おもしろいことに、巻末の解説を半藤一利が書いていて、「背景に学問を持った馬鹿」へのおちょくりを讃えている。
いや、そーなんだけど、あんたもその馬鹿のひとりだよ。わかってんのかw
「戦後日本を象徴する権威と思潮そのものへの批判」だとかなんとか書いているが、戦後GHQが種を蒔いて、サヨクが育てて捻じ曲げた日本の文化破壊は、国語学と同等以上に歴史学に責任があることをどれだけ自覚しているのか……。
「さながら自分がははげしく叱責されているように感ぜられてシュンとなった」とも書いているが、前後からは自分のこととして感じているとはまるで思えない。
なにせ、著者が気を使いつつさらりと触れた”A級戦犯”に対して、その言及が気に食わないとぬけぬけと書いているのである。
自称歴史探偵なんて、あーこっ恥ずかしい。
さすが、昭和史にかなりの自虐史観を持つ司馬遼太郎が執筆をあきらめたテーマを、『ノモンハンの夏』としてぬけぬけと上梓した恥知らずだけのことはある。
文庫版あとがきで、著者は半藤一利に謝意を述べているが、本心だろうか。少々気になった。
このお二方、昨年三カ月とおかずに次々と他界されてしまった。
ご冥福をお祈りするが、片や本屋に追悼コーナーまで作られ、片や著者は『週刊文春』の連載から追われ、八冊分は単行本/文庫本にしてもらえなかったという扱いの差よ……。
その八冊はその後連合出版が出してくれたが、単行本だけだし古本価格も高い。
なんとか、どこかの出版社が文庫本を出してくれないものか……。

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お言葉ですが… 4 猿も休暇の巻 単行本 – 2000/2/1
高島 俊男
(著)
"もぢり英語"を「高島版空耳アワー」として取り上げ、外来語の問題をユーモラスに論じた表題作を始め日本語のオカシサを徹底追究する
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2000/2/1
- ISBN-104163560009
- ISBN-13978-4163560007
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2000/2/1)
- 発売日 : 2000/2/1
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4163560009
- ISBN-13 : 978-4163560007
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,176,613位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2015年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高島俊男氏のエッセイ集が文庫化された本の第4集。とにかくおもしろい。
日本語や日本文化、国語についての薀蓄が満載。
日本語や日本文化、国語についての薀蓄が満載。
2013年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知的な世界に軽妙にいざなって貰える知識と技術は余人をもって代えがたい。
とくに、権威を痛烈にやっつけると胸がすくけれど、やりすぎて、出版の機会を
なくさないでほしい。
週刊文春が連載をやめ、出版も断ったとはけしからんと思い、11巻を隅から隅まで
読んで、圧力がどこから来たか、およそわかった。
権威を必要以上におちょくってはいけません。
とくに、権威を痛烈にやっつけると胸がすくけれど、やりすぎて、出版の機会を
なくさないでほしい。
週刊文春が連載をやめ、出版も断ったとはけしからんと思い、11巻を隅から隅まで
読んで、圧力がどこから来たか、およそわかった。
権威を必要以上におちょくってはいけません。
2003年10月27日に日本でレビュー済み
あとがきを読んで初めて知ったが、「週刊文春」連載の一年分で一冊の単行本になり、三年たつと文庫化されるのだそうだ。
これが四冊目で、もう八年書いているというから、少なくともあと四冊はでるはずだ。
相変わらず面白いが不思議な表記をするところもある。
「某A新聞や某M新聞である」(p61)なんて、誰がどう考えたって「朝日新聞と毎日新聞」なのに、どうしてそう書かないのだろう。
その次のページにある「某K国と某C国」だって「韓国と中国」以外考えられないのに。
ユーモラスな書き方をすることが多いのだが、「これは賤しきものなるぞ」は激烈である。
内容は新潮文庫「津軽」の注のいい加減さについて。
最初に書いた時にすでにかなり腹を立てているのがわかるのだ!が、その後、注釈を書いた人が、その文章を読んで手を入れたらしい。しかしそれがかえって怒りを招く。
いい加減な注をいろいろ取り上げて批判するのだが、注を批判するというよりも、注を付けた人の姿勢を批判しているのだ。
「すこしは心をこめて書いてはどうか」という批判は、いい加減に済まそうと思うことの多い私には耳が痛い。
これが四冊目で、もう八年書いているというから、少なくともあと四冊はでるはずだ。
相変わらず面白いが不思議な表記をするところもある。
「某A新聞や某M新聞である」(p61)なんて、誰がどう考えたって「朝日新聞と毎日新聞」なのに、どうしてそう書かないのだろう。
その次のページにある「某K国と某C国」だって「韓国と中国」以外考えられないのに。
ユーモラスな書き方をすることが多いのだが、「これは賤しきものなるぞ」は激烈である。
内容は新潮文庫「津軽」の注のいい加減さについて。
最初に書いた時にすでにかなり腹を立てているのがわかるのだ!が、その後、注釈を書いた人が、その文章を読んで手を入れたらしい。しかしそれがかえって怒りを招く。
いい加減な注をいろいろ取り上げて批判するのだが、注を批判するというよりも、注を付けた人の姿勢を批判しているのだ。
「すこしは心をこめて書いてはどうか」という批判は、いい加減に済まそうと思うことの多い私には耳が痛い。