けたと...
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Mike : ああ、皆そうさ。(Testament のドラムとして来日していた)Gene Hoglan も、Destruction のドラムから影響を受けたと言っていたしね。もちろん Destruction だけじゃないのだろうけど。(同じく来日中の)Death Angel も、Destruction の初めてのUSツアーをサンフランシスコで見たと言っていたよ。
- --- Mirai : Voivod とのツアーですか?
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Mike : いや、Cro-Mags と一緒だった。皆が見に来て、皆が気に入ってくれて。驚いたね。わざわざドイツのバンドを見に来てくれるなんて。
- --- Mirai : Destruction がスラッシュメタルやブラックメタルに影響を与えたのは当然ですが、グラインドコアにまでというのは本当に凄いことですよね。
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Mike : (Death の)Chuck Schuldiner も "Curse the Gods" のカバーが入った彼の最初のデモを送ってきた。光栄なことだよ。アメリカのバンドともデモをトレードしてたんだけど、アメリカの奴らが俺たちの作品を聴きたがっているというのにはびっくりした。俺はずっとアメリカの奴ら方が優れたミュージシャンだと思っていたからね。演奏も上手くて、きちんとした教師もいて、音楽理論にも通じていて。
- --- Mirai : 80年代のドイツのシーンについてはどう思われました? Kreator や Sodom など。
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Mike : 最初は大変だよ。皆俺たちのことをクレイジーだと思ってた。クレイジーなノイズだって。そんな奴らの言うことには耳を貸さなかったけど。Sodom や Kreator とは初めから知り合いだった。クラブみたいなものだったな。
- --- Mirai : 何故ドイツだけで、あれほどスラッシュメタルが盛り上がったのでしょう?お隣のフランスなどはそうでもなかったですよね。
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Mike : いい質問だ。何でだろうね。もしかしたらドイツ人はフランス人より怒っていたのかもね。
- --- Mirai : フラストレーションが溜まっていたんですかね。
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Mike : 気候のせいかもしれないよ。ドイツは雨や霧が多いから。フランス人はもっとハッピーだし、イタリア人は少々怠け者で、日光浴好きだろ。ドイツ人はもっとアグレッシヴだからね。メンタリティのせいかな。でも今は皆怒ってるよ。
- --- Mirai : イタリア人も怒ってますね。
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Mike : ああ。
- --- Mirai : 初期 Destruction 作品のダイハード盤などは予定されていませんか?大量のボーナストラック入りの。
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Mike : ボーナストラック?
- --- Mirai : 例えば Infernal Overkill 3枚組CDなど。
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Mike : うーん、それはないなあ。まあいつか何周年記念みたいのはあるかもしれないけど。レーベル次第だよ。いつものように。
- --- Mirai : 今晩のショウはどんな感じになるのでしょう。セットリスト拝見したのですが、Satan's Vengeance をやるようですね。この曲をプレイするのは珍しいですよね?
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Mike : ああ、ちょっと古い曲を試してみようと何曲かやってみたんだけど、この曲を演奏するのはとても楽しかったんだ。エンディングが好きなんだよ、ブルージーで。演奏するのがとても楽しいので、これを採用したんだ。昨年の冬、Sepultura, Exodus と "Thrash Classics Tour" というのをやったんだけど、彼らも俺たちの古い曲を聞きたがってね。古い曲を演奏するのも楽しいよ。
- --- Mirai : "Invincible Force" をプレイする予定はありませんか?素晴らしい曲だと思うのですが。
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Mike : あの曲も時々やっているよ。お客さん全員が望む曲をプレイするのは難しいけど。3時間くらいかかってしまうよ。
- --- Mirai : 可能であれば、今晩 "Invincible Force" 演奏してもらえませんか?
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Mike : うーん、練習してないからなあ。演奏は出来るかもしれないけど、間違えてしまうよ。前持って練習しないとね、全部の曲は覚えきれないから。曲が多過ぎるんだよ。
- --- Mirai : 最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
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Mike : 日本に来るのは大好きだよ。変わらないでいて欲しいね、皆親切で最高だ。フレンドリーだしね。俺も人を楽しませるのが大好きだし、日本の皆の笑顔を見るのが好きだ。とにかく変わらず今のままで。ロックンロール。
- --- Mirai : どうもありがとうございました。
(Orangina は Destruction のイメージふさわしくないとのやりとりの後。)
この曲、おそらくは、Megadeth の "Rattlehead" を聴き、こういう手数の多いリフを作ろうという、明確な意図を持って書かれたのだろう。しかし出来上がった作品は、"Rattlehead" とは似ても似つかない別物。"Bestial Invasion" を聴いて、「何だよこれ、"Rattelhead" じゃないかよ!」と指摘できた人間は、一人もいないだろう。この2曲、どちらも1985年リリースのスラッシュメタル・コンピレーションアルバム、"Speed Kills" に収録されていたので、しょっちゅう続けざまに聴く機会はあったのだが、それでも似ているという印象を持つことすらなかった。淡々とテクニカルに演奏する Megadeth に対し、とにかくイーヴルな Destruction。あまりにも印象が違い過ぎたというのもある。今、改めて2曲を聴き比べてみても、確かに "Rattlehead" が元ネタだなあ、とも思わない。せいぜい「まあ、わからなくはないけど。」というレベル。手数の多いリフからコード弾きに入るあたりは、"Rattlehead" を下敷きにしている感はあるが。"Rattlehead" から "Bestial Invasion" を生み出したとは、やはり Mike は天才であると、改めて感服せざるを得ない。
ただし、唯一引っかかるところがある。"Bestail Invasion" 収録の Infernal Overkill は85年の5月発売なのに対し、"Rattlehead" 収録の "Killing is My Business..." は一か月遅れの同年6月リリース。つまり発売は "Bestial Invasion" の方が先なのだ。とすると、Mike は一体いつ "Rattlehead" を聴き、"Bestial Invasion" を作曲したのだろう。"Killing..." は、84年の12月〜85年1月にレコーディングされているようなので、Mike がアドバンステープを入手していたとしても、そこから作曲、リハーサル、レコーディング、そしてリリースが5月というのは不可能ではないにしても、少々スケジュール的にキツイ。私の調べた範囲では、"Rattlehead" がデモとして出回っていた形跡も無いようである。もちろんライブで見た、ライブテープが出回っていたという可能性も十分あるし(84年の時点で "Rattlehead" はライブでは演奏されている)、もしライブで聴いただけだとすると、この2曲の隔たりを説明するには都合が良い。いずれにせよ、このあたりは改めて検証が必要だろう。
それからもう一つ。私は常々 "Eternal Devastaion" のギターの音色は、スラッシュ史上最高のものだと思っていた。そして何故あの音色を、次作 "Release from Agony" であっさり捨て去ってしまったのか、長年不思議に思っていた。よもやあの音色が、プロデューサーの意向であったこと、Mike 自身はそれほど気に入っていたわけではなかったことなど、想像することすら出来なかった。確かにあの音色では一音たりともミスのできない、非常に厳しいレコーディング環境であったことだろう。
"Total Desaster" のスペルミスや、CD ではハイハットのカウントが復活している話など、あまりに瑣末な質問にも丁寧に答えてくれた Mike。(反応を見た限りでは、こんなアホな質問過去に受けたことはなさそうである。そういう意味では世界で初めて明らかになった事実だと言えるのだが。)どの質問に対しても、私が想定していたものを遥かに超える答えが返ってきた。さすが 、Destruction、さすが Mike である。30年近くにも及ぶ彼らへの尊敬は、今回ますます深まったのである。Mike の口調や表情なども非常に面白いので、是非動画もご覧頂きたい。
Mirai & Mike
川嶋未来/SIGH
https://twitter.com/sighmirai
http://twitter.com/sighjapan
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