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死者・行方不明者 1万人超に

3月15日 21時20分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

今回の地震と津波で、沿岸部の多くの地域が壊滅的な被害を受け、警察庁のまとめでは、これまでに死亡が確認された人は3300人に上り、死亡が確認された人と行方が分からなくなっている人はあわせて1万人を超えました。災害で死者と行方不明者の数が1万人を超えたのは戦後では初めてです。

【宮城県】宮城県では、これまでに1619人の死亡が確認されたほか、2011人の行方が分からなくなっています。宮城県の沿岸部では、多数の人が遺体で見つかっており、宮城県警察本部は14日の災害対策本部の会議で、女川町や石巻市がある牡鹿半島のいくつかの浜辺で、それぞれ100人前後の遺体が見つかったことを明らかにし、遺体はあわせて1000人を超えるおそれがあるとしています。南三陸町も壊滅的な被害を受け、県によりますと、およそ1000人の遺体が見つかったということです。さらに、仙台市若林区の荒浜地区では、津波に巻き込まれたとみられる多くの人の遺体が見つかり、自衛隊によりますと、およそ50人が収容されたということです。警察は、宮城県内で死亡した人は1万人を超えるという見通しを示しています。安否が分からない人も多くいます。南三陸町では町の人口の半分以上のおよそ1万人の安否が分からない状態でしたが、15日午前2000人余りが避難して無事であることが分かりました。しかし、依然としておよそ8000人の安否が分からない状態が続いています。また、人口およそ1万人の女川町では、5000人余りが高台にある町の体育館など16か所に避難していますが、町の災害対策本部によりますと、残るおよそ5000人の安否が確認できていないということです。【岩手県】岩手県では、1193人の死亡が確認されているほか、行方不明者は3318人に上っています。死亡が確認された人は、釜石市と大槌町であわせて485人、陸前高田市と大船渡市であわせて373人、宮古市と山田町であわせて293人などとなっています。また行方が分からなくなっているのは、宮古市で1658人、陸前高田市で1282人などとなっています。一方、釜石市では、行方不明者の数が把握できていないということです。【福島県】福島県では、いわき市や南相馬市などで大きな被害が出ていて、県内であわせて506人の死亡が確認されています。また、2220人の行方が分からなくなっていて、このうち浪江町ではおよそ900人と連絡が取れていないということです。【ほかの東北・北海道】。このほか、青森県で3人が死亡、1人が行方不明、山形県で1人が死亡、北海道の函館市で1人が死亡しています。【関東】関東地方では、茨城県で19人が死亡、1人が行方不明、千葉県で16人が死亡、7人が行方不明、東京で7人が死亡、栃木県で4人が死亡、神奈川県で3人が死亡、群馬県で1人が死亡しています。警察庁によりますと、今回の大震災で、これまでに死亡が確認された人はあわせて3373人、行方が分からない人は7558人に上り、あわせて1万人を超えました。災害で死者と行方不明者の数が1万人を超えたのは戦後では初めてです。また、死亡が確認された人のうち1060人は身元の確認が終わり、このうち420人については、すでに警察が家族に遺体を引き渡しました。警察は全国から検視を担当する警察官を派遣しておよそ1000人の態勢で身元の確認などに当たることにしています。しかし、家族も被災して遺体を引き取れなかったり、火葬する施設が被害を受けた地域にあったりすることなどから、引き続き体育館などの施設に安置されている遺体も多いということです。