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東アジア再生への途 単行本 – 2000/9/1
世界銀行
(著)
1997年のアジア通貨危機の原因を分析するとともに、貧困層に焦点を当てた緊急政策や中長期的に必要な持続可能な回復のための政策など、再生への提言を示す。
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2000/9/1
- ISBN-104492442618
- ISBN-13978-4492442616
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
1997-98年にかけての東アジア地域の経済危機に関して、世界銀行の分析と政策指針を示した報告書。依然として残る経済・社会・政治の脆弱性とその背景を解明し、再生の条件を提示する。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年2月24日に日本でレビュー済み
アジア危機に関する分析は既に数限りなく出ており、分析内容自体についてこの本から得られるものは余りない。興味深いのは第一に、本書が98年の危機のさなかに書かれたことである。世銀はここで、危機の一段の進化と回復の困難を予想しているが、それは多くの論点で外れた。途上国開発にあたり、コンディショナリーを課す世銀であるから、コンディショナリーや資金提供が帰結するところについての予想はお手の物のはずであるが、予想のパフォーマンスは怪しいということだ。第二に、この書が、IMFや従来の世銀のアプローチに批判的だったスティグリッツをチーフエコノミストにいただく中で執筆されたことが注目される。結果は、本書の分析はスティグリッツの考え方よりは、従来の新古典派的ワシントンコンセンサスに近いものであり、いかな偉大な経済学者であっても、巨大な官僚機構が営々と築き上げてきた通念等々を根こそぎにすることが困難であることを物語っている。タイ、インドネシアなど、カネのめぐりと内需が事実上崩壊した国に対し、構造改革を処方し、民営化、政府関与の縮小、金融部門等への外資受け入れを勧告する。ここでは、崩壊のさなかでは崩壊の食い止めをまず優先すべきこと、構造改革は個別国の事情を重視し、順序と速度に慎重であるべきことを強調したスティグリッツの考えは希薄である。実のところ、世銀は構造改革の傷みを十分に予見できたからこそ、経済の一段の悪化を見込み、アジア諸国がそれに従わなかったために、経済は比較的速やかに回復し、世銀の予想が外れることになったというのが真相なのかもしれない。