-
「1946年レベルで世界最高のクオリティのもの」
という著者の日本国憲法評は
「1946年レベルで」との限定辞付きにせよ
単純な賛否表明は留保せざるを得ないが、
「自民党の改憲草案は、
近代市民革命以来の国民主権と
基本的人権の理念を否定しようとする
世界にも珍しい反動的なもの」
というのは全くその通りである。
-
加えて「改憲の方向性がアメリカの
建国理念そのものを否定している」が故に、
「9条をなくして、言論の自由や集会結社の
自由を制限すれば、アメリカの軍事行動に
いっそう協力できます
といくら自民党政府が約束しても、
アメリカは簡単には諾うことができませんでした」。
「アメリカが改憲を望んでいないということ」
「これはさまざまなパイプからもうはっきりとアナウンスされてきている」。
-
安倍首相の問題は
「統治者の仕事を担うに足る知性と想像力の欠如」。
「彼はデモクラシーが嫌いなんです」。
「私権を制約して、
国民が「おかみ」の言うことを唯々諾々と従う
集権的な政治体制が日本をよくするためには
必要だと彼は本気で信じている」。
-
12年総選挙と13年参院選で
「安倍自民党の独裁体制ができ」
「本来なら国論を二分する大議論を巻き起こすような、
政体の根幹にかかわるような法律が
次々と可決されてしまった」。
「最初に国家安全保障会議関係の法律」。
これは「大本営」「戦争遂行のための機関」。そして「特定秘密保護法案で、
国会議員に賦与された国政調査権を
国会議員自身が進んで放棄した」。
「立法府が自分の権限を行政府に委譲する法律を
強行採決するなんて、誰が見ても狂気の沙汰」。
更に安倍は13年10月
「防衛力は行使しないと抑止力として機能しないと公言」、
14年7月には集自権行使容認を閣議決定、
16年3月戦争法施行、
17年7月共謀罪法施行と続く。
-
そして今。
「年内に、安倍政権はもちろん崩壊する」
「経済政策は失敗する」
「資本主義末期に経済成長を掲げている
ということ自体無理筋」
「支持率が下がれば政権は維持できても、
重要法案の審議は進まないでしょう。
そして、遠からず「安倍おろし」が始まる」。
15年2月に書かれたこの文章が、
2年半の時を経て現実化しつつある、というのが
現在、眼前に展開している光景なのである。
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悩める人、いらっしゃい 内田樹の生存戦略 単行本(ソフトカバー) – 2016/6/10
内田 樹
(著)
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購入オプションとあわせ買い
日常生活の疑問から政治問題まで、あなたのモヤモヤの解決策を提案。「こうすればいいよ」という端的な答えではなく「人はどうして“こんなこと”を問うようになるのか」ということについて、かなり詳細に書かれています。本書を読めば、この生き難き世を生き抜くために必要な、リスクヘッジの基本が見えてきます。
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社自由国民社
- 発売日2016/6/10
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104426120985
- ISBN-13978-4426120986
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商品の説明
著者について
1950年東京生まれ、東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院博士課程中退。現在、神戸女学院大学名誉教授、京都精華大学客員教授。合気道凱風館師範。武道と哲学のための塾「凱風館」を主宰。
登録情報
- 出版社 : 自由国民社 (2016/6/10)
- 発売日 : 2016/6/10
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 352ページ
- ISBN-10 : 4426120985
- ISBN-13 : 978-4426120986
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 466,101位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どの質問にも内田先生らしい答えが書かれていて興味深く読了しました。
2017年8月27日に日本でレビュー済み
月刊誌『GQ』に連載中の人生相談のうち、2012~16年の5年分を一冊にまとめたもの。
「人のほめ方」「腹がたったときの対処法」「貸した金が返ってこない」といった身の回りのことから、北朝鮮、安倍政権、日中・日韓関係、沖縄独立の是非などのシビアな政治・国際問題まで、どんな相談にもうてば響くような回答がとびだす。
とくに印象に残ったのが「移民受け入れの是非」でした。
「僕は移民の拡大には反対です。移民対策で成功した国は一つもないからです。」
第2次大戦後に労働力不足を補うために、アルジェリアから移民を大量に受け入れたフランス、トルコから受け入れたドイツ、全部失敗している。なぜうまくいかないか。それは「安い労働力」としてしか移民をみていないからだ。「移民の側の宗教や生活習慣に配慮する」気持ちがなく、「同胞として迎え入れる」気がない。安く働いて、消費してくれて、用がすんだら自分の国に帰ってほしいと思っている。
「フランスの場合、人口6000万人のうち10%がイスラーム系の移民です。移民が始まって2世代、半世紀が経ったけれど、彼らはいまだフランス社会に溶け込んでいない。種族的・宗教的な分離はむしろ深まりつつある。」「(政府は)移民問題の処理にエンドレスに桁違いの予算を投じなければならなくなっている。」
これが2014年11月の回答です。
この2か月後の2015年1月7日、パリの風刺週刊誌「シャルリー・エブド」が、アルジェリア系フランス人のイスラム過激派に襲われた。「ISの扇動」だけでは片づけられない、社会の最底辺にくぎ付けにされたイスラムの若者のテロだった。
ものごとを深く見ている人の洞察力には、驚嘆するしかありません。
「異邦人との共生は『成熟した市民』でなければ担うことのできない困難な仕事です。」「できないことはしない。これもまた市民的良識だと僕は思います。」
うてば響く内田流の鼓(つづみ)の音に、乾杯。
「人のほめ方」「腹がたったときの対処法」「貸した金が返ってこない」といった身の回りのことから、北朝鮮、安倍政権、日中・日韓関係、沖縄独立の是非などのシビアな政治・国際問題まで、どんな相談にもうてば響くような回答がとびだす。
とくに印象に残ったのが「移民受け入れの是非」でした。
「僕は移民の拡大には反対です。移民対策で成功した国は一つもないからです。」
第2次大戦後に労働力不足を補うために、アルジェリアから移民を大量に受け入れたフランス、トルコから受け入れたドイツ、全部失敗している。なぜうまくいかないか。それは「安い労働力」としてしか移民をみていないからだ。「移民の側の宗教や生活習慣に配慮する」気持ちがなく、「同胞として迎え入れる」気がない。安く働いて、消費してくれて、用がすんだら自分の国に帰ってほしいと思っている。
「フランスの場合、人口6000万人のうち10%がイスラーム系の移民です。移民が始まって2世代、半世紀が経ったけれど、彼らはいまだフランス社会に溶け込んでいない。種族的・宗教的な分離はむしろ深まりつつある。」「(政府は)移民問題の処理にエンドレスに桁違いの予算を投じなければならなくなっている。」
これが2014年11月の回答です。
この2か月後の2015年1月7日、パリの風刺週刊誌「シャルリー・エブド」が、アルジェリア系フランス人のイスラム過激派に襲われた。「ISの扇動」だけでは片づけられない、社会の最底辺にくぎ付けにされたイスラムの若者のテロだった。
ものごとを深く見ている人の洞察力には、驚嘆するしかありません。
「異邦人との共生は『成熟した市民』でなければ担うことのできない困難な仕事です。」「できないことはしない。これもまた市民的良識だと僕は思います。」
うてば響く内田流の鼓(つづみ)の音に、乾杯。
2016年11月9日に日本でレビュー済み
ここに書かれていることは、とてもユニークです。
ユニークでオリジナルな知見ですから一聴の価値があります。
別に全部に賛成しなくてもいいんです。
ありがたいお言葉と思って聞く必要もない。
こういうことを考えて、こういうことを言う人がいるんだと知るだけで、あなたの人生はだいぶ豊かなものになります。
とても読みやすい本なので、内田樹の入門書としてよんじゃないでしょうか。
ユニークでオリジナルな知見ですから一聴の価値があります。
別に全部に賛成しなくてもいいんです。
ありがたいお言葉と思って聞く必要もない。
こういうことを考えて、こういうことを言う人がいるんだと知るだけで、あなたの人生はだいぶ豊かなものになります。
とても読みやすい本なので、内田樹の入門書としてよんじゃないでしょうか。
2016年8月14日に日本でレビュー済み
期待したほど、役立つ戦略ではなかったので・・・・残念でした。
2017年7月8日に日本でレビュー済み
本当に必要な「生きる力」とは、「何でも美味しく食べられる」「どこでもぐっすり寝られる」「正しい道案内人を見つけられる」「誰とでもそこそこ仲良くなれる」「困っている人がいたらすぐに助けの手を差し出せる」「つらいときでもにこにこできる」
愛国心とは、どう手当てしたら国家の性能が上がるか考えること。愛車と同じ。乗り物なのです。
人間は周りとの接触で「生きる力」をもらってくる。「はいお茶」くらいのレベルでも、日常的に浴びていると力が湧いてくる。「地下室のこびとさん」的な気遣いで十分。
ウソは顔色を悪くし、抑制的になり、直観力や生きる力を潰す。
間違った事、悪い事をしたら、さっさと謝ること。
日本は、国破れても山河がある!
愛国心とは、どう手当てしたら国家の性能が上がるか考えること。愛車と同じ。乗り物なのです。
人間は周りとの接触で「生きる力」をもらってくる。「はいお茶」くらいのレベルでも、日常的に浴びていると力が湧いてくる。「地下室のこびとさん」的な気遣いで十分。
ウソは顔色を悪くし、抑制的になり、直観力や生きる力を潰す。
間違った事、悪い事をしたら、さっさと謝ること。
日本は、国破れても山河がある!