... ラガシュとウンマとの何代にも亘る熾烈な領域争いであった。ラガシュはウル・ナンシュによって建てられた王朝の都であったが、この都市国家は前 2500 年の初頭から約一世紀に亘ってシュメールの世界で一つの支配的な役割を担う存在となった。このウル ...

... ラガシュのシャギナかと思わ 軍事指揮官職としてのシャギナは、アッカド王朝時代の王碑文にはじめて現われる。サルゴンの配下に、名は欠けて不明ながらシャギナがいた。「全土の王サルゴン、ラ〔〕は彼(サルゴン)のシ六五シャギナの初出は、ルガルザゲシ ...

... ラガシュを呑まんとす。然り、譜人なべて免れ得ざるべし》彼の語る間にも、暗黒なる洞窟の唇はベータの縁りを触み越え、今はやラガシュのいずこの地にても、これを見ること能わず。ベータの消え去るや、人々声高く突き、魂の怖れ、深く人々の胸を襲いぬ ...

... ラガシュ都市國家に於て信仰せられた神々はウル・ニーナ王の碑文に記録されているが、それ等の神々の相互關係に就いては記録されていない。ラガシュ都市國家の一地域ギルス( Girsu )の(部族神としての)ンギルス( Ningirsn )、ニーナ( Nina )地域の部族神 ...

... ラガシュ文書を取り上げよう。ラガシュ文書を分析の対象とすることにはいくつかの理由がある。まず、これらはラガシュ内のすべてのいわゆる「神殿」組織、すべての地区を包含する内容をもつ。つまり、ラガシュの最高行政官エンシ(これは、かつては独立 ...

... ラガシュとウンマが加わることも、時期を限定することに役立つ。ラガシュとウンマが共同して兵士を派遣できるのは、エンメテナ治世以降である。なぜなら、ラガシュはウルナンシェからエンメテナまで長年にわたりウンマとの間でグェディンナを巡って争って ...

... ラガシュでは、前の支配者たちの悪政のかずかずを列挙したゥルカギナの改革碑文でさえ、宅地や家畜の不不幸にして他の都市国家では、ラガシュのようにはっきりと国家経済ないし神殿経済の機構を知ることができないけれども、だれにも明らかな特徴は、ウル ...

... ラガシュ文書が,主として支配者の妻の家計にかんする記述に限定されているのに対し,ウル第三王朝時代の泥章のうちには,ラガシュ都市全域を包含する長大な管理文書が,いくつか存在する。したがって,神殿毎の直営地総面積,直営地収穫総量,大麦支給総量,大麦 ...

... ラガシュ都市:エンシと諸神殿組織」『西南アジア研究』 16 号 2 「古代シュメールにおける農業生産:『オリエント』 9 巻 23 号ラガシュ都市を中心として」 3 「ゥル第三王朝時代におけるエリン:『古代学』 14 巻 34 号集団的軍事・労働組織」 4 「古代 ...

... ラガシュの社会モデルみごとにととのえられた行政・経済文書が、前二四世紀(都市国家時代末)および二一世紀(統一王朝時代)のラガシュ=ギルスから大量に出土している。これらは、この地域がシュメールの経済的な核であったことを示している。じっさい ...