表題通り、「高齢者施設」を探す「親と子」双方への気配りが行き届いた実用書である。私も高齢の母のための「高齢者施設」を探し始めており、そのために本書を購入したのだが非常に参考になった。まず、「何の目的で『高齢者施設』を探しているのか」、という問い掛けがあって、それに相応しい施設のタイプ別けをしている点が、ある意味当然とは言え、"目から鱗"の印象を受けた。
私の場合は、今の所、「高齢の母の一人住まいを心配して」、という理由なので、「住宅型老人ホーム」を探している事が改めて自覚出来た。ケースによっては、「介護施設」を探している場合もあるだろうし、私の場合も将来的には「介護施設」(これにも様々な段階のタイプがある)を探す事になるであろう。冒頭で、こうした現在の目的や将来像を確認出来る点が本書の最初の特長である。施設のタイプを決めた後は、見学のポイントである。複数の施設を見学して、比較してから決める事を薦めているのは他書と同じだと思うが、見学の際の豊富なチェックリストが付いている点が有り難い。その際、子(この場合は私)の視点からだけではなく、親の視点や気持ちも重視する様にアドバイスされており、耳が痛かった。私は自分の都合で決めようとしていたので、反省し、親の希望を改めて尋ねた。
施設を決めた後は契約である。契約の際の手続きや予算に基づく費用支払い計画の立て方も子細に説明されているので、この面でも安心出来る。「高齢者施設」を探す事に慣れている方はいないと思うし、私も不安を覚えていたが、本書を読んである程度の安心感を得られた。施設選びに不安を覚えている方にとってはお薦めの実用書である。

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高齢者施設お金・選び方・入居の流れがわかる本: 不安解消! 親の介護に限界を感じる前に知っておきたい! 単行本 – 2016/6/1
太田 差惠子
(著)
親の介護に限界を感じる前に知っておきたい施設入居という選択肢!
□希望にあう施設を探すにはどうすればいい?
□入居にかかる費用の考え方がよくわからない
□施設見学でチェックしたいことは?
□契約の前に確認しておきたいことは何?
□反対するきょうだいに入居を納得してもらうには?
□親の入居後のトラブルを避けるには?
施設を探すのは親本人ではなく子世代が多い!
本書は、20年以上の取材活動を行う一方、遠距離介護をする子世代を支援するNPO活動を行ってきた著者が、実際に沢山の施設を見学し、見聞きして得たリアルな情報をぎゅっと凝縮!
いざ親の入居を検討しようと考えてはみたものの、どう行動すればいいのかがわからない人に向けて丁寧に解説しています。
【この本で解説している主な高齢者施設】
・特別養護老人ホーム(特養)
・老人保健施設(老健)
・介護療養型医療施設(療養病床)
・住宅型有料老人ホーム
・介護付き有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
・介護型サービス付き高齢者向け住宅
・グループホーム
・ケアハウス
・小規模多機能型居宅介護施設 など
高齢者向けの施設には多くの種類が存在しています。本書は当事者側の目線で、親の入居先を決めるまでの手順を解説することに比重を置き、入居決定に至るまでに障壁となる問題の解決方法や、希望にそう施設を選ぶポイント、反対するきょうだいとの話し合い方、親の説得の仕方などをわかりやすく説明!
【著者について】
太田 差惠子(おおた・さえこ)
介護・暮らしジャーナリスト、NPO 法人パオッコ理事長、AFP(日本ファイナンシャル・ プランナーズ協会認定)。1960年、京都市生まれ。20年以上にわたる取材活動より得た豊富な事例を基に、「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「介護とお金」等の視点で新聞、テレビなどのメディアを通して情報を発信している。企業、組合、行政での講演実績も多数。
主な著書に、『親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと』(翔泳社)、『マンガで知る! 初めての介護 ──大切な人に必要となったとき、最初に読む本』(文、監修:集英社)、『70 歳すぎた親をささえる72 の方法』(かんき出版)、『遠距離介護』(岩波書店)などがある。
立教大学大学院21 世紀社会デザイン研究科修士課程修了(社会デザイン学修士)。
□希望にあう施設を探すにはどうすればいい?
□入居にかかる費用の考え方がよくわからない
□施設見学でチェックしたいことは?
□契約の前に確認しておきたいことは何?
□反対するきょうだいに入居を納得してもらうには?
□親の入居後のトラブルを避けるには?
施設を探すのは親本人ではなく子世代が多い!
本書は、20年以上の取材活動を行う一方、遠距離介護をする子世代を支援するNPO活動を行ってきた著者が、実際に沢山の施設を見学し、見聞きして得たリアルな情報をぎゅっと凝縮!
いざ親の入居を検討しようと考えてはみたものの、どう行動すればいいのかがわからない人に向けて丁寧に解説しています。
【この本で解説している主な高齢者施設】
・特別養護老人ホーム(特養)
・老人保健施設(老健)
・介護療養型医療施設(療養病床)
・住宅型有料老人ホーム
・介護付き有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
・介護型サービス付き高齢者向け住宅
・グループホーム
・ケアハウス
・小規模多機能型居宅介護施設 など
高齢者向けの施設には多くの種類が存在しています。本書は当事者側の目線で、親の入居先を決めるまでの手順を解説することに比重を置き、入居決定に至るまでに障壁となる問題の解決方法や、希望にそう施設を選ぶポイント、反対するきょうだいとの話し合い方、親の説得の仕方などをわかりやすく説明!
【著者について】
太田 差惠子(おおた・さえこ)
介護・暮らしジャーナリスト、NPO 法人パオッコ理事長、AFP(日本ファイナンシャル・ プランナーズ協会認定)。1960年、京都市生まれ。20年以上にわたる取材活動より得た豊富な事例を基に、「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「介護とお金」等の視点で新聞、テレビなどのメディアを通して情報を発信している。企業、組合、行政での講演実績も多数。
主な著書に、『親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと』(翔泳社)、『マンガで知る! 初めての介護 ──大切な人に必要となったとき、最初に読む本』(文、監修:集英社)、『70 歳すぎた親をささえる72 の方法』(かんき出版)、『遠距離介護』(岩波書店)などがある。
立教大学大学院21 世紀社会デザイン研究科修士課程修了(社会デザイン学修士)。
- 本の長さ207ページ
- 言語日本語
- 出版社翔泳社
- 発売日2016/6/1
- 寸法14.8 x 1.4 x 21.1 cm
- ISBN-10479814455X
- ISBN-13978-4798144559
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登録情報
- 出版社 : 翔泳社 (2016/6/1)
- 発売日 : 2016/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 207ページ
- ISBN-10 : 479814455X
- ISBN-13 : 978-4798144559
- 寸法 : 14.8 x 1.4 x 21.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 193,634位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 257位介護 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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太田差惠子(おおた さえこ)
京都市生まれ。高齢化社会においての「暮らし」と「高齢者支援」の2つの視点から情報発信。執筆、講演活動等を行う。ファイナンシャルプランナーの資格も持つ。一方、1996年、親世代と離れて暮らす子世代の情報交換の場として「離れて暮らす親のケアを考える会パオッコ」を立ち上げ、2005年5月法人化した。現理事長。http://paokko.org/
2012年立教大学院21世紀社会デザイン研究科前期課程修了。
個人サイトは「太田差惠子のワークライフバランス」。http://www.ota-saeko.com/(太田差恵子)
最新刊は『親の介護で自滅しない選択 』(日本経済新聞出版社)。
親の介護は、「こうあるべき」という固定概念に縛られている方に、ぜひ、読んでもらいたい1冊。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
母が脳梗塞で倒れた。まさかのことが身近で起きるとは押す像もつきませんでした。
しかし、時間とともに落ち着き、いろいろ介護に関する本を読みました。
こちらはとてもわかりやすく、ソーシャルワーカーの方と話しても理解できよかったです。
出版日は新しいのを読んだ方がよい
しかし、時間とともに落ち着き、いろいろ介護に関する本を読みました。
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出版日は新しいのを読んだ方がよい
2019年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
介護保険の仕組みから施設の種類、選び方などが分かりやすく丁寧に書かれています。
突然、親の施設選びに直面し、ケアマネージャーの話もちんぷんかんぷんだったのですが、この本を読んでからは話が解るようになりました。2016年発行ですが、基本を学ぶには良い本だと思います。
突然、親の施設選びに直面し、ケアマネージャーの話もちんぷんかんぷんだったのですが、この本を読んでからは話が解るようになりました。2016年発行ですが、基本を学ぶには良い本だと思います。
2018年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高齢者施設にどのようなものがあり、どのように選択すべきかを知るために購入。
実体験に基づく記述で実態がかなり理解できた。
実体験に基づく記述で実態がかなり理解できた。
2016年7月6日に日本でレビュー済み
知識として必要だと思います。
義母の介護、1年間ほどしました。
私にとっては大変な一年でした。
今はかなり元気になって良かったのですが、
その時に私の子供たちに「私が動けなく
なったら躊躇なく施設に入れなさい」と
言いました。
が、私たちでも義母を施設に入れることを
しなかったのだから、この日本ではこういう
事は改まって考えることがなかなかないし、
ここは、自分の時の為にも知識として勉強しておく
事も良いかと思いました。
本誌はさまざまな家庭の事情、ケースに基づき
「こういう家庭事情の人は、こういう選択肢があります」
と、事細かなパターンが書かれています。
もちろん、何種類かある施設の形態、利用料や費用計画、
見学・親戚への説明、自宅からの利便性、見学でのポイント
・・・・・と、とてもわかりやすく書いてあります。
ここから得た知識で、更に詳しく調べるきっかけも作れます。
この本は子供の立場だけでなく、親(将来の要介護者本人)
が手に取り、自分はどうしたいか、迷っている子供任せにしない
為にも手に取って欲しい。
義母の介護、1年間ほどしました。
私にとっては大変な一年でした。
今はかなり元気になって良かったのですが、
その時に私の子供たちに「私が動けなく
なったら躊躇なく施設に入れなさい」と
言いました。
が、私たちでも義母を施設に入れることを
しなかったのだから、この日本ではこういう
事は改まって考えることがなかなかないし、
ここは、自分の時の為にも知識として勉強しておく
事も良いかと思いました。
本誌はさまざまな家庭の事情、ケースに基づき
「こういう家庭事情の人は、こういう選択肢があります」
と、事細かなパターンが書かれています。
もちろん、何種類かある施設の形態、利用料や費用計画、
見学・親戚への説明、自宅からの利便性、見学でのポイント
・・・・・と、とてもわかりやすく書いてあります。
ここから得た知識で、更に詳しく調べるきっかけも作れます。
この本は子供の立場だけでなく、親(将来の要介護者本人)
が手に取り、自分はどうしたいか、迷っている子供任せにしない
為にも手に取って欲しい。
2017年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
それぞれの施設の違いがコンパクトにまとめられていてわかりやすいです。
疑問点がすべて解消される訳ではありませんでしたが、概要を知るにはとても良いです。
入所に際しての具体的な例も載っていて、施設の特色の理解も深まります。
この本から初めて、より詳細な情報を探していけばいいと思います。
疑問点がすべて解消される訳ではありませんでしたが、概要を知るにはとても良いです。
入所に際しての具体的な例も載っていて、施設の特色の理解も深まります。
この本から初めて、より詳細な情報を探していけばいいと思います。
2018年12月19日に日本でレビュー済み
親の介護を誰かに任せると、ズバリ〇万円かかります!
やっぱりこれが一番知りたいところですが、一冊頑張って読めばそれがなんとく計算できるようになります。
一般論を知っていると、施設を見学しにいったときに具体的な質問ができるようになります。施設探しする前にとりあえず一読するといいでしょう
やっぱりこれが一番知りたいところですが、一冊頑張って読めばそれがなんとく計算できるようになります。
一般論を知っていると、施設を見学しにいったときに具体的な質問ができるようになります。施設探しする前にとりあえず一読するといいでしょう
2018年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
色々な介護の本を読みましたが家族の為に施設を探している人には一番知りたいことが全部載っていると思います