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コメント: ご覧いただきありがとうございます。2016年5月1版1刷帯無し。カバーに経年に伴う擦れ・ヤケなどあります。中身については書き込みなどなく読書には問題ありません。クリスタルパック封入後メール便にて発送させていただきます。
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シャレのち曇り (PHP文芸文庫) 文庫 – 2016/5/6

4.3 5つ星のうち4.3 35個の評価

ダブルポイント 詳細
立川談志、落語協会脱会! 立川流旗揚げ!?――すべては談四楼から始まった。
落語家になるため弟子入り志願した若者(のちの談四楼)に、憧れの立川談志が告げたのは「やめとけ」の一言だった。――なんとか入門を許されるも、「俺と仕事とどっちが大事だ! 」と無理難題に振り回される談四楼。恋に悩み、売れないことに焦燥し、好敵手と切磋琢磨する中で、ついに真打昇進試験が……。しかしそれは、落語界を震撼させる一大事件の始まりに過ぎなかった。
破天荒で理不尽。不世出の落語家・立川談志に多くの人が魅せられた理由とは。
談志に「小説はお前に任せる」と言わしめた著者が、師弟の情を、笑いと涙で描く傑作小説。
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商品の説明

出版社からのコメント

107

著者について

落語家

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ PHP研究所 (2016/5/6)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/5/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 359ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4569765750
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4569765754
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 35個の評価

著者について

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立川 談四楼
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2018年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
落語の世界の動きがわかって、たいへん面白かった。語りかたが優しくて、読みやすいです。
2015年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
想像通り面白い本でした。談春の「赤めだか」より面白かったです。談四楼師匠の見習いから二つ目までの落語界の背景がわかり楽しい本です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前に『炎』誌における”そこでだ若旦那”で知られる談四楼!
フィクションを交えつつ、立川流一門の内情を面白おかしく、はては悲しくつづります。
読み物としてもナカナカで一気に読めてしまいます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
立川流に興味があり落語に関心のある貴方! 読んで頂きたく思います! 通勤の途中旅のお供に最適。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年5月25日に日本でレビュー済み
文藝春秋、ランダムハウス、そしてPHPと版元を変えて出版されている。
しぶとく復刊が繰り返される理由は、
昭和の東京落語界という非常に特殊な世界が描かれていながら、
極めて普遍的な「敗者の文学」になっているからだ。
自分ひとりではとても抱えきれない他者への愛憎。
それをどう処理したらいいのかと思い悩む。

同書を手にするヒトが、不遇と不運と自意識に煩悶しているのであれば、
頁を繰るたび、おそらくココロにさざなみが立つはずだ。
同作品を読んだ友人は
「シャレをかましてもかましても、
 不遇な状況を脱出できない青春小説」と評した。
同感だ。

ラストはロードムービーのワンシーンのよう。
哀愁を帯びた明るさを保ちながらも、
晴れ間は見えぬままに物語の幕は閉じられる。
この後、虚実の配合が微妙に加減され、
「一回こっくり」「談志が死んだ」へと続いてゆく。
談四楼屈折鬱屈小説3部作といえる。

落語ファンであれば、
フィクション成分が過剰なノンフィクション
として本作を読んでみたい。
その味わいどころのひとつは、
他団体に所属する同期のライバルと主人公との確執だ。
このライバルは主人公にとってヤなヤツとして描かれるが、
そのモデルと思しき人物が
「ひどい書かれ方でしょ」と話す場面に遭遇したことがある。

「あたしと談四楼さんの二人会だよ。
 その会場ロビーで、あの本を売ってるんだもん、あの人は。あはは」

この両者の関係は「談志が死んだ」で新たな展開を迎えることになる。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年3月2日に日本でレビュー済み
読了後、チイと舌打ちする自分がいた。『赤めだか』以上の内容・出来だったからだ。『赤めだか』なんか笑って読めない。『談志が死んだ』(立川談四楼著・新潮社、2012年。文庫版2015年)の言葉を借りる。

「とんでもねえこと書きやがって、てめえなんざクビだ失せろとっとと出てけこの大バカヤロー」(文庫版106ページ)

『談志のことば』(立川志らく著・徳間書店、2012年。文庫版2013年)にもこのいきさつが書いてあるが、「俺(談志)の本を読んでいたら『赤めだか』なんぞを褒められるはずもない。」だが、私から言わせれば、談春以上の苦労をしてきた人間が、手放しで『赤めだか』を褒める段四楼師匠を疑ってしまう。この本が書けるならば、「師匠や私の『苦労』からすれば、『赤めだか』なんぞ、ガキの戯言に思える」くらい書けば、もしかしたら談志の怒りはなかったのかもしれない。

談志の死後に『赤めだか』は二宮和也主演、ビートたけしが談志役でドラマ化されたが、談志が生きていたら、「ふざけるな!」と激高しただろう。この本を読むまでは、段四楼師匠言うところの「壊れているんだ、師匠は」という言葉を真にうけていた。この本を読了後だが、談志(イエモト)は壊れていない。松岡克由として生きるために喉に穴をあける手術をして、声が出なくなっても談志(イエモト)でありつづけようとする姿勢が、亡くなる3月ほど前の「美弥」(閉店してしまいました)でのやりとりでわかる。「美弥」は前座16年半という前人未踏のワースト記録を打ち立てたキウイがバーテンとして勤務していた店である。談志信者ならば、お馴染みの店だったはずだ。J&Bのハイボールを片手にハルシオンを飲む談志(イエモト)を目撃した人もいるかもしれない。

この本には落語協会に所属していた時代の頃を書いているから、目白(田中角栄ではない)や黒門町(当代の文楽は「ペヤング」である)といった符丁が登場する。こういった人たちに可愛がられて落語家としての階段を登っていったのだから、文章に厚みがあるのは当然といえるだろう。小朝は六代目円楽(当時・楽太郎。こちらはまだ「楽太郎」の方がしっくりくる。圓楽といえば、談志と盟友だった馬面のあの人が頭を掠めるんで…)や弟弟子のぜん馬と同期だったのか、ということもわかるわけである。

立川流設立のいきさつは『シャレのち曇り』を読んでね、くれぐれも落語協会の噺家さんに訊かないでね、と書いた志らくの気持ちもわかる。自著は本書よりも劣るような書き方だが、それだけ段四楼師匠に敬意を抱いているのだ。これだけはいえる。噺家さんは物知りである一方で、性格に一癖二癖ある人物が大半である。一瞥しただけでは計り知れない「小宇宙」を抱えている人たちの集まりようにも見える。修業時代のことを思えば、そうならざるをえないなんだなとこの本を読んで「ガッテン」した次第。おっと、これは弟弟子のキャッチフレーズだ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年7月5日に日本でレビュー済み
「談志が死んだ」はあまり面白くなかったが、これは面白かった。一方的な見方であるが記録文学としてもなかなかのもの。

談志の弟子の談志への思いは、師匠は偉大、師匠を受け入れる五代目小さんも偉大、この二人の仲を裂こうとする他の理事や周囲の関係者は悪者、という理念によって貫かれている。まあ、家元制という一種の宗教なのでこれは致し方ないが、この思いに共感するかしないかで、談志や立川流に対するスタンスは変わってくると思う。個人的にはほとんど共感できませんが。

一番面白いなと思った個所は、著者の小三治に対するかなりストレートな思い(怒りに近い嫌悪感だと思う)が書かれていたこと。著者が落第した真打昇進試験に際し、小さんにこびへつらっていると言っているし、バイクの趣味が悪い、小三治ではなく大惨事だとも揶揄している。
また、筆者の二つ目昇進の際の落語会で師匠の談志が、「(筆者を)小三治、円窓程度には育てる」と口上で述べたことを記している。本当ならば、人間国宝レベルの噺家がもう一人誕生してるとこだったけど。
「談志が死んだ」では、談志の死に際して最も本質を突いたコメントを残した、当時の落語会協会会長の小三治を完全に無視していたが(避けていたと思う)、25年前は若さもあって勢いがあったんだなー、と思った。
まあ何だかんだ言って噺家の本質は芸。筆ではなく、芸で勝負して欲しいもの。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年5月20日に日本でレビュー済み
内容も面白いが兎に角、文章が上手い。落語家にこれだけの文章を書かれたら大部分の作家・ライターは真っ青になるだろう。一度、ご本人の落語を見たくなった。