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例外社会 単行本 – 2009/3/19

4.0 5つ星のうち4.0 4個の評価

秋葉原テロ事件は、なぜ起きたのか? 格差、ニート・フリーター問題から、下流、ワーキング・プアといった新たな貧困層の出現。また、教養主義崩壊以降、サブカルチャー的な知性の台頭、インターネットの興隆によって、人間のあり方まで大きな変化が起こっている。「ゆたかな社会」が終焉を迎え、未曾有の「例外状況」にある日本社会。その決定的な変化を世界史的なレベルから総括しつつ、「階級論」「教養論」「群衆論」という三つの視点から、新たな社会思想の潮流を展望する著者久々の社会評論集。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 朝日新聞出版 (2009/3/19)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/3/19
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 705ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4022505486
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022505484
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 4個の評価

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笠井 潔
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カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2015年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大冊(700ページ)であることの他、繰り返しと引用が多い。頭から読んでいければベストですが、大変だと思っても放り出さずに、最後の9章をまず読み通し、そのあと序章から読み直すとい良いと思います。著者の意図はいろいろあるでしょうが、序から8章は9章を導き出す前提にも思えます。
その9章ですが、グローバル化し、千年王国主義と共同体の根拠を大きく凌駕していく21世紀資本に、人間は抵抗しえないかに見えます。著者はブランキの「天体による永遠」に最終的に行きつき、分岐し孤立する現代の個人を、分岐する時間と無数の可能性によって回復しようとします。
---「天体による永遠」はニーチェの永劫回帰をその一部として含み、かつ、今と同じ未来の繰り返し(永劫回帰)の他に、別の可能性が実現する回帰もあるとする思想です。---
プルードン、カミュなどにシンパシーを持つ評価者にとっては感動的な結論ですが、「空想的だ、結論の回避だ」として突き放す読者もいるかもしれません。
あとがきで、著者はシュミットとフーコーに本書の理論構造を負っているとしていますが、思想的にはボルシェヴィズムとナチズムに対抗しようとして行き詰った、バタイユとヴェイユの思想をブランキにさかのぼって救済しているように思いました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年4月4日に日本でレビュー済み
一応最後まで目を通しましたが、何が書いてあったかほとんど頭に
残ってません。

「「ゆたかな社会」が終焉したとき、人間は群集に変貌し、未曾有の
例外状態が到来する!
21世紀、日本社会の現状を世界史的なレベルから把握し、新たな
社会思想の潮流を展望する、著者渾身の本格長篇評論。」

上記表紙の言葉に釣られて買って読んでみたのですが、そんな話、
書いてありましたっけ?
なんか、全共闘時代の話をしていたと思ったら、明治時代の話に飛んだり
第1次世界大戦後のドイツの話に飛んだりしていて、まったくついて
いけませんでした。
その概念って、その事例に当てはめるべき概念でしたっけという箇所も
相当あったし。

まあ、読みこなせるだけの教養が私になかったというだけなのかもしれませんがね。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年7月21日に日本でレビュー済み
うーん、読み終えるのに2カ月以上もかかってしまった。
もちろん、700頁近い大作だということもあるし、内容自体も自分にとっては難解なのもあるけど、とにかく文章が読みづらい。
彼の文章は昔から読んでたけど、こんなに理解できないなんて自分の読解力が落ちてるせいか。
久しぶりにこういう本を読んだので、刺激的だった。格差社会やテロの考察に関しては必ずしも賛成することばかりではないが、考えるきっかけにはなる。
これからは、もう少し難しい本を読もう。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年5月10日に日本でレビュー済み
著者がこれまで論じてきた社会・政治思想、文学から、昨今の格差、セキュリティ、テロリズムをめぐる議論をも縦横無尽に駆使し、21世紀の「例外社会」の形成過程を検証した大著。この「例外社会」とは、世界内戦(地球化された戦争)という例外状態を織り込んだ社会のこと。9.11同時多発テロ以降、例外社会化は急速に進んでいるというのが、著者の見立てである。9.11以降、国家による監視社会化が一挙に進み、市民もそれを進んで受け入れ、市民同士の相互監視も進行し、国家的監視と社会的監視の二重化という事態に至っているが、これこそ19世紀、20世紀とは異なる、社会の21世紀的なあり方なのである。

他のレビュアーの方も指摘されているように、あまりに多岐にわたる思想家、文学者、事件が扱われているためか、議論が錯綜しているように感じられ、読みやすい本とは到底言えない。また700頁を越える分量なので、笠井氏の評論文によほど慣れた人でもない限り、途中で投げ出したくなるのではないか。また、引用されている文章の解釈が恣意的に感じられる部分も少なくない。しかし、著者は研究者ではないので、それはそれでよしとすべきであろう。こういう本は、学問的な厳密さよりも、著者の思索そのものが何よりもが重要であるし、読者が思索するためのきっかけやヒントを得ることで満足すべきものだ。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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