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20××年…紙はなくなる?電子書籍市場が熱い韓国 政府も支援 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:アップル
【ソウル=水沼啓子】電子書籍機能を強化した米アップルのタブレット型コンピューター「iPad(アイパッド)」に熱い視線が注がれる中、韓国で電子書籍市場への関心が高まってきた。2年前から電子書籍端末機を限定生産し始めた韓国の電子関連メーカーだが、電子書籍市場は数年で10倍に拡大するなど、急成長が期待されるからだ。
電子書籍を販売している韓国メーカーはサムスン電子(商品名・パピルス)、アイリバー(ストーリー)、ネオラックス(NUUT2)の3社。これに加えて、LGディスプレイが新聞のタブロイド判サイズの「曲がる電子ペーパー」を開発、注目されている。
19インチの画面で曲げることができ、「(データをダウンロードして)電子新聞に使えば実際の紙の新聞のような感触が得られる」という。金属素材の基板を使用し、曲げても元に戻る。今のところ量産化のメドは立っていないものの、通勤電車で新聞を読む風景が大きく変わる可能性もありそうだ。
先行するパピルスは、無線通信「Wi−Fi(ワイファイ)」を搭載した新機種を2月から発売。昨年6月、ネオラックスが1万台限定で売り出したNUUT2はわずか4カ月で完売したという。
いずれも価格は30万ウォン台前半(およそ3万円弱)。顧客はIT(情報技術)や電子機器に関心の高い30代男性が中心で、「本より軽くて薄く携帯に便利」「消費電力が少ない」「目が疲れにくい」「数百冊の本を保存できる」といった特徴が受けているようだ。