大風呂敷を広げるだけ広げて、かつ、ハードルも上げるだけあげている。本当に「冒険」というにふさわしい。
冒険するのは「文明探偵」だ。古今東西、縦横無尽、何から何まで題材にする。
そして「今は時代の節目なのか」という問題設定が難しすぎる。スッキリした答えが出ないのは誰でも予想できる。
しかし、著者は真剣だ。この、とらえどころがない問いに対してひるまず挑んでいく。博覧強記を動員し、ときにポップな文体とサブカルを引用して。
「魚座のアナタ、今日はクリームチーズケーキを食べればラッキー!」、「「アカオニ」と聞けば角が生えていて、髪の毛がカールしていて牙があり、なぜかトラ柄のパンツを穿いていて、イボイボのついたでかい鉄の棒を肩にかついだ、赤ら顔の大男を想像するだろう」、「かつて存在した『川口浩探検隊』という強力なコンテンツのことだ」、「舞台は2019年、東京。すでに第三次世界大戦が起こっており、東京は荒廃した旧市街を放棄し、東京湾に造られた新市街に中心が移っている」。これらが何の説明なのかは、本書を読んでのお楽しみだ!!

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
文明探偵の冒険 今は時代の節目なのか (講談社現代新書) 新書 – 2015/4/16
神里 達博
(著)
いつの時代も、変化している。私たちはいつも、今は大変な時代だと思っている。では、人類史という長い目で見たら、今はどういう時代なのか。私たちが体験しているこの変化は、たとえば中世から近代への移行に相当するような大きなものなのか。それともよくある変化にすぎないのか。どうやったらそのことを知ることができるのか。気鋭の科学史家が、科学から歴史まで、文理の垣根を越えて飛びまわる愉快な知的冒険の書!
いつの時代も、変化している。
私たちはいつも、今は大変な時代だと思っている。
では、人類史という長い目で見たら、今はどういう時代なのか?
私たちは、たとえば中世から近代への移行に相当するような大変化の時代を生きているのか?
それとも、この変化は、ありふれた変化にすぎないのか?
いったい、どうしたらその答えを知ることができるのか?
さまざまな暦、占いといったちょっとアヤシイ領域から、科学的方法論の限界、私たちの時代認識の本質まで、文明探偵が縦横無尽に駆けめぐる愉快な知的冒険の書!
【目 次】
子の巻 節目としての暦
丑の巻 リスク社会の占い
寅の巻 時代の節目としてのオリンピック
卯の巻 プロフェシーとプロジェクト
辰の巻 科学と宗教の間
巳の巻 やっぱり予知はできないのか?
午の巻 科学をどうマネジメントするか
未の巻 関東大震災は予知できたのか
申の巻 芸術は文明を先駆ける
酉の巻 科学を推進するエンジン
戌の巻 歴史とは何だ?
亥の巻 世界を支配する「べき乗則」
陰の巻 時代と身体
陽の巻 時代とは何なのか
いつの時代も、変化している。
私たちはいつも、今は大変な時代だと思っている。
では、人類史という長い目で見たら、今はどういう時代なのか?
私たちは、たとえば中世から近代への移行に相当するような大変化の時代を生きているのか?
それとも、この変化は、ありふれた変化にすぎないのか?
いったい、どうしたらその答えを知ることができるのか?
さまざまな暦、占いといったちょっとアヤシイ領域から、科学的方法論の限界、私たちの時代認識の本質まで、文明探偵が縦横無尽に駆けめぐる愉快な知的冒険の書!
【目 次】
子の巻 節目としての暦
丑の巻 リスク社会の占い
寅の巻 時代の節目としてのオリンピック
卯の巻 プロフェシーとプロジェクト
辰の巻 科学と宗教の間
巳の巻 やっぱり予知はできないのか?
午の巻 科学をどうマネジメントするか
未の巻 関東大震災は予知できたのか
申の巻 芸術は文明を先駆ける
酉の巻 科学を推進するエンジン
戌の巻 歴史とは何だ?
亥の巻 世界を支配する「べき乗則」
陰の巻 時代と身体
陽の巻 時代とは何なのか
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2015/4/16
- 寸法10.8 x 1.2 x 17.4 cm
- ISBN-104062883120
- ISBN-13978-4062883122
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
神里 達博
1967年(丁未)生まれ。東京大学工学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。科学技術庁、三菱化学生命科学研究所、東京大学工学系研究科などを経て、現在、大阪大学特任准教授・朝日新聞客員論説委員。博士(工学)。専門は科学史、科学技術社会論。著書に『食品リスク』(弘文堂)、共著に『没落する文明』(集英社新書)などがある。
1967年(丁未)生まれ。東京大学工学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。科学技術庁、三菱化学生命科学研究所、東京大学工学系研究科などを経て、現在、大阪大学特任准教授・朝日新聞客員論説委員。博士(工学)。専門は科学史、科学技術社会論。著書に『食品リスク』(弘文堂)、共著に『没落する文明』(集英社新書)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2015/4/16)
- 発売日 : 2015/4/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4062883120
- ISBN-13 : 978-4062883122
- 寸法 : 10.8 x 1.2 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 699,553位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,155位講談社現代新書
- - 90,271位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
fbで紹介されていて面白そうだったので購入してみたものの、相性が悪くて楽しく読み進めず、途中で放置になりました。。。
2016年2月10日に日本でレビュー済み
本書を読んでハットした点を2つ。
「最近の日本はワクワクを軽視する社会だろう」
戦後のある時期まで、ソニーやホンダにはワクワクを尊重する企業文化があったようだ。
現在でも米国の新興企業には従業員のワクワクを尊重しているところが多く、イノベーションで競争優位を確立しているようだ。
「神は二つの書物を書いた」「一つは聖書であり、もう一つは数学で書かれた自然界そのものである」
昔、予備校の物理の先生が、物理学は数学によって記述された自然界の一大叙事詩である、と言っていた意味が深く了解できた。
「最近の日本はワクワクを軽視する社会だろう」
戦後のある時期まで、ソニーやホンダにはワクワクを尊重する企業文化があったようだ。
現在でも米国の新興企業には従業員のワクワクを尊重しているところが多く、イノベーションで競争優位を確立しているようだ。
「神は二つの書物を書いた」「一つは聖書であり、もう一つは数学で書かれた自然界そのものである」
昔、予備校の物理の先生が、物理学は数学によって記述された自然界の一大叙事詩である、と言っていた意味が深く了解できた。