1日中携帯壊してお金もらえるなんて、耐久テストの仕事って最高ですよねー。Nokiaが送ってくれた耐久テスト・センターの写真を見て、ますますその思いを強くしました。
ノキアが行うテストは200種以上もあります。折り曲げて、焼いて、ジメジメしたところに置いて、水吹き付けて、押して、落っことして…携帯にそんなことできる職場なんてほかに、あります!? (上の写真は100万回ボタン押した直後の携帯です。言葉の綾とかじゃなく100万回)
解説つづきます。液体
釘ぐらいの大きさの管から水をポタポタ携帯一面に垂らします。雨やプールの水しぶきにどれだけ耐えるか見るテスト。
湿度のシミュレーション。湿度最高95%までテストして、ガジェット長寿ゾーンとは呼べない中南米などジットリくる地域の使用に耐えるか調べます。
Nokiaではいろんな種類の液体、クリーム、ジェル(ローション、手指消毒ジェルなど)に対する反応も調べます。バッグの中で、うっかり液漏れでついちゃったりしますもんね。
強度曲げてねじって。これはもう説明不要ですよね。こういう状況に置かれた携帯、一度見てみたいと思ってました! ズボンの後ろポケットに携帯入れて座っても、それぐらいの「曲げ」には耐えるそうですよ。
耐久テストと言えば、やっぱり一番の見どころは落下テスト。この大きなのが、それ専用のマシンです。
落下シーンは1秒10万フレームで録画(普通のビデオカメラの3000倍のスピード!)して1フレームずつ分析、衝撃で歪む度合いを測定します。動画もどうぞ。
Nokiaでは、シャツのポケットの高さからコンクリートの地面に携帯を落としてテストします。一番ありえるシナリオということで。あと、鉄の装置の下に携帯電話をくっつけて 100N(ニュートン)の力を加えるテストも行います。
磨耗・裂け目毎日使ってるとへこんだり、キズがついたり、ありますけど、それを見るテストです。ほこりのテストでは、ほこりモウモウの箱に携帯電話を放り込んで混ぜこぜにして、ボディの中にどれだけダストが入るかチェック。表面から中に異物が入ると、それでボタンが止まるかどうかも、ここで分かります。
先が尖ってるプラスチックのチョコみたいなピースの山の中で携帯を転がし、キズ、磨耗、裂け目ができるかどうか確認。
他にも、ジーンズの布で携帯をゴシゴシ拭いて、使ってる人の服にこすりつけた時の磨耗を調べるテストとか、下は-40F、上は185Fまで低温・高温の耐久性を調べて地球で最も厳しい生活環境でちゃんと使えるかどうかも検査してます。
テスト後は結果分析。電子顕鏡、3Dレントゲン、X線分光器を通してじっくり検分し、ミクロンサイズの半田付けの亀裂、部品不具合、素材の故障など、関連ありそうな問題は全部チェックして総合評価を下します。
とまあ、見てまいりましたけど、決して軽いテストじゃないですよね。僕がこれまで使ってきたNokiaケータイはどれも大体、かなり丈夫です。みなさんのは?
Adrian Covert(原文/訳:satomi)
【関連記事】
・ブルース・リーが卓球をトックンするビデオはNokiaのクチコミ広告?(動画)