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古い医術について 他八編 (岩波文庫 青 901-1) 文庫 – 1963/7/16
ヒポクラテスは,観察と経験と合理的な推論にもとづいて,初めて医学を経験科学の座 に据えた人である.厖大な著作の中から,表題のほか『空気・水・場所について』『神聖病 について』『技術について』『医師の心得』等,八編を収めた
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1963/7/16
- ISBN-104003390113
- ISBN-13978-4003390115
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1963/7/16)
- 発売日 : 1963/7/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 221ページ
- ISBN-10 : 4003390113
- ISBN-13 : 978-4003390115
- Amazon 売れ筋ランキング: - 224,025位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,556位岩波文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ヒポクラテスの誓い」で有名だがほかの小論も面白い。ぜひ再版してほしい。
2018年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は、とても古いものとは思えないくらい、臨床医学というものの本質を捉えていると思います。
現代医療にとっても、多くの示唆があるかと思います。
訳がいかんせん古くて、間違った訳ではないのでしょうが、読みにくい箇所がたくさんある。
本文を忠実に訳すがあまり、読者不在になっているのは、この本に限らず昔の訳には多いような気がする。
時代的に仕方ないとはいえ、いい内容のものは多くの人に読んでもらいたいという観点から、☆一つ減らしました。
あと、本書は絶版です。
それが一番残念・・・。
現代医療にとっても、多くの示唆があるかと思います。
訳がいかんせん古くて、間違った訳ではないのでしょうが、読みにくい箇所がたくさんある。
本文を忠実に訳すがあまり、読者不在になっているのは、この本に限らず昔の訳には多いような気がする。
時代的に仕方ないとはいえ、いい内容のものは多くの人に読んでもらいたいという観点から、☆一つ減らしました。
あと、本書は絶版です。
それが一番残念・・・。
2020年5月15日に日本でレビュー済み
症状を一つひとつ観察し、自然科学的な手続きを踏んで原因と治療法を解明しようとしている。
精神病については「神聖病について」という表題で、当時は「神がかり」と一般医は認識されていたであろうことを、脳の病として解明している。
流行病については、様々な種類があってひとくくりにできない。その場合には個別の患者名を上げて、ほとんどカルテそのままといった症状の記述を詳細に行っている。
職業としての医者の振る舞いについて、報酬については患者がどう感じるかという心情を深く思いやって、正当な職業人としてどう振舞うべきかを説いているところも感動的。
精神病については「神聖病について」という表題で、当時は「神がかり」と一般医は認識されていたであろうことを、脳の病として解明している。
流行病については、様々な種類があってひとくくりにできない。その場合には個別の患者名を上げて、ほとんどカルテそのままといった症状の記述を詳細に行っている。
職業としての医者の振る舞いについて、報酬については患者がどう感じるかという心情を深く思いやって、正当な職業人としてどう振舞うべきかを説いているところも感動的。
2018年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヒポクラテスは紀元前460年〜350年の人。90歳まで長生きしたと言われている。イエス・キリストが生まれる400年も前のことである。同時代の人としてソクラテスがいる。
さらに驚くことにはこの本は現存しているというのである。ご存知のようにエジプトのアレクサンドリアには世界中の書物を集めた図書館があったが、そこで保管されていたらしい。なんとすばらしいことだろう。
今から2400年前に書かれたものだが内容は現代に通じることが多い。
例えばアジア(この本でアジアはエジプトやシリアあたりまでだが)とギリシャ人の気質の違いが述べられている。
要約すると、アジア人は専制君主の国が多く、国民が柔弱である。君主のために軍務に服し、手柄を立てても富を得るのは君主である。逆にギリシャ人は独立し、その武勇に対する褒美も自分たちで得、その卑怯な振る舞いの罰も自分たちが受けるのである。
このような文章読むと、現代日本の国民性もヒポクラテスの指摘したことと合致していることに驚く。
医者であるヒポクラテスはこのように風土や政治体制による人々の気質が異なることを指摘している。
さらに面白い話しもある。今、知らない人はいないアマゾンと言う名の由来について。(この本では「サウロマタイ族」となっている)wikipediaではこのアマゾンと言う名はア(否定)+マゾン(乳房)なのだそうだ。つまり乳房のない女性のこと。いわゆるアマゾネスという女性だけの部族のことである。彼女たちは右の乳房に器具を装着して成長を妨げ、その結果、右肩と右腕の筋肉を強くしていた。彼女たちは敵を3人殺すまで、処女を守らなければならない……。
詳しく読めば興味のわく内容がたくさん書いてある。まさしく医学を志す人人には必読の書だろう。
最後に医師の心得が書いてある。
「病気にかかって自分の病状が危険なことに気づいていても、医師の誠実さに深く感じて健康を回復するものもあるくらいである」
これ以上の医師の心得はない。
さらに驚くことにはこの本は現存しているというのである。ご存知のようにエジプトのアレクサンドリアには世界中の書物を集めた図書館があったが、そこで保管されていたらしい。なんとすばらしいことだろう。
今から2400年前に書かれたものだが内容は現代に通じることが多い。
例えばアジア(この本でアジアはエジプトやシリアあたりまでだが)とギリシャ人の気質の違いが述べられている。
要約すると、アジア人は専制君主の国が多く、国民が柔弱である。君主のために軍務に服し、手柄を立てても富を得るのは君主である。逆にギリシャ人は独立し、その武勇に対する褒美も自分たちで得、その卑怯な振る舞いの罰も自分たちが受けるのである。
このような文章読むと、現代日本の国民性もヒポクラテスの指摘したことと合致していることに驚く。
医者であるヒポクラテスはこのように風土や政治体制による人々の気質が異なることを指摘している。
さらに面白い話しもある。今、知らない人はいないアマゾンと言う名の由来について。(この本では「サウロマタイ族」となっている)wikipediaではこのアマゾンと言う名はア(否定)+マゾン(乳房)なのだそうだ。つまり乳房のない女性のこと。いわゆるアマゾネスという女性だけの部族のことである。彼女たちは右の乳房に器具を装着して成長を妨げ、その結果、右肩と右腕の筋肉を強くしていた。彼女たちは敵を3人殺すまで、処女を守らなければならない……。
詳しく読めば興味のわく内容がたくさん書いてある。まさしく医学を志す人人には必読の書だろう。
最後に医師の心得が書いてある。
「病気にかかって自分の病状が危険なことに気づいていても、医師の誠実さに深く感じて健康を回復するものもあるくらいである」
これ以上の医師の心得はない。
2020年1月11日に日本でレビュー済み
瀉血とか星占い的部分も垣間見られ、さすがに古いなと思うが、結構、身体細部に至る解剖学的な描写も多く、相当数の遺体解剖を経験していたのだろうなと思う。病気の症状について客観的観察に努める意思、姿勢は強い。ただし、生物学、化学が発達していない時代なので、あくまで肉眼で見る限りの状況に基づいて現象を考察(想像)するのみである。当時は妊娠出産は死を伴なう一大事だったことが伺われる。ポリシーとして、安楽死を手伝うことはしない、意味の無い投薬、治療はしないなど、今日でも肯ける主張がある。
2015年7月16日に日本でレビュー済み
臨床に関わる人間なら誰しも1度目にすると思うが、その内容はごく一部のみ抜粋されて本意を欠いている。
本書ではないが座り方、控えめな態度、心遣い、冷静な自己抑制の留意などへの言及はアサーティブな能力の欠片も無い大先生方からは聞いた事もなければ見受けられもしない。
以下抜粋
『他人の誹謗に一生懸命になるのは決して人知の欲求でも課題でも無く汚れた根性の微しもしくは技術の欠如』
『処置に窮したのをごまかしている』
『すぐれた知恵があるかに見せかける』
『大部分の医師は下手な舵手と同じ状態にあるように思われる。大時化が来たら船を失い、無知と過失による事が明らかになる』
『危険な境遇にある人々にふさわしい態度をもって臨むがよい』
『すっかり容態を診察した上で治療上効果のある処方を与え、患者に治療を施し、そして収益は度外視するべき』
『人間への愛が技術に対する愛』
『藪医者は手をつけなくなる、他の医者を妨げる』
金言の宝庫だが紀元前から人間の動向に進歩は無いようだ。
全ての方に一読をお勧めします。
本書ではないが座り方、控えめな態度、心遣い、冷静な自己抑制の留意などへの言及はアサーティブな能力の欠片も無い大先生方からは聞いた事もなければ見受けられもしない。
以下抜粋
『他人の誹謗に一生懸命になるのは決して人知の欲求でも課題でも無く汚れた根性の微しもしくは技術の欠如』
『処置に窮したのをごまかしている』
『すぐれた知恵があるかに見せかける』
『大部分の医師は下手な舵手と同じ状態にあるように思われる。大時化が来たら船を失い、無知と過失による事が明らかになる』
『危険な境遇にある人々にふさわしい態度をもって臨むがよい』
『すっかり容態を診察した上で治療上効果のある処方を与え、患者に治療を施し、そして収益は度外視するべき』
『人間への愛が技術に対する愛』
『藪医者は手をつけなくなる、他の医者を妨げる』
金言の宝庫だが紀元前から人間の動向に進歩は無いようだ。
全ての方に一読をお勧めします。
2004年9月6日に日本でレビュー済み
古代の医術、というテーマに、それほど期待しないで読んだ。
当時の習慣が判れば、面白い、その程度だったが、文章の面白さに強くひきつけられた。
この時代に、「神による病」に逃げず、真っ直ぐに患者を見つめた人だ。
その、観察眼と、研ぎ澄まされた感覚に驚く。
患者の様子を書きとめた、様々なカルテの綿密さに驚かされる。
「医師の心得」では、現代と変わらない、良い医者の条件が書かれる。
また、風土と人、病について書かれた部分は、綿密な博物誌のような趣がある。
きっと、医者でしか書けない文章だ。
古代の息吹と、現代にも通じる感覚は、古代ギリシアの多面的な面白さを伝える。
当時の習慣が判れば、面白い、その程度だったが、文章の面白さに強くひきつけられた。
この時代に、「神による病」に逃げず、真っ直ぐに患者を見つめた人だ。
その、観察眼と、研ぎ澄まされた感覚に驚く。
患者の様子を書きとめた、様々なカルテの綿密さに驚かされる。
「医師の心得」では、現代と変わらない、良い医者の条件が書かれる。
また、風土と人、病について書かれた部分は、綿密な博物誌のような趣がある。
きっと、医者でしか書けない文章だ。
古代の息吹と、現代にも通じる感覚は、古代ギリシアの多面的な面白さを伝える。
2014年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
西洋科学文明のすごさは、記録し、積み重ね、歴史を作ることを大切にしていることだと思う。かえりみて、日本は、未だに法隆寺と奈良の大仏くらいの歴史にしがみつき、電子レセプト情報は79億件も溜まっているのに、毎年10-15回ものデータ利用に関わる有識者会議ばかりやって、がんじがらめの規則を作った挙句、ここ数年で数回しか利用できてない。そういう意味で、ヒポクラテスの生データに学ぶところが大きい。