マウンドに帰ってきた桑田は、プレートにヒジを載せ、野球の神様に復活を報告した。
95年6月の阪神戦で小飛球にダイブした際にヒジを負傷。手術を経て、661日ぶりの登板だった。
長嶋監督も事実上の予告先発。桑田ならではのポーズにファンは熱狂した。
初回を飯田、辻、稲葉と3者凡退に片づける立ち上がり。3回にはチームメートの復活を祝福するように清原が本塁打。
甲子園を沸かせたKKコンビ健在を示した。桑田もバント処理に因縁のダイブを見せるなど、完全復活をアピール。
6回74球、2安打1失点。鮮やかな復活勝利だった。
「つらかった」と振り返ったリハビリ中、桑田が走り続けた2軍グラウンドはそこだけ芝がはがれた。
選手は「桑田ロード」と名付け、敬意を示し続けた。