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地方空港「駆け込み」開港 利用客奪い合い、税補填も

2006年02月14日22時37分

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北九州空港(中央後方)の沖合に建設された3月開港の新北九州空港=本社ヘリから

 「神戸空港は、神戸市150万人と周辺都市の需要を満たすだろう」。北側国土交通相は14日の閣議後の記者会見で、こう期待を表明した。

 神戸市中心部から沖合へポートライナーで約16分。総事業費3140億円の同空港は、市が管理・運営する地方空港だ。

 全日本空輸、日本航空、スカイマークエアラインズが就航し、羽田、新千歳、熊本など7路線27便が毎日発着。当初で年間319万人の利用を見込み、「観光や産業誘致に弾みがつく」(水越浩士・神戸商工会議所会頭)と地元経済界の期待は強い。

 ただ、近隣には大阪市の中心部から近い国内線の伊丹、国際線と国内線の関西の2空港があり、国内線客の奪い合いへの懸念は根強い。

 1日平均の国内線便数は、伊丹が96年度の123便から04年度に178便へ増えたが、その間に関空は42便にほぼ半減した。

 神戸に続き3月には、現北九州空港を代替する新北九州空港も北九州市沖に開港する。毎日21時間利用でき、滑走路は現在より900メートル長い2500メートル。現在の羽田1路線5便が、日航グループとスターフライヤー(北九州市)の3路線21便へ大幅に増える。

 国は、新北九州開港後、09年3月にオープン予定の静岡を最後に、離島を除く地方空港整備を抑える方針だ。38都道府県に整備されるのは静岡までで98空港になる。

 国が90年代以降、成田、羽田、関西、中部国際各空港以外の整備・補修などに投じたのは1兆円以上。だが、空港経営を取り巻く環境は、年々厳しさを増している。

 03年開港の石川県の能登空港は羽田、大阪、名古屋の3路線を見込んだが、羽田便1路線しかない。03年度の年間利用客は見込みの半分未満、15万1000人にとどまる。

 秋田県の大館能代空港も03年時点で年間65万人前後との当初予測に対し、04年は16万人強。00年の会計検査院報告では、利用客の予測実績比較ができる14空港のうち9空港が予測を下回り、うち大館能代など4空港は予測の半分未満だ。

 不振を補うのは各県の税金投入だ。香川県は東京便以外の団体客に対し、出発地から高松空港までのバス代金の一部を助成。05年度予算に1100万円を計上した。

 能登空港は、04年度の収入が施設使用料などの約2900万円で、維持管理費などの支出は約2億4500万円。赤字分を補填(ほてん)した県は「空港は地元の希望。経済効果は大きい」と強調する。

 それでも、規制緩和もあって、航空会社は不採算路線からの撤退や減便の姿勢を強める。

 スカイマークエアラインズは今春、羽田―鹿児島、徳島など3路線を廃止し、「ドル箱」の羽田―新千歳(北海道)に参入する経営が悪化する日本航空も、3月末で富山―羽田を運休する。

 各空港は、羽田に4本目の滑走路ができ、発着枠が増える09年に期待するが、航空大手は「採算性や利用促進策を重視する」としており、競争は激しさを増しそうだ。


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