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明治期の花火が横浜に里帰り、オランダ在住の男性が開港資料館に寄贈 専門家「現存、珍しい」/横浜

2013年10月14日

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明治時代の花火玉と中に入れられた和紙製の人形を贈る勝山さん(右から2人目)=横浜市中区の横浜開港資料館

明治時代の花火玉と中に入れられた和紙製の人形を贈る勝山さん(右から2人目)=横浜市中区の横浜開港資料館

 明治時代に横浜で製造された「平山花火」の現物が海外で保管されていたのが見つかり、所有していたオランダ在住の男性が13日、横浜開港資料館(横浜市中区)に寄贈した。「袋物」と呼ばれる花火で、専門家は「現存するのは大変珍しい」と話す。寄贈品は来夏の花火シーズンに同館で公開する予定。

 寄贈されたのは、花火師の平山甚太(1840~1900)が1877(明治10)年に横浜市中区に設けた「平山煙火(えんか)製造所」で製作された花火で、当時、日中に打ち上げられ「昼花火」と呼ばれた花火玉(直径14センチ)と、中に詰められた和紙製の異人の人形(約2メートル)。中に和紙人形が入った花火は「袋物」と呼ばれ、人々は空中をふわりふわりと漂う姿を楽しんだという。

 平山は化学薬品を使って複数の色に彩られる「西洋花火」を日本で最初に製造したほか、「袋物」で1883年に日本人として初めて米国での特許を取得した。

 デンマークの花火師が平山花火を所有しているのをオランダ在住の勝山光郎さん(88)が譲り受け、保管していた。

 煙火(はなび)史家の伊東洋さん(71)は「袋物の花火は戦後禁止になって、職人もいなくなり技術も途絶えてしまった。現存するのは大変珍しい」と話す。寄贈した勝山さんは「平山花火の現物が横浜で保管できるのが非常にうれしい」と笑顔で話した。


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