
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ゲマインシャフトとゲゼルシャフト〈上巻〉―純粋社会学の基本概念 (1957年) (岩波文庫) 文庫 – 1957/11/25
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- ASIN : B000JAW8WY
- 発売日 : 1957/11/25
- 言語 : 英語
- Amazon 売れ筋ランキング: - 780,478位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 165,249位文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コミュニティ/アソシエーションの対立概念を極めて精緻に分析した社会学を学ぶ上で必須の良書だと思います。
2012年2月20日に日本でレビュー済み
ドイツの社会学者による記念碑的著作の上巻。ゲマインシャフトとゲゼルシャフトという対概念は確かに人口に膾炙しているはずだが、今回読んでみると普通社会学の著作としてなれている感触とは違和感があって面白かった。
上巻では全三篇のうちの第一篇「主要概念の一般的規定」全部と第二篇「「本質意志と選択意志」の第一章までを収録していて、有名な対概念の詳細な規定は第一篇の二つの章で行っている。個々人の社会の場での相互作用に着目し、人間生活上で同時に存在しているあり方を腑分けして名づけ、敷衍した議論はゲマインシャフトでは感性的、ゲゼルシャフトでは打算的な側面を強く示していく。その側面の違いはまたマルクスによる使用価値/交換価値の違いを思わせるところがあって、一方では人をつなげていく効き目と切り離していく効き目という風にも見え、その具体例をたどるごとにゲマインシャフト/ゲゼルシャフトの付す価値付けの違いを強く感じさせてくれた。(ちなみにこの著書はマルクス没後の出版。)
そうした第一篇での規定の後の意志論を読むと、それまでの例示と思いっきり異なった読み味が出てくる。それは本人も時折注で言及しているホッブスの「リヴァイアサン」での議論の進み方に良く似ていて、最初に種々の意志に関わる要素を列挙して定義し、その相互作用を順に記述していこうという趣向で、何か辿っていくとむずむずするような、座りの悪い議論に思えた。演繹的な進め方をしなくてもと思ったのだが、訳者解説を見てみると著者は最初に哲学を専攻していた後に社会哲学に移行し、社会学の領域にスライドしてきたという経歴の人物らしく、それならこの進め方の頷ける。自分としては、そんな前提如何を問わず、取り上げている社会事象とその意味の解釈の仕方は十分に納得できる内容だった。
自分が手にした版には巻末に「概念一覧表」というのが付いていて、ここから見晴らすと議論の意味もより取りやすそうだ。。下巻ではもっと複雑な社会事象の読み解きが載っているようだ。楽しみ。
上巻では全三篇のうちの第一篇「主要概念の一般的規定」全部と第二篇「「本質意志と選択意志」の第一章までを収録していて、有名な対概念の詳細な規定は第一篇の二つの章で行っている。個々人の社会の場での相互作用に着目し、人間生活上で同時に存在しているあり方を腑分けして名づけ、敷衍した議論はゲマインシャフトでは感性的、ゲゼルシャフトでは打算的な側面を強く示していく。その側面の違いはまたマルクスによる使用価値/交換価値の違いを思わせるところがあって、一方では人をつなげていく効き目と切り離していく効き目という風にも見え、その具体例をたどるごとにゲマインシャフト/ゲゼルシャフトの付す価値付けの違いを強く感じさせてくれた。(ちなみにこの著書はマルクス没後の出版。)
そうした第一篇での規定の後の意志論を読むと、それまでの例示と思いっきり異なった読み味が出てくる。それは本人も時折注で言及しているホッブスの「リヴァイアサン」での議論の進み方に良く似ていて、最初に種々の意志に関わる要素を列挙して定義し、その相互作用を順に記述していこうという趣向で、何か辿っていくとむずむずするような、座りの悪い議論に思えた。演繹的な進め方をしなくてもと思ったのだが、訳者解説を見てみると著者は最初に哲学を専攻していた後に社会哲学に移行し、社会学の領域にスライドしてきたという経歴の人物らしく、それならこの進め方の頷ける。自分としては、そんな前提如何を問わず、取り上げている社会事象とその意味の解釈の仕方は十分に納得できる内容だった。
自分が手にした版には巻末に「概念一覧表」というのが付いていて、ここから見晴らすと議論の意味もより取りやすそうだ。。下巻ではもっと複雑な社会事象の読み解きが載っているようだ。楽しみ。
2009年12月31日に日本でレビュー済み
ゲマインシャフト(血縁・民族による共同体)とゲゼルシャフト(制度・契約による共同体)、2つの共同体について社会の授業などで一度は習ったことがあるだろう。しかしその原点であるテンニエスの著作までさかのぼった読者はどれほどいるのだろうか。
さてテンニエスはそれまで曖昧に使われていたゲマインシャフト・ゲゼルシャフトの区別を厳密にした人物である。彼は読者が戸惑うことを予想してか丁寧に2つの共同体について定義し具体例をあげている。そいて2つの共同体の存在が社会や大衆の意識にどのような影響を与えるのか緻密に描いている。
試験勉強のため「ゲマインシャフト」・「ゲゼルシャフト」の単語だけ暗記するのもいいだろうが、原典に戻ってテンニエスの問題意識を学ぶことがより有益だろう。
さてテンニエスはそれまで曖昧に使われていたゲマインシャフト・ゲゼルシャフトの区別を厳密にした人物である。彼は読者が戸惑うことを予想してか丁寧に2つの共同体について定義し具体例をあげている。そいて2つの共同体の存在が社会や大衆の意識にどのような影響を与えるのか緻密に描いている。
試験勉強のため「ゲマインシャフト」・「ゲゼルシャフト」の単語だけ暗記するのもいいだろうが、原典に戻ってテンニエスの問題意識を学ぶことがより有益だろう。