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2010鳩山政権

北教組幹部ら4人逮捕 違法な選挙資金を提供容疑

2010年3月1日16時49分

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写真北教組の入居する建物に家宅捜索に入る札幌地検の係官ら=1日午後2時11分、札幌市中央区、葛谷晋吾撮影

写真北教組から押収した資料を運ぶ札幌地検の係官たち=1日午後6時37分、札幌市中央区、葛谷晋吾撮影

 昨年8月の衆院選で当選した民主党の小林千代美衆院議員(41)=北海道5区=陣営が、北海道教職員組合(北教組(ほっきょうそ))側から総額1600万円の違法な選挙資金を受け取ったとされる事件で、札幌地検は1日、小林氏陣営の選対委員長を務めた北教組の委員長代理や書記長ら4人を政治資金規正法違反(企業・団体献金の禁止)の容疑で逮捕し、札幌市中央区の北教組本部を家宅捜索した。

 北教組が加盟する日本教職員組合(日教組)は民主党の有力な支持団体の一つ。民主党には他にも労組が選挙を支えている議員が多く、今回の事件が夏の参院選に影響を及ぼす可能性が出てきた。

 逮捕されたのは、北教組委員長代理・長田秀樹(50)、同書記長・小関顕太郎(54)、同会計委員・南部貴昭(52)、小林氏陣営の会計担当者だった自治労北海道財政局長・木村美智留(46)の4容疑者。札幌地検は、4人の容疑の認否について「捜査に支障がある」として明らかにしていない。

 札幌地検によると、小関、南部の両容疑者は2008年12月〜09年7月、小林氏の選対が政党や政治資金団体ではないのに、選対の資金管理を統括していた木村容疑者に対し、400万円ずつ4回、総額1600万円を供与した疑いが持たれている。長田容疑者は、このうち1回の供与に共謀した疑いがある。

 札幌地検は、こうした資金が北教組の裏金から工面され、その一部には組合の方針で北教組内部にプールされた巨額の公立学校教員の「主任手当」の利息などが充てられた可能性があるとみている。北教組は道内の公立小中学校の教職員らでつくる労組。道教委によると、組合員数は昨年10月現在で約1万9千人。

 小林氏は製パン会社の元社員で労組出身。

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