東ティモールのホルタ大統領、銃撃され負傷2008年02月12日10時09分 ノーベル平和賞受賞者のラモス・ホルタ東ティモール大統領(58)が11日、武装した反政府勢力に襲撃された。ホルタ氏は腹部を撃たれ重傷。駐留豪州軍の病院で緊急手術を受けた後、豪・ダーウィンの病院に運ばれた。容体は安定しているという。襲撃した反政府勢力のリーダー、アルフレド・レイナド少佐は銃撃戦で死亡。グスマオ首相も武装集団に襲撃されたが無事だった。東ティモール政府は11日、非常事態を宣言、夜間の外出を禁じた。
ロイター通信などによると同日早朝、数人の武装集団がディリ郊外にあるホルタ氏の自宅を襲った。銃撃戦ではアルフレド少佐の仲間も死亡。ホルタ氏を警護していた国軍兵士が負傷した。グスマオ氏は緊急会見し、「国家への攻撃は失敗に終わった」と語った。 ホルタ氏は、インドネシアからの独立闘争の指導者の一人で、96年に東ティモール紛争の平和解決への貢献でノーベル平和賞を受賞。昨年5月に大統領に就任した。 東ティモールでは06年5月、軍の出身地差別への反発をきっかけに騒乱が起こり、30人以上が死亡した。騒乱で反乱軍を率いたアルフレド少佐は逮捕されたが、06年8月に仲間約50人とともに刑務所を脱走。昨年3月には、治安維持にあたる豪州軍などが潜伏先を攻撃したが、身柄確保はできなかった。 PR情報この記事の関連情報国際
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