「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇である」
……というチャップリンの引用に、育児中の身として膝を打たないわけがありません。職業人の立場でだって然りです。
『主夫になってはじめてわかった主婦のこと』という川柳みたいなタイトルの本ですが、こういう本を、このゆるさで、男性に向けて(同時に男性パートナーを家事に巻き込まなければ生活がとても回らないであろう仕事を持った既婚女性に向けて)出すことに、僕は多いに共感しました。
共働き育児をしている身として、育児関係の催し(セミナーやレクチャー)に参加してみたことが何度かあります。集まってるのは九割方、幼い子を抱えたママです。男性の育児参加、家事分担をどうするか、という問題をママ達に語っても、いろいろ解決しないだろうなと常々思ってました。
そんな場でレクチャーするのは大抵、逆風のなか頑張ってきた実績のあるエライ大先輩の超優秀な職業婦人あがりの啓蒙家だったりして、要求がとても高い。職場におけるシステムなどをワーキングマザー向けに変えてきた腕力ある人達の、実経験と明晰すぎる頭脳から語られる様々な「お話」は、教訓にもヒントにも満ちていて素晴らしいのですが、話を聞いて帰った若いママ達がみんなそれを消化し、かつ旦那方に役割をうまいこと求められるかと言うと、それも大変だろうなと思いながら、いつも眺めてました。
語って聞かせるべき対象はママじゃなくて、どちらかというとパパ達なんですよね。
この本は、中村シュフという、進学校→大学の家政学部卒→お笑い芸人(M1グランプリ準決勝)→専業主夫→主夫芸人としてカムバック、というレアなキャリアの著者の本で、主夫業やパパとしての育児について、とてもやわらかくて芸人らしくサービスに満ちた、そして何よりも「シュフ」としての愛情あふれる文章で、非常に実際的なことがゆるく優しく書かれてました。
この社会構造のなかでパパ達が家事参加や育児参加したくても、なかなか難しい状況なのもよく分かっているつもりだし、この辺がスタートで、多分ちょうどいいんだろうなと思いながら読了(ママ達がちょう大変なのも百も承知)。
家庭のルールやライフスタイルは、各家庭において様々だと思うけど、なるほど、という発見はいくつもありました。実体験は強いね。
友人知人の結婚祝いや出産祝いに添えるには、バッチリすぎる一冊♪
自分はそのように活用してます。はずさない。
わっしょいわっしょいです( ' ▽ ` )ノ
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主夫になってはじめてわかった主婦のこと 単行本(ソフトカバー) – 2015/4/7
中村 シュフ
(著)
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- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社猿江商會
- 発売日2015/4/7
- ISBN-10490826001X
- ISBN-13978-4908260018
登録情報
- 出版社 : 猿江商會 (2015/4/7)
- 発売日 : 2015/4/7
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 190ページ
- ISBN-10 : 490826001X
- ISBN-13 : 978-4908260018
- Amazon 売れ筋ランキング: - 891,386位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,357位家事・生活の知識 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年5月22日に日本でレビュー済み
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2017年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は、家政学部卒→お笑い芸人→専業主夫→主夫芸人という異色の経歴の持ち主です。
本書では性別・専業・兼業にかかわらず家事を切り盛りする人を「シュフ」、家事をやらない人を「非シュフ」と定義しています。
「シュフ」と「非シュフ」の衝突の原因は、「非シュフの家事への無理解」と「シュフがそれをあきらめていること」と言い、両方の気持ちが分かる著者がその架け橋に、という思いで書かれた本だそうです。
非シュフは「排水口の掃除」という家事などまるで存在しないかのようにふるまう、洗濯は断じて「ボタンひとつで全自動」ではない、脱ぐ時に丸まった靴下を伸ばしてから洗濯カゴに出してくれるのが一番助かる、非シュフが「料理」だと思っているのは実際の作業の極一部でしかない、「なんちゃってイクメン」にはうんざり、連休が嬉しいのはシュフ以外の家族だけ、シュフのお出かけ準備は非シュフの三倍量、などの「非シュフにありがちな無理解」が書かれています。
内容の大半はシュフにとっては「ええ、そうね」であって特に新しい発見はなさそうですが、やはり主夫(男性)ならではの視点もあって、「母乳が出ないくやしさが、離乳食によって克服された」とか、「やってることは他の主婦と全く同じなのに、主夫(男性)だというだけで称賛の嵐」とか興味深い箇所もありました。
ただ、仮に家事への無理解が甚だしい非シュフにこの本を読んでもらうことに成功したとしても、同じ男性の言うことならと耳を貸すかというと、かなり疑問だと思います。…って、これは本書で指摘されている「シュフのあきらめ」ですね。もう一度読み直してきます…。
本書では性別・専業・兼業にかかわらず家事を切り盛りする人を「シュフ」、家事をやらない人を「非シュフ」と定義しています。
「シュフ」と「非シュフ」の衝突の原因は、「非シュフの家事への無理解」と「シュフがそれをあきらめていること」と言い、両方の気持ちが分かる著者がその架け橋に、という思いで書かれた本だそうです。
非シュフは「排水口の掃除」という家事などまるで存在しないかのようにふるまう、洗濯は断じて「ボタンひとつで全自動」ではない、脱ぐ時に丸まった靴下を伸ばしてから洗濯カゴに出してくれるのが一番助かる、非シュフが「料理」だと思っているのは実際の作業の極一部でしかない、「なんちゃってイクメン」にはうんざり、連休が嬉しいのはシュフ以外の家族だけ、シュフのお出かけ準備は非シュフの三倍量、などの「非シュフにありがちな無理解」が書かれています。
内容の大半はシュフにとっては「ええ、そうね」であって特に新しい発見はなさそうですが、やはり主夫(男性)ならではの視点もあって、「母乳が出ないくやしさが、離乳食によって克服された」とか、「やってることは他の主婦と全く同じなのに、主夫(男性)だというだけで称賛の嵐」とか興味深い箇所もありました。
ただ、仮に家事への無理解が甚だしい非シュフにこの本を読んでもらうことに成功したとしても、同じ男性の言うことならと耳を貸すかというと、かなり疑問だと思います。…って、これは本書で指摘されている「シュフのあきらめ」ですね。もう一度読み直してきます…。
2015年6月21日に日本でレビュー済み
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世の中の「シュフ」が、全員著者のような理論的に考えながらシュフ業をこなしているシュフばかりではなく、ただなんとなくシュフしている人も多いとは思いますが「シュフ業」や「家事労働」の重要性を見直す上で、非常に面白い視点を持った本だと感じました。
夫婦の外に出て稼ぐ側(主に夫)の台詞で「誰の稼ぎで飯が喰えていると思うんだ!」というのを、テレビ等色々な場面で目にします。その台詞を口に出さないまでも、心の中で思ってしまう人は結構いると思います。
その台詞を吐く側は「誰のおかげで外で働き稼ぐことができているのか」に気づいていない、もしくは忘れているのだと感じます。
この本はそのことを気づかせてくれる、思い出させてくれる一冊ではないでしょうか。
家事労働の金銭的価値が算出されもしてますが、そういった数値的な見直しとは別角度で「シュフ業・家事労働」の重要性を表している面白い本でした。
夫婦の外に出て稼ぐ側(主に夫)の台詞で「誰の稼ぎで飯が喰えていると思うんだ!」というのを、テレビ等色々な場面で目にします。その台詞を口に出さないまでも、心の中で思ってしまう人は結構いると思います。
その台詞を吐く側は「誰のおかげで外で働き稼ぐことができているのか」に気づいていない、もしくは忘れているのだと感じます。
この本はそのことを気づかせてくれる、思い出させてくれる一冊ではないでしょうか。
家事労働の金銭的価値が算出されもしてますが、そういった数値的な見直しとは別角度で「シュフ業・家事労働」の重要性を表している面白い本でした。
2015年6月6日に日本でレビュー済み
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主夫だからわかる、専業主婦の大変さ、またその魅力が詰まった一冊。
一般的な多くの男性からすると、妻にしてもらっている何気ない家庭での家事に対して、その大変さと、工夫があってこそ成り立っているのだと、実感できると思います。
女性の多く、とくに専業主婦の人にとっては、わかる、わかると共感でき、世の男性に読んでほしい、と思う納得の一冊。少し気持ちも楽になるかもしれませんね。
女性も男性も結婚している人もそうでない人も読んでみると、
人と関わる際のヒントが書かれていて役に立つ一冊だと思います。
一般的な多くの男性からすると、妻にしてもらっている何気ない家庭での家事に対して、その大変さと、工夫があってこそ成り立っているのだと、実感できると思います。
女性の多く、とくに専業主婦の人にとっては、わかる、わかると共感でき、世の男性に読んでほしい、と思う納得の一冊。少し気持ちも楽になるかもしれませんね。
女性も男性も結婚している人もそうでない人も読んでみると、
人と関わる際のヒントが書かれていて役に立つ一冊だと思います。
2015年4月12日に日本でレビュー済み
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主夫の方が出版された本はいくつかありますが、視点の素晴らしさは、ずば抜けていると思います。また、主夫芸人として活躍しているだけあってかなり笑わせてくれます。読みやすく、イラストも凝っています。また、「冷にはじまり、冷に終わる」「ハデカジ」「家事ドラ」「家事スパイラル」「イレギュラー家事」などのシュフ用語は゛なるほど゛頷けました。
2015年8月17日に日本でレビュー済み
同じ事でも主婦の女性が言うと「それ位当たり前」と言われる事でも、まだまだ希少な「主夫」である男性が言うと「うんうん、そうだよね」的な説得力がでるから得だと思った。「男性だが、主婦業のしんどさを感じて分かってる」ってのはそれだけで結構なアドバンテージなんだなあ…。女性同士だと採点が辛くなる部分でも、男性がやってると自然と点が甘くなる、って感覚はあると思います。
語り口柔らかいせいもあるけど、「微笑ましく」みえるのも男性だからこそな感じがしました。(←ちなみに「反感」はないです。語り口と同様に気持ちが柔らかい人なんだろうな、という好感です)
語り口柔らかいせいもあるけど、「微笑ましく」みえるのも男性だからこそな感じがしました。(←ちなみに「反感」はないです。語り口と同様に気持ちが柔らかい人なんだろうな、という好感です)