asahi.com
天気  辞書  地図  サイト案内  Top30 
サイト内 WEB
スポーツ 社 会 スポーツ 経 済 政 治 国 際 サイエンス 文化・芸能 ENGLISH 
  野球  サッカー  スポーツ一般  コラム  記事一覧     ニュース特集   
     
 home >スポーツ > サッカー   
 
フットサル日本代表、グッと成長 21日から世界選手権

フットサル日本代表壮行試合後半、アルゼンチンDFを振り切り豪快なシュートを放つ日本代表・木暮賢一郎
フットサル日本代表壮行試合後半、アルゼンチンDFを振り切り豪快なシュートを放つ日本代表・木暮賢一郎

壮行試合でアルゼンチンに敗れるも、サポーターから大声援を受ける日本代表の選手たち
壮行試合でアルゼンチンに敗れるも、サポーターから大声援を受ける日本代表の選手たち

 フットサルの第5回世界選手権(11月21日〜12月5日、台湾)に日本代表が出場する。89年の第1回大会に招待出場したことはあるが、アジア予選を突破したのは初めて。昨年11月に就任したブラジル人のサッポ監督の下、成長は著しい。サッカーとともに、確実にすそ野が広がっているこの競技。「もう一つのワールドカップ」でどこまで世界に食い込めるか。

◆攻撃に多彩さ、主力に元J選手ら

 13、14日に行われたアルゼンチンとの壮行試合。1―2、3―1の1勝1敗だったが、世界選手権の優勝候補の一角と対等に戦えたことは、国内初の国際試合という記念すべき舞台でもあったこととも合わせて有意義だった。

 現役時代はフットサルのブラジル代表として活躍したサッポ監督も「一番大事なのは、どんな相手にでも、選手たちが勝つ可能性を信じていることだ」と熱く語った。

 16カ国・地域が参加する世界選手権で、日本は1次リーグでパラグアイ、イタリア、米国と同組になった。いずれも格上だが、2位以内に入り、2次リーグに進出するという目標は今回の善戦で現実味を帯びてきた。

 アルゼンチン戦で進歩をみせたのは守備。すきを見せるとすぐにシュートを打たれるフットサルは、守りが重要視される。ゴール前を固めるだけでなく、全員が前から球を奪いに行く積極的な守りが光った。

 攻撃パターンも増えた。以前はGK以外の4人を正方形に置き、速いパス回しに活路を求めたが、遅攻に入るとアイデアに欠けた。

 サッポ監督は4人をひし形に並べるシステムを採用。キープ力と多彩なシュート技術を持つ木暮賢一郎をトップに置き、遅攻の破壊力をつけた。GKからのロングパスや、コート全体を使うクロスを用いたセットプレーなど、狭いコートで効果的な攻めも出た。

 代表選手は、奈良育英高で全国高校サッカー選手権ベスト4の藤井健太主将、元Jリーグ神戸の鈴村拓也、FC琉球(沖縄)でサッカー選手としてプレーするブラジル出身日系3世の比嘉リカルドら、多士済々。

 ただ、代表の14人は、仕事を持つアマチュアだ。例えば、藤井はフットサルスクールのコーチとして生計を立て、所属するクラブチームでの練習は週に3日しかできない。

 日本サッカー協会のフットサル担当者が「Jリーグのトップクラス5人でも、フットサル日本代表にはまず勝てない」と言うように、ピタリと球を止めるために足の裏を使うなど、この競技の勘所は独特。サッカーの付属的な存在である日本と、プロリーグまである南米、欧州との環境の差が、実績の違いを生んでいる。

 ブラジルでは、サッカークラブが子供の育成にフットサルを使い、狭い空間でプレーさせることをゴール前の技術向上につなげている。

 ただ、少人数で気軽に楽しめるフットサルの競技人口は日本でも増加している。日本協会への登録人数は約17万人。未登録者を含め、愛好者は約60万人と推定している。民間のフットサル場も約250カ所を数える。アルゼンチン戦もチケットは完売。第1戦は3433人、第2戦は2518人を集めた。

 日本協会の川淵会長は「日本でフットサルが根付く予感がする」と話した。この世界選手権の活躍が、新しい歴史を作るきっかけにもなる。

(11/16 12:32)


 関連情報  







| 社会 | スポーツ | 経済 | 政治 | 国際 | サイエンス | 文化・芸能 | ENGLISH |
GoToHome ニュースの詳細は朝日新聞へどうぞ。購読の申し込みはインターネットでもできます。 GoUpToThisPage
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
| 著作権 | リンク | プライバシー | 広告掲載と注意点 | アサヒ・コムから | 朝日新聞社から | 問い合わせ |
Copyright Asahi Shimbun. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission