荒木さんの写真は、昔から惹き付けられるものがあります。しかし、その文章は少々悪ふざけ過ぎる口調が見受けられ、特に若い時代のものは、時として勘弁してくれと思うものもありました。。しかし、この一冊は写真は相変わらず素晴らしいものであり―特に子供を抱いた母親のヌードなどは(表紙とP72)ーこれぞ荒木さんの作品で誠に感動的ですらあります。
加えて文章が良い。素晴らしい観点と、表現が散りばめています。しかも、写真家しか言えない視点からの記述です。例えば、映画とテレビの違いを述べた「スクリーンのむこうってのは、彼岸だろう~」(P136)以下の文章などは、なるほど、と思わされます。そんな独特の表現がいたる所に見られます。人物写真集としては、日本でも傑作の写真エッセイ集と言えるでしょう。これで1200円は安い!誰かにプレゼントしたくなる一冊です。
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いい顔してる人 生き方は顔に出る! Kindle版
「あの人はいい顔してる」と言うことがあります。とても魅力的な表現ながら、どういう顔がいい顔なのかわかりにくい面もあります。
そこで本書では、写真家荒木経惟さんが、いい顔についてあらゆる角度から論じ、
いい顔とは何か、どうすればいい顔の持ち主になれるのかについて、徹底的に語りつくします。
アラーキーの呼び名でおなじみの荒木経惟さんは、2010年5月で70歳を迎えます。
また、写真家生活も50余年になります。
09年に自身のからだに見つかったガンと闘いながらも、過激な問題作を次々と発表されています。
一方で、荒木さんが思い入れをもって撮影してきたのは、“顔”です。
自身の写真家生活は「顔に始まり顔に終わる」と言い切り、いまなお、『日本人ノ顔』シリーズなどを通し、顔を撮り続けています。
顔をテーマにしながら荒木さんのお話は、女性観、男性観、人間観、死生観にまで広がり、
この写真家の人間への興味、思索の深さには唸る思いがいたします。
政治、社会、文化、芸能、スポーツ……、あらゆる世界で「いい顔」が少なくなったいま、
多くの方に読まれ、この国に「いい顔」があふれることを願う一冊です。
そこで本書では、写真家荒木経惟さんが、いい顔についてあらゆる角度から論じ、
いい顔とは何か、どうすればいい顔の持ち主になれるのかについて、徹底的に語りつくします。
アラーキーの呼び名でおなじみの荒木経惟さんは、2010年5月で70歳を迎えます。
また、写真家生活も50余年になります。
09年に自身のからだに見つかったガンと闘いながらも、過激な問題作を次々と発表されています。
一方で、荒木さんが思い入れをもって撮影してきたのは、“顔”です。
自身の写真家生活は「顔に始まり顔に終わる」と言い切り、いまなお、『日本人ノ顔』シリーズなどを通し、顔を撮り続けています。
顔をテーマにしながら荒木さんのお話は、女性観、男性観、人間観、死生観にまで広がり、
この写真家の人間への興味、思索の深さには唸る思いがいたします。
政治、社会、文化、芸能、スポーツ……、あらゆる世界で「いい顔」が少なくなったいま、
多くの方に読まれ、この国に「いい顔」があふれることを願う一冊です。
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2010/5/19
- ファイルサイズ2060 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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登録情報
- ASIN : B0081BIQLA
- 出版社 : PHP研究所 (2010/5/19)
- 発売日 : 2010/5/19
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2060 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 148ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 106,287位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,529位写真 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年8月4日に日本でレビュー済み
レポート
Amazonで購入
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2010年7月3日に日本でレビュー済み
天才写真家 アラーキーの哲学が詰まった一冊でした。
「顔こそヌードだ」と。
確かに顔は生まれた時から、隠すことなく、いつも晒されている体の一部です。
荒木さんは
「…顔こそが、肉体の中でいちばん恥ずかしい部分なの」
と言われています。「顔にはその人の人生があらわれる」と。
そして「いい顔のつくり方」「顔は見られてこそ磨かれる」「死に顔で人生がわかる」と続いてゆきます。
全編、まるで荒木さんがそばで喋っているような文体でまとめられています。
なので言葉が普段語でわかりやすく、大切に思われている言葉が繰り返されキーワードとして自然に浮かびあがります。
写真は少なめですが、解説付で鑑賞できるのでじっくりと味わうことができます。
ただそのままを写すのではなく、その人の本質を伝える素敵な写真だなと思いました。
「顔こそヌードだ」と。
確かに顔は生まれた時から、隠すことなく、いつも晒されている体の一部です。
荒木さんは
「…顔こそが、肉体の中でいちばん恥ずかしい部分なの」
と言われています。「顔にはその人の人生があらわれる」と。
そして「いい顔のつくり方」「顔は見られてこそ磨かれる」「死に顔で人生がわかる」と続いてゆきます。
全編、まるで荒木さんがそばで喋っているような文体でまとめられています。
なので言葉が普段語でわかりやすく、大切に思われている言葉が繰り返されキーワードとして自然に浮かびあがります。
写真は少なめですが、解説付で鑑賞できるのでじっくりと味わうことができます。
ただそのままを写すのではなく、その人の本質を伝える素敵な写真だなと思いました。
2014年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を一言で言うと”生(せい)”という感じでしょうか。
タイトルこそ「顔」にフォーカスされていますが、
実は「その顔に現れる生き方」や「生への執着」、
そして「最後に燃やす生きる命」などを軸に
著者の死生観が語られている本です。
文体こそ、江戸っ子の口調で、てやんでい的に書かれていますが、
前半はこれまで作ってきた作品の回顧録のごとく、
後半は身近な人の死を持って、その顔を考察しています。
著者は、独特の風貌や、言動からハチャメチャな人を想像しますが、
繊細で、誰よりも家族を愛して、
ちゃんと見ていた人なんだろうと切なくなります。
父、母、そして妻の死を、
写真家として、かつ家族として入り乱れている感情を
そのまま文章にしています。
普通なら訳のわからない文章だと思うのですが、
なぜか心打たれます。
すいません、なんとなくですが直感で☆5つです。
タイトルこそ「顔」にフォーカスされていますが、
実は「その顔に現れる生き方」や「生への執着」、
そして「最後に燃やす生きる命」などを軸に
著者の死生観が語られている本です。
文体こそ、江戸っ子の口調で、てやんでい的に書かれていますが、
前半はこれまで作ってきた作品の回顧録のごとく、
後半は身近な人の死を持って、その顔を考察しています。
著者は、独特の風貌や、言動からハチャメチャな人を想像しますが、
繊細で、誰よりも家族を愛して、
ちゃんと見ていた人なんだろうと切なくなります。
父、母、そして妻の死を、
写真家として、かつ家族として入り乱れている感情を
そのまま文章にしています。
普通なら訳のわからない文章だと思うのですが、
なぜか心打たれます。
すいません、なんとなくですが直感で☆5つです。
2013年8月4日に日本でレビュー済み
電子書籍で読みました。最近の電子書籍で写真がある本は、紙バージョンと違って写真を大きく見ることができるのですが、本書の編集はそのままなので、文中にでてきた写真を章末までめくり、小さいままなのがちょっと残念。ほんと、いい顔している人の写真なんで。
構成は、電子書籍で少しづつ読むのにいい感じで章・節が構成されており空いた時間に読むのに読みやすいです。
内容の本筋であるアラーキーの「いい顔」論もよくわかりましたけど、それ以前にアラーキーは電通出身の広告カメラマンだったことや、顔を撮ることをずっと続けてきたことなど、エロ以前からのカメラマンとしてのアラーキーの顔、取り組みを知り驚きました。歳をとってエロを引退したのかと思っていたのはこれは勘違いでした。
ものすごく人が好きで、常に本気のカメラマン。だからヌードでも水着でもあんなに独自の描写ができるんだなと思いました。
私のようにまだ身近な人の死をまともに受け入れられない心が弱い方は最後は読まない方がよろしいかと思います。死についての描写が生々しく、それまでのいい顔の話で持ち上がった気持ちが一気に重い気分になりました。ここは読まなければよかった、写真も見たくなかったと切に思います。
構成は、電子書籍で少しづつ読むのにいい感じで章・節が構成されており空いた時間に読むのに読みやすいです。
内容の本筋であるアラーキーの「いい顔」論もよくわかりましたけど、それ以前にアラーキーは電通出身の広告カメラマンだったことや、顔を撮ることをずっと続けてきたことなど、エロ以前からのカメラマンとしてのアラーキーの顔、取り組みを知り驚きました。歳をとってエロを引退したのかと思っていたのはこれは勘違いでした。
ものすごく人が好きで、常に本気のカメラマン。だからヌードでも水着でもあんなに独自の描写ができるんだなと思いました。
私のようにまだ身近な人の死をまともに受け入れられない心が弱い方は最後は読まない方がよろしいかと思います。死についての描写が生々しく、それまでのいい顔の話で持ち上がった気持ちが一気に重い気分になりました。ここは読まなければよかった、写真も見たくなかったと切に思います。
2018年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この表紙だけでも、値段のモトは取れたと思っております。自分もこういういい顔の持ち主になりたい。
2017年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
写真に圧倒されしばらくページをかえられない。アラーキーの写真はほかのも大好きだけど、この写真集には一番ドキドキさせられた
2010年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「いちばんの裸は顔」という筆者の、顔のテーマとした一種の人生論、幸福論ともいうべき内容になっている。
筆者が話しているままを起こしたような文章で、下ネタギャグなどがたくさん入っていても、それがまた本音を話している自分への照れ隠しみたいで好感度が高い。
そういった文調(口調?)もあいまって、さらっと読めてしまうが、
それぐらいの程よい気楽な感じだからこそ、
下手に理屈っぽい「ポジティブシンキングの勧め」本よりもポジティブな気分になることができる。
飲み屋で凄くいい話を聞いたような、ちょっとした幸福感とも言うべきだろうか。
また、それぐらいの感じがアラーキーのいう「いい顔」になるのかもしれない。
そんなことを感じた一冊である。
筆者が話しているままを起こしたような文章で、下ネタギャグなどがたくさん入っていても、それがまた本音を話している自分への照れ隠しみたいで好感度が高い。
そういった文調(口調?)もあいまって、さらっと読めてしまうが、
それぐらいの程よい気楽な感じだからこそ、
下手に理屈っぽい「ポジティブシンキングの勧め」本よりもポジティブな気分になることができる。
飲み屋で凄くいい話を聞いたような、ちょっとした幸福感とも言うべきだろうか。
また、それぐらいの感じがアラーキーのいう「いい顔」になるのかもしれない。
そんなことを感じた一冊である。
2011年5月28日に日本でレビュー済み
表紙は、こどもを抱いているヌードのお母さん。
まさに、いい顔してる人。
この本自体には、写真はそれほどなく20ページくらいか。
もっとこんないい顔が見たいな。
どこで見れますか?
まさに、いい顔してる人。
この本自体には、写真はそれほどなく20ページくらいか。
もっとこんないい顔が見たいな。
どこで見れますか?
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mimmer ninner
5つ星のうち5.0
It Would Be Better If I Could Read Japanese But Still Worthwhile
2014年7月1日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Buying this book was a rewarding experience. I had never bought something from Japan before. I was treated very well.I wish there was more pictures of the young lady on the cover besides the one inside but I am still glad I bought it.