登場人物、其々の狂気のゆく末が気になり、どんどん一気に読んでしまいました。
抜け出られない泥沼の様な暗闇の中にも、僅かな希望のある話だなと思います。
読んでいて哀しい気持ちに支配される場面が多く、其処がまた魅力的な物語でした。
是非次回作も拝見したいと思わせられる作者です。
また恣意セシルさんの作品が配信されるのを、愉しみにしています。
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この命をくれてやる (GeeMA Books) Kindle版
人を殺さなくては死んでしまう病を患った賢治(けんじ)と、身体を売りながら彼を匿う鴇子(ときこ)。
ふたりは薄暗い世界の片隅でひっそりと、息を潜めながらも睦まじく暮らしていた。
そんなある日、鴇子は自分が妊娠した事に気付く。
何故、生きるために命を食べながら、人を殺してはいけないのか。命の価値は、重さは何で決まるのか。
自問自答を続けながら賢治を守り、鴇子は子供を胎内で育んでいく。
そして臨月を迎えた鴇子は、ある決断を迫られることになる……が…?
ふたりは薄暗い世界の片隅でひっそりと、息を潜めながらも睦まじく暮らしていた。
そんなある日、鴇子は自分が妊娠した事に気付く。
何故、生きるために命を食べながら、人を殺してはいけないのか。命の価値は、重さは何で決まるのか。
自問自答を続けながら賢治を守り、鴇子は子供を胎内で育んでいく。
そして臨月を迎えた鴇子は、ある決断を迫られることになる……が…?
- 言語日本語
- 発売日2014/11/20
- 対象読者年齢15 ~ 18 歳
- 対象7 - 12
- ファイルサイズ327 KB
- 販売:
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
登録情報
- ASIN : B00PXK8OEG
- 出版社 : GeeMA Books; 第1版 (2014/11/20)
- 発売日 : 2014/11/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 327 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 49ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 654,334位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 24,154位評論・文学研究 (Kindleストア)
- - 26,242位日本文学研究
- - 86,032位小説・文芸
- カスタマーレビュー:
著者について
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1984年生、6歳から物語を書き始める。
呼吸するように文章を書き、食事するように活字を読む。
LOST MEMENTへの歌詞提供などを経て、現在は純文学(あるいは幻想文学)を主舞台に活動中。
代表作は「この命をくれてやる。」、「天使の標本」など。
彼岸と此岸、現と夢のあわいに立つような物語を、硬質な文体で表現し続けている。
現在、十二か月を主人公とした「十二か月シリーズ」を不定期連載中。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
極限状態の中で、人はどれだけ愛し合えるのだろう。
もう愛という概念さえも超えた、別の何かなのかもしれない。
深く感動し、感涙できた一作。
もう愛という概念さえも超えた、別の何かなのかもしれない。
深く感動し、感涙できた一作。
2015年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「この命をくれてやる」というタイトルに惹かれて読みました。
狭い場所に閉じ込められ、ブクブクと太らされたあげく
血を抜かれ食材として食べられる家畜。
食べて寝て遊び、コロコロと丸くなってその姿を周りの
人達にに愛され続け、自然死した後に手厚く葬られるペット。
家畜とペットは何が違うのでしょうか。
「生きるために『動物』の命を奪うのは仕方がない」といって
私は家畜とペットの命の価値をして差別してきました。
だって、それは「仕方のないこと」だし「みんなやっている
こと」だから。
では、生きるために「人間」を殺す必要があったとしたら?
今まで無視してきた「命の格差」を無理やり天秤に乗せられて
鼻先に突き付けられる小説でした。
天秤がどう動くべきなのか、私は分かりません。
「矛盾を抱えたまま生きていくしかない」と感じました。
著者が表現した結末と、貴方が出した答えを比べてください。
狭い場所に閉じ込められ、ブクブクと太らされたあげく
血を抜かれ食材として食べられる家畜。
食べて寝て遊び、コロコロと丸くなってその姿を周りの
人達にに愛され続け、自然死した後に手厚く葬られるペット。
家畜とペットは何が違うのでしょうか。
「生きるために『動物』の命を奪うのは仕方がない」といって
私は家畜とペットの命の価値をして差別してきました。
だって、それは「仕方のないこと」だし「みんなやっている
こと」だから。
では、生きるために「人間」を殺す必要があったとしたら?
今まで無視してきた「命の格差」を無理やり天秤に乗せられて
鼻先に突き付けられる小説でした。
天秤がどう動くべきなのか、私は分かりません。
「矛盾を抱えたまま生きていくしかない」と感じました。
著者が表現した結末と、貴方が出した答えを比べてください。
2015年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プロローグより引き込まれちゃいました。続編?新刊が楽しみです。