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英語リスニング遅れ、被災受験生はうんざり

 「2時間も待たされ、気持ちが乱れた」「疲れて翌日の試験にも影響しそうだ」。14日の大学入試センター試験で、被災地の宮城県気仙沼市の臨時会場に英語リスニング試験用のICプレーヤーが届かず、試験開始が遅れる前代未聞の事態が起きた。

 地理歴史と公民を一まとめで行う新方式でも監督者の不手際で混乱が相次ぎ、受験生からは怒りの声があふれた。

 気仙沼高校で試験を終えた受験生らによると、ある教室では予定時刻を30分過ぎた午後5時40分頃、監督者が「リスニング用の機材の到着が遅れているので、しばらく待って下さい」と説明した。途中、ペットボトルの冷たいウーロン茶が配られた。受験生はいらだちを抑え、黙って待ち続けた。試験会場を運営する東北大によると、午後5時20分頃から、職員一人が各教室に事情を説明して回っていたという。

 試験が終わったのは2時間遅れの午後8時10分。氷点下4・4度と厳しく冷え込む中、会場を後にした同高3年生たちはみなうんざりした様子だった。

2012年1月15日15時42分  読売新聞)

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