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バリィさん堂々2位 首位「くまモン」に大健闘 愛媛

2011年11月28日0時39分

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 「一票たのまいね」「投票よろしクマ」。埼玉県羽生市で実施された「第2回ゆるキャラさみっとin羽生」で、ゆるキャラ人気ナンバーワンを決めるネット投票の結果が発表され、愛媛県の今治からエントリーした「バリィさん」が25万票近くを集め、全349キャラ中2位を獲得。1位の「くまモン」(熊本県)に約4万票及ばなかったが、堂々の結果に地元関係者から喜びの声が上がった。

 バリィさんは今治名物の焼き鳥から連想した今治弁を話す鳥のキャラクター。第一印刷(今治市)の宮田麻子さんが2009年にデザインした。来島海峡大橋の冠をかぶり、今治タオルの腹巻きの中に造船業をイメージした船型の財布を入れるなど、今治らしさにあふれている。

 「くまモン」は、今年3月の九州新幹線の開業に合わせて熊本県が作った。県を挙げての応援に加え、九州新幹線のPRで東京や大阪にも積極的に出張して知名度アップを図った。

 人気投票は9月15日〜11月26日に実施され、序盤からトップを走る熊本県のくまモンをバリィさんが数千票差で追いかける展開。途中、東京都のキャラクターが不正な大量投票で首位に立つハプニングもあった。バリィさんは10月末に首位へ躍り出たが、再び逆転された。

 終盤、投票状況がマスコミで取り上げられると今治市や県も応援を本格化し、今月24日には中村時広知事が連合愛媛の大会あいさつで「みなさんの組織力を持ってすれば逆転できる。ぜひケータイやパソコンで一票を」と投票を呼びかけるなどしたが、最後に引き離された。

 中村知事は結果を受けて「1位になれなかったのは残念だが、県を挙げて取り組んできたくまモンを相手に大健闘だった」。バリィさんが観光大使を務める今治地方観光協会の森恒雄会長も「全国のバリィさんファンが支えてくれた結果。観光大使として四国・今治の知名度アップに十分貢献してくれた」と話す。

 バリィさんも発表直後、「2位やったよ、みんな本当にありがとうございました。うれしいわい!」と、ツイッターで報告。宮田さんは「会場でもバリィさんのぬいぐるみを持った人や、愛媛から応援に駆けつけてくれた人がいて、愛されていることを改めて実感しました」。熊本県の担当者は「バリィさんがライバルとしていたからこそ、競い合って盛り上げることが出来た。これからも一緒に日本を元気にしていきたい」と健闘をたたえた。(高木真也)

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