イタリア映画祭2021

東京4.30[金]~5.5[水・祝] ユーロライブ 大阪6.5[土]・6[日] ABCホール オンライン1部:5.13[木]~6.13[日] 2部:6.17[木]~7.18[日]

作品情報

泣いたり笑ったり

泣いたり笑ったり

[2019/100分]原題:Croce e delizia
監督:シモーネ・ゴダノ Simone Godano
出演:アレッサンドロ・ガスマン、ジャズミン・トリンカ、ファブリツィオ・べンティヴォッリョ
シモーネ・ゴダノ監督の第2作は、LGBTQを題材にしたコメディー。ガスマン、トリンカ、ベンティヴォッリョと華やかな出演者が並び、エンターテインメントに仕上がっている。裕福でオープンマインドだが利己的なカステルヴェッキオ家と、保守的な価値観を持つ労働者階級のペターニャ家。対照的な家族が海辺の別荘で一緒に夏の休暇を過ごすことになる。それぞれの家族の長であるトニとカルロだけが知っている秘密があり、それが明らかになると騒動が巻き起こる。
東京4月30日(金) 14:45~ / 5月3日(月・祝) 10:15~
大阪6月6日(日) 13:40~
もしも叶うなら

もしも叶うなら

[2019/100分]原題:Magari
監督:ジネヴラ・エルカン Ginevra Elkann
出演:リッカルド・スカマルチョ、アルバ・ロルヴァケル
女性監督ジネヴラ・エルカンのデビュー作は、スター俳優のスカマルチョとロルヴァケルを迎えた切なくもコミカルな家族ドラマ。両親が離婚し、パリで母と暮らすジャン、セバスティアーノ、アルマの3兄妹は、休暇でローマに住む父を訪れることになる。魅力的だが奔放な気質の父。8歳の少女アルマは両親が仲直りすることを願っているが、はたしてその日は来るのだろうか?デビュー作にして、ロカルノ国際映画祭のピァッツァ・グランデのオープニング上映に選ばれる栄誉に浴した。
東京5月1日(土) 15:35~ / 5月4日(火・祝) 10:15~
大阪6月6日(日) 16:00~

ソーレ-太陽-

[2019/102分]原題:Sole
監督:カルロ・シローニ Carlo Sironi
出演:サンドラ・ジマルスカ、クラウディオ・セガルッショ
カルロ・シローニ監督のデビュー作は養子縁組と人身売買の物語で、親子の関係や親になることについて問いかける。貧乏なエルマンノと、赤ちゃんを売るためにイタリアに来た妊娠7カ月のポーランド人のレナ。2人は見知らぬ関係だったが、子供を望む叔父が親戚間の養子縁組で新生児を譲り受けるために、エルマンノは父親のふりをすることになる。ヴェネチア国際映画祭での受賞を皮切りに世界約40カ国の映画祭で上映され、ヨーロッパ映画賞ではEuropean Discovery(最優秀長編初監督賞)を受賞した。
東京4月30日(金) 12:15~ / 5月2日(日) 17:55~
こどもたち

こどもたち

[2020/97分]原題:Figli
監督:ジュゼッペ・ボニート Giuseppe Bonito
出演:パオラ・コルテッレージ、ヴァレリオ・マスタンドレア、ステファノ・フレージ
イタリア映画祭でおなじみの人気俳優コルテッレージとマスタンドレアが、子育てに奮闘しながらも翻弄される夫婦を演じるコメディー。一人娘のアンナと幸せな生活を送っていた共働き夫婦のサラとニコラは、2人目の子供ピエトロを授かることになる。第2子を持つ生活の大変さを友人らから聞いていたもののなんとか乗り切れると思っていた夫婦だが、いざ4人の生活が始まると、自分たちが思うようには物事が進まない。周囲の助けもなかなか得られず、家族のバランスは崩れていく。
東京5月2日(日) 15:40~ / 5月5日(水・祝) 13:20~
大阪6月6日(日) 11:00~
私は隠れてしまいたかった

私は隠れてしまいたかった

[2020/120分]原題:Volevo nascondermi
監督:ジョルジョ・ディリッティ Giorgio Diritti
出演:エリオ・ジェルマーノ、オリヴェル・ヨーハン・エーヴィ
寡作な監督、ジョルジョ・ディリッティ(『やがて来たる者へ』)の長編4作目。20世紀素朴派の重要な画家で、ゴッホの名前も引き合いに出されることもあるアントニオ・リガブエの数奇な生涯をたどる。イタリア人移民の子としてスイスに生まれるが、本人の意に反してイタリアに追放される。貧困にあえぎ、時には精神を病むことがありながらも、芸術への情熱は絶やさずに独自の道を歩み続ける。リガブエに扮したエリオ・ジェルマーノが圧巻の演技を披露し、ベルリン国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した。
東京4月30日(金) 17:30~ / 5月3日(月・祝) 15:20~ / 5月5日(水・祝) 10:15~
大阪6月5日(土) 15:15~
悪の寓話

悪の寓話

[2020/98分]原題:Favolacce
監督:ディンノチェンツォ兄弟 Fratelli D’Innocenzo
出演:エリオ・ジェルマーノ、バルバラ・キキャレッリ
新しい世代の台頭を予感させる1988年生まれで双子のディンノツェンツォ兄弟の長編第2作は、とりたてて変わったことはなさそうな日常が徐々に壊れていく群像劇。ローマ郊外、夏。近所と程良い関係を築き、息子と娘が成績優秀なプラチド家には特に問題がなく、普通の家族のように見える。だが、実のところは子供たちに無関心だったり、父親にはサディスティックな傾向があったりし、周囲の大人たちの醜悪さを見抜いている子供たちは大胆な行動を取る。ベルリン国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞。
東京5月1日(土) 18:00~ / 5月5日(水・祝) 15:40~
大阪6月6日(日) 18:20~
我らの父よ

我らの父よ

[2020/121分]原題:Padrenostro
監督:クラウディオ・ノーチェ Claudio Noce
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、バルバラ・ロンキ
監督の実体験を基にしつつ、想像の要素も巧みに盛り込んで普遍的な物語に昇華させたクラウディオ・ノーチェ監督(『アイス・フォレスト』)の長編第3作。ローマ、1976年。10歳のヴァレリオは、警察幹部の父が自宅前でテロリストに襲撃されるのを目の当たりにしてしまう。壮絶な現場の記憶がぬぐえず心に傷を負うヴァレリオだが、素性が分からない不思議な少年クリスティアンと出会い、人生が変わっていく。主演のファヴィーノが、ヴェネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した。
東京5月2日(日) 13:00~ / 5月4日(火・祝) 15:10~
大阪6月5日(土) 17:55~
憎むなかれ

憎むなかれ

[2020/95分]原題:Non odiare
監督:マウロ・マンチーニ Mauro Mancini
出演:アレッサンドロ・ガスマン、サラ・セッラヨッコ
マウロ・マンチーニ監督の長編第1作は、ユダヤ人とネオナチの予期せぬ出会いと関わりを通して憎悪の連鎖や償いについて描くドラマ。トリエステに暮らす裕福なユダヤ人外科医のセグレは、カヤックで運動中に車の交通事故を目撃する。瀕死の状態の運転手を助けようとするが、胸に彫られたナチスのタトゥーに気づき、救いの手を止めてしまう。運転手は亡くなり、罪悪感にとらわれたセグレは遺族を突き止めようとするが……。ヴェネチア国際映画祭の批評家週間でFrancesco Pasinetti Awardを受賞。
東京5月2日(日) 10:15~ / 5月4日(火・祝) 12:55~
靴ひも

靴ひも

[2020/100分]原題:Lacci
監督:ダニエーレ・ルケッティ Daniele Luchetti
出演:アルバ・ロルヴァケル、ルイージ・ロ・カーショ、ラウラ・モランテ
名匠ルケッティ(『ローマ法王になる日まで』『ワン・モア・ライフ!』)の最新作は、いびつな関係だが愛と絆によってつなぎとめられる家族の物語。ナポリ、1980年代初頭。息子と娘を持つ夫婦の平穏な暮らしは、夫が浮気を告白したことで終わりを告げる。夫は家を出て、残された妻と子供たちは不在の夫の影に翻弄される。夫婦役のロルヴァケルとロ・カーショに加えて、L・モランテ、S・オルランド、G・メッゾジョルノら豪華キャストが出演。ヴェネチア国際映画祭オープニング作品。
東京5月1日(土) 10:15~ / 5月3日(月・祝) 13:00~ / 5月5日(水・祝) 18:00~
大阪6月5日(土) 12:15~
略奪者たち

略奪者たち

[2020/109分]原題:I predatori
監督:ピエトロ・カステッリット Pietro Castellitto
出演:マッシモ・ポポリツィオ、マヌエーラ・マンドラッキア
名優セルジョ・カステッリットを父に持つ1991年生まれのピエトロ・カステッリットの監督第1作。相反する社会的背景を持つローマの二つの家族の出会いと衝突をブラックな笑いで包んだ本作は、ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門の脚本賞を受賞し、鮮烈なデビューを飾った。ブルジョアでインテリ層のパヴォーネ家と、プロレタリアートでファシストのヴィズマーラ家。別々の世界を平行して生きてきた両家がある交通事故によって交わることから、不穏な出来事が連鎖していく。
東京5月1日(土) 13:05~ / 5月4日(火・祝) 17:50~
わたしはダフネ
特別上映

わたしはダフネ

[2019/94分]原題:Dafne
監督:フェデリコ・ボンディ Federico Bondi
出演:カロリーナ・ラスパンティ、アントニオ・ピオヴァネッリ
ダフネは快活なダウン症の女性。スーパーで働きながら両親と暮らしていた。ある日、愛する母が急逝。ダフネは、行く末を案じ落ち込む年老いた父親を誘い、母の生まれ故郷への旅を提案する。その旅は、家族の死を乗り越え互いを理解し合う、かけがえのないものになっていく。第69回ベルリン映画祭パノラマ部門に出品され、国際批評家連盟賞受賞。映画初出演のダフネ役、カロリーナ・ラスバンティの軽やかで自然体の演技に観客は瞬く間に魅了された。7月岩波ホールを皮切りに全国順次公開。
東京5月3日(月・祝) 18:00~
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