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フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか(新潮新書) Kindle版

4.3 5つ星のうち4.3 119個の評価

リサイタルという形式を発明した「史上初のピアニスト」フランツ・リストは、音楽史上もっともモテた男である。その超絶技巧はヨーロッパを熱狂させ、失神する女たちが続出した。聴衆の大衆化、ピアノ産業の勃興、スキャンダルがスターをつくり出すメカニズム……リストの来歴を振り返ると、現代にまで通じる十九世紀の特性が鮮やかに浮かび上がってくる。音楽の見方を一変させる一冊。
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出版社より

書影 書影 書影
フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか 悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト―パガニーニ伝― ベートーヴェンと日本人
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.3
119
5つ星のうち4.4
58
5つ星のうち4.3
7
価格 ¥792 ¥836 ¥902
【新潮新書】浦久俊彦 作品 聴衆の大衆化、ピアノ産業の勃興、スターとスキャンダル……。その来歴に、19世紀という時代の特性が鮮やかに浮かび上がる。音楽の見方を一変させる一冊。 守銭奴、女好き、瀆神(とくしん)者。なれど、その音色は超絶無比──。「悪魔」ゆえに死後も幽霊となって音楽を奏でているとまで言われた伝説の演奏家、本邦初の伝記。 「耳障り」だった西洋音楽は、「軍事制度」として社会に浸透し、「教養」に変じ、や がてベートーヴェンを「楽聖」に押し上げていく──。発見と興奮の文化論。

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B00KL4ZJRO
  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2013/12/14)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/12/14
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 1880 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効にされていません
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 付箋メモ ‏ : ‎ Kindle Scribeで
  • 本の長さ ‏ : ‎ 165ページ
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 119個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 Amazonのお知らせで偶然手にした『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』(新潮新書547)は、知的な悦びに溢れ、あまりに面白く、一気に読んだ。

 これほど優れた本を書く人はどんな人か、浦久俊彦とは名前も知らないが、裏表紙の簡単な紹介文をみて、なるほど。ただの「事実学」を足し算する日本の大学ではなく、高校卒業後、フランスに渡り、パリで音楽学、歴史社会学、哲学を学ぶ、と記されている。
 この見事な全体性と明晰性をもつリストの伝記は、知りたい、書きたい、という思い=欲望が先にあり、その思いは、「事実学」というちっぽけな知を超えて、優れた思考により豊かな意味をもつ「本質学」となっている。極めて明晰、分明で楽しい。
 
 まえがきには次のようにある。

 「単純な疑問でも、情報ではなく、思考で解決しなければならない。・・情報の氾濫によって、世間からかえって知性が失われて、思考が停滞しているように思える。この世のなかで、情報だけで解決できることはほとんどない。・・情報をいくら積み上げても、知性にはならない。」
 「そろそろ西洋の呪縛っから解き放たれた「日本のクラシック」が誕生してもいいころだと思う。そのためには、西洋音楽を聴くだけではなく、西洋音楽をいかに日本の文化にドッキングさせるかを考えるべきだ」

  まさに孤高の作曲家・清瀬保二氏の思いと重なる言葉だ。また彼が愛用したエラールピアノがなければリストの作曲も成立しなかったことを本書ではじめて知り驚愕。驚くべき縁。(実は、今年亡くなった親友の作曲家・松橋桂子さんが録音した清瀬保二氏が弾く最後のエラールピアノの音源が手元にありますー遺族より寄贈されたもの。亡くなる2日前、1981年9月12日の録音です)

  19世紀からの今を考え、知ることは、実に有益です。本書は、細部を学びながら同時に俯瞰的な眼が養えます。音楽関係者のみならず、人間に興味のある方には必読本と思います。 わたしもこれから再読です。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良かったのですが・・・。

後ろのシールだけすぐはがせないもので、はがせたら完璧でした

届くスピードは、早くて良かったです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 フランツ・リスト(1811~1886)、ハンガリー生まれ。神童と呼ばれた<超絶技巧>のヴィルティオーゾで、『愛の夢』や『ラ・カンパネッラ』また<交響詩>のジャンルを創始したことなどで知られる音楽家。
 持ち前の美しい容貌と完璧な演奏で並み居る女性たちをバッタバッタと失神させていた「天才イケメンピアニスト」的な紹介をされていることが多いようですが、実力に比して世の中の認知度が低いという印象で気の毒でしたので、本書のような読んで面白く中身もある紹介本を書いてくれた浦久さんに共感の拍手を送りたい気持ちです。
 リストが精神的な師と仰いでいたベートーヴェン(直接の師チェルニーはベートーヴェンの弟子なのでリストは孫弟子にあたる)、モーツァルト、バッハあたりは大御所すぎるので世の中的に別格扱いなのは分かるのですが、当時ピアノ界の双璧だったショパンに比してもどうも人気がないですし、ましてテレビ番組などでチャイコフスキーやドヴォルザークが紹介されているような時は「たまにはリストさんも呼んであげればいいのに」と勝手に不憫になります。マーラーもベートーヴェンを尊敬していた人で(シューベルトなんかはベートーヴェンを尾行したりする追っかけだったそうです。まさに若い音楽家たちのアイドルだったのですね)「殉教者になりたい」発言等で個人的に関心の高い真面目で宗教的な音楽家ですが、彼もほとんど扱われない・・。何か放送コード的なことなのでしょうか・・。それとも単に曲調が渋いというか玄人好みなのが不人気の原因なのでしょうか。ショパンなどはやはりロマンチックですし、聴きやすいですものね・・。

 個人的には、リストがアイドル的にこれでもかとモテまくったという逸話よりも、彼が小さい頃に一度だけ直接対面することができた憧れの人・ベートーヴェンに言われた言葉とその感激を生涯大切に胸に抱き続け、ベートーヴェンがそうしたように、自らの音楽の才能を他者に奉仕するために使うのだ、それがこの世で最も美しい仕事なのだという意識を忘れずに生き-チャリティコンサートを何度も開催し、学校や孤児院に寄付などの社会貢献もし、後進の育成にも尽力し、最後には聖職者になったということに一番衝撃を受けたと言いますか、感動しましたし、個人的にはその点を彼の稀有な美点として推したいものです。また、リストが芸術の根底にあると考えたものは<ポエジー>であった、それこそは詩と音楽と絵画との根源にある、芸術を芸術たらしめているものだ、と考えていたということにも感銘を受けましたし、凡人がナマ勉強してこういうのも生意気なのですが、深く共感します。それはロダンやロランの芸術観とも響き合うものだと思います。
 リストはベートーヴェンの交響曲がより家庭でも親しまれるようピアノ用に編曲していますし、何と難曲すぎて当時弾けるピアニストがいなかったというあの長大なピアノソナタ29番<ハンマークラヴィーア>を初めて完璧に実演してみせたのもリストなのです。
 他にも、ベートーヴェンのためにホールを建てたり、生誕75周年祭では実行委員を務め私財を投じて式典に貢献するなど、畏敬する師を顕彰するのに労を惜しまなかったそうで、そうした逸話の一部は、本書でも紹介されています。それにしても、ベートーヴェンの音楽と人生がどれだけの生を祝福し、勇気づけ、結びつけたことでしょう。次世代の若き天才であったリストの人生に、自らの血を流して雄々しい理想を生きた先人である彼の感化が-とりわけ道徳面で-刻印されているのには、本当に心を打たれます。
 ベートーヴェンは後世過剰に神格化されてしまった部分もあるのでしょうが、それでもやはり紛うことなき天才と崇高な理想を併せ持ち、信仰を抱いて人間愛に生きた空前絶後の偉大な音楽家だったのだと思います。彼は人間の可能性という地平を広げ、人々の意識を変えた最も偉大な英雄のひとりなのです。
 また、バイオリニストのユーディ・メニューインさんも神童と呼ばれた天才演奏家ですが、ご著作を読むと、知的で真面目で、奉仕心に満ちた方で、成長の過程で深刻な精神的危機を経ているところなどリストと少し似ているなと思いました。神童というと、凡人から見たら、才能にあふれた人生が楽しくて仕方ないであろう人種かと思うのですが、二人とも根が真面目な性格ゆえ思い悩んでしまうところがあったようです。
 
 わたしは楽器と言っても電子ピアノをちょろちょろと弾く程度の素人の音楽好きですし、リストの曲も全て聴いているわけではない中途半端なクラシックファンではあるのですが、本書はリストの人生を軸にして音楽と社会の関係を面白く解説してくれている良書ですし、こうした本がもっと読まれて、作曲家としても演奏家としても十分な実力と評価があって、しかも知性と教養が豊かで会話も上手、更にはさながらドラマのように高貴な貴婦人との悲恋などの苦悩と葛藤も経験した人間的にも深みのあるイケメンという相当キャッチーなキャラクターの持ち主にも関わらず、不思議と敬遠されている不憫なリストさんの偉さと魅力が、日本一般の人々により広く認知されたらいいなと勝手に願い、レヴューさせていただきました。

 クラシックに少しでも興味のある方は、ぜひご一読ください。読みやすいですよ。
68人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リストの実像に迫った一冊だと思います。

リストといえば、華麗で派手という印象が強かったのですが、
宗教曲にも味わいがあることが感じられ、「巡礼の年」などを
丁寧に聴いてみようと思いました。

筆者は文章も上手いと思います。
リストの恋愛遍歴や演奏旅行の様子などは、漠然とした情報ではなく、
小説を読むように読めました。

ピアノファンなら必読の一冊ではないでしょうか。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フランツ・リストをこのような新書本で取り上げた例は、筆者が掲げた日本語参考文献によると、他にあまり例を見ないようなので、画期的な出版と言えるのでしょう。
他のレビューを拝見する限り、本書の出版の意義は十分果たされたと言えます。
私自身は、この本の中でも触れられているレスリー・ハワードの99枚組全集を聴きすすめることが、日々の楽しみの一つになっているため、ひとつの手がかりとしてこの本を手に取りましたが、この作曲家を知るための(聴くための、ではない)手軽なガイドには、なっていると感じました。

ただ残念ながら、私には、大変読みにくく、かなりの難物でもありました。
まず、文体が練られていない。読みにくい体言止めの多用、伝記的記述の中に見える、推量表現や主観的表現の多用。一体どこまで記述を信じればよいのか、この推量に根拠はあるのか、単なる思いつきなのかわからない。
日本語の表現も「叫びのような愛の囁き」とか意味不明なものが引っかかって、何とも落ち着きません。さらには接続語の誤り、語句の誤用も散見され、まず日本語の文章としての不備が目立ちます。編集者のチェックが望まれるところです。

内容面でも、筆者はこの本のモチーフとして、なぜリストはここまで語られないのか、理由が不思議で書き始めたと述べていますが、その疑問は氷解したのでしょうか。
膨大にあるリストの作品が不遇であり、傑作と評される割に「ファウスト交響曲」がほとんど演奏されない(実際には、この曲のCDは意外なほど多数リリースされている)と述べられていますが、筆者自身、これらの作品をどう評価しているのでしょう。
なぜ受容が進まないのかが考察されていないために、これらのモチーフは結局、空振りに終わっています。
また、リストの受容の遅れは、日本特有のものなのか、欧米ではどうなのか、当然、言及すべきでしょう。
むしろ本書の文脈からは、聴かれなくても仕方がない音楽であるようにも読めます。技巧は華やかだが中身の乏しい音楽に過ぎないのか、そうではないのか、作品への言及がなければ、筆者のモチーフは空手形ということになってしまうでしょう。

標題についての考察もツッコミどころ満載で、考察の対象が、リストからブルジョア層の女性達に変わっています。
そしてリストは「作られた『偶像』」などと書かれており、全体を通じてひとつのリスト像が構築されてきません。
たしかにそれだけこの作曲家が多面性を持っており、一書を成すには筆者には荷が重かった、ということなのかも知れませんが、読後の印象は誠に食い足りないものでした。

そして何より、この書に触れて、幸いにもリストを聴こうと仮に思ったとしても、どこから聴き始めたらよいのか、この本の中にはほとんど手がかりがありません。
「愛の夢」「ラ・カンパネッラ」の次に聴くべき楽曲は、どれがよいのでしょうか。「巡礼の年」なのでしょうか。
洋書の参考文献をこれでもかと並べてあっても、CDの紹介はありません。
一般書であるのなら必要なのは、むしろこちらではないでしょうか。
作品に触れずに、なぜリストの音楽の受容が進まないのか、考察することが不可能であることは、言うまでもありません。
39人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルから予想した以上の傑作であった。
恐らく、編集者が、売れ筋を目指して付けたタイトルかと想像されるが、実際の内容は、もっと幅広く、深い。

前半は、神童としてのリスト。また、元祖アイドルともいうべきモテ男のリストが描かれる。
当時のサロンの雰囲気や、ピアノという楽器の発展の模様など、時代背景を巧みに絡ませながら、リストの人生が、生き生きと描かれていく。
最初から最後まで、ぐいぐいと読ませる文章力の高さも、この著書の魅力である。

特に、私が引き込まれていったのは、むしろ後半の部分である。
同時代に生きた、一方の天才であるショパンや、ワーグナーとの関係を、史実や書簡などを交えつつ浮き彫りにしていく。
さらに、数知れぬ弟子を持ちながら、年間2000通もの手紙を書いていたエピソードなども伝えられる。
リストが、ピアノの天才のみに止まらず、底知れぬエネルギーに満ちた偉大な人物であったことが、明らかになっていく。
もう一方では、ヨーロッパ中を渡り歩いて来たリストが、祖国というべき国を持たず、多くの無理解に苦しんだことが綴られた手紙なども紹介されている。

ノルウェーの作曲家・グリーグが語ったリストとの出会いの言葉が、リストの偉大さをよく表現している。
「わたしは、彼に会って、ピアニストとしての彼の比類なき独創性を知り学んだだけでなく、それ以上に、芸術の域を超えたところの精神の偉大さを、目の当たりにした」

ご多分に漏れず、ショパンが大好きで、リストをよく知らなかった私だが、この書を通して、一気にリストという人物が大好きになった。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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