「(日中)交流協議機構・長城計画訪中団」の歓迎夕食会(主催:中華全国青年連合会)が10日夜、中国・北京にある人民大会堂で盛大に催され、訪中団を代表して、同交流協議機構会長代理・名誉副団長の輿石東幹事長職務代行が挨拶した。

 歓迎夕食会ではまた、中国の青年による京劇や伝統音楽なども披露され、同機構会長・名誉団長の小沢一郎幹事長はじめ参加者を魅了した。

 陸昊共青団中央委員会第一書記の歓迎挨拶への答礼挨拶に立った輿石幹事長職務代行は、「国民の生活が第一。」の政治を実現するために政権交代に全力を注ぎ、本年8月、衆議院総選挙に勝利し、9月には、民主党を中心とする政権を誕生させることができたとして「今回の訪中は特別の意味がある」ことを紹介。143人の国会議員を含めて全体で632人の参加者への歓待に対して、厚く感謝の意を表するとともに、日中両国の歴史上、これだけの規模の政治家集団の訪中は初めてだろうと語った。

 また、日中関係の発展は、日米関係と並んで、我が国にとって極めて重要であり、だからこそ、小沢幹事長は1986年から日中両国の草の根交流である「長城計画」を実施し、民主党としては2007年から中国共産党との間で政治家同士の意見交換の場として「日中交流協議機構」を始めたと改めて紹介した。

 さらに、1972年の日中国交正常化以来、両国関係は発展の一途をたどっているとの認識を示すとともに、昨今の日中両国の関係は単なる二国間関係にとどまらず、アジア、そして世界の平和、安定、発展に重大な影響を及ぼす関係へと深化を遂げていることを指摘。「日中両国は、政治的にも、経済的にも、また文化や文明、地球環境という面においても、21世紀における人類史的なパートナーとして、協力し合うことができると確信している」と述べるとともに、「それを担うのはまさに、ここに集る皆様お一人おひとり」だとして、力を尽くすよう呼びかけ、両国民の友好と、アジアそして世界の平和と繁栄を祈念し、挨拶を締めくくった。