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〈追跡・政界流動〉「比例は公明」やめた 福岡11区自民陣営

2005年09月08日

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解散後の自公間の出来事

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自民、公明、民主各党の比例区での得票

 7日朝、福岡県行橋市。福岡11区の自民党公認候補・山本幸三氏の選挙事務所で、支持者の女性9人が作業していた。

 三つ折りの選挙ビラに挟んでいた「比例区は公明党」と記したA4判のビラを抜き取り、党の機関紙「自由民主」の号外を挟む。その場にいた選対幹部は「公明党の協力が得られそうにないからだ」と言い、別の選対幹部も「これまで公明党への配慮から『比例代表は自民党』と書いた小泉首相のポスターは張らないよう止めてきたが、今日から解禁する」と語った。

 自民党の分裂選挙区。郵政民営化法案に反対した武田良太氏が無所属で立ち、元職の山本氏が対立候補となった。両氏は前回03年総選挙でも戦い、無所属の武田氏が約1万6000票差で山本氏を破って追加公認された。

 「前回は、公明票で負けた。95%は向こうに流れた」。そう語る山本氏は今回、公明党の支援に期待をかけた。同党は郵政民営化支持を前面に打ち出していたからだ。

 山本氏は衆院解散の数日後、福岡市の九州創価学会の施設で幹部らに会い、「よろしくお願いします」と言った。さらに選対幹部が8月25日、公明党県本部の幹部に4550人分の名簿を渡し、「さらに名簿は出す。公明党推薦の担保がほしい」と頼んだ。

 だが、公明党は8月29日、11区の自主投票を決めた。武田氏の陣営では、後援会員と創価学会員が2人1組で武田氏支援を訴える「ローラー作戦」をすでに展開しているという。九州創価学会の幹部は語る。

 「武田氏から名簿はもらっていない。短期決戦では、こちらも自分たちの人脈を押さえるのが精いっぱい。名簿だけ出してもらっても、自民党自身で動いてもらわないと意味がない」

 自民党候補が選挙区で支援してもらう見返りに後援会名簿を提供し、公明党が直接、後援会員に同党への比例区投票を働きかけられるようにする。04年参院選で表面化した両党の変則的な協力関係は今回の総選挙で複雑な展開をみせている。

 ■「自民先行」に公明不満

 公明党の魚住裕一郎選対委員長は5日、党本部を訪れた自民党の二階俊博総務局長に言った。

 「このままでは自公の信頼関係に響く。何のためにウチがあんなに推薦したのか、という話になる」。公明党候補のいる選挙区を一つずつ挙げ、自民党の支援強化を求める魚住氏に、二階氏は「要請を承りました」と答えたという。

 自民党は優勢、公明党は苦戦――。今週初め、そんな序盤戦の情勢をメディアが伝えると、公明党幹部は口々に自民党に不満をぶつけ始めた。

 6日には公明党の神崎代表が朝日ニュースターの番組収録で「自民党の組織、党員の皆さんが、まだ十分こちらに来ていない感じがする」。この日は神崎氏や草川昭三参院会長らが常任役員会を開いたが、そこでも自民党からの支援の動きが鈍いという不満が出た。

 接戦の自民党候補を、公明党が組織票で助ける。03、04年の衆参選挙でのそうした構図が、「小泉人気」で自民党が先行する今回は様子が違う。自民党幹部は「公明党は、向こうは増やしてウチがなぜ、と相当カッカきている」と話す。

 公明党にとって選挙区はもちろん大事だが、もうひとつの生命線は比例区だ。九州ブロックでは神崎氏や東順治国対委員長ら幹部が上位に名を連ねる一方、小選挙区は沖縄1区のみ。東氏は「より多くの議席確保には比例票を増やした方が確実だ。九州の場合も、小選挙区で全力を挙げて勝ったとしても、比例で2人減らせば全体でマイナスになる」と語る。

 「連立の信義」もあるが、比例票をどれだけ取れるかは党勢に直結する。福岡11区で党幹部が無所属候補支援につながる「自主投票」を事実上黙認する背景には、そんな事情がある。郵政民営化反対派の前職がいる選挙区で、公明党は自民党候補の35%を推薦しているにとどまる。その他の選挙区での88%とは大きな開きがある。

 ■「名簿」「実績」両てんびん

 解散から数日後、福岡県田川市。郵政民営化法案に反対票を投じた武田良太氏は、公明党県本部幹部や地方議員と意見交換会を開いた席で「郵政民営化には賛成だ」と言った。

 さらに、「地域の郵便局が減る懸念が払拭(ふっしょく)されず、きちんとした修正もされていないから、法案に反対した。民営化に反対したのではない」と言って理解を求めた。

 武田氏は、選挙事務所にも「選挙区はたけだ、比例区は公明党」との手書きの文章を入れたポスターを張る。陣営は「自民党公認候補に勝つためには多国籍軍でいくしかない。そのために、何が何でも比例はお返ししないといけない」と、檄(げき)を飛ばす。

 「対立候補」の自民党公認、山本幸三氏の陣営も粘った。9月1日、選対幹部が公明党県本部幹部に会い、「推薦のあるなしにかかわらず、約束だから渡す。誠意を見せてほしい」と言って1万1500人分、A4判約300枚の名簿を渡した。

 民主・稲富修二氏、共産・村上勝二氏も加え4氏が争う11区。各支援団体の集票力が弱体化するなか、公明党の支援は数少ない「確実に数が見える票」だ。武田氏が郵政民営化への賛成を鮮明にしたのも、山本氏が名簿を追加提出したのも、その支援に期待したためだ。

 一方、短期決戦のなかで、公明党が重視するのは、これまでの支援の「実績」だ。

 03年総選挙で、公明党が福岡11区内で獲得した比例区の約4万票のうち約9000票が武田氏が集めた「実績」だと、地元の公明党・創価学会は分析している。

 ある九州創価学会の幹部は「前回の総選挙での公明党の比例票で極めて高い伸び率を示した。九州で目標とした115万票にあと4万票と迫る好成績に武田氏との協力が貢献した。武田氏とは普段からつきあいを続けており、うちは今回の衆院解散の前から武田氏支持でいくと決め、党本部にも伝えていた」と語る。そのうえで言った。

 「山本氏が持ってきた名簿には一切手をつけていない。電話も訪問もしていない。選挙が終わったら名簿は返す」


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