住宅メーカーの飯田産業は,大阪市立大学大学院工学研究科 教授の南繁行氏と共同で,人工的にオーロラを発生させる装置を開発した。2006年8月1日から,同社施設の「江の島アイランドスパ(えのすぱ)」の2階プールサイドに夏休みの目玉企画として展示する。

 江の島に展示する人工オーロラ発生装置の外形寸法は,縦2.2m×横2.8m×奥行き1.4m程度。真空に近い状態に保った筐体の内部に電子を放って人工オーロラを発生させる。本物のオーロラと同じように,酸素や窒素に電子がぶつかって光を発するという。金属筐体の一部分が透明のアクリル樹脂でできており,そこから人工オーロラを見ることができる。

 これまでの人工オーロラ発生装置は,レーザー光線などを使って疑似的に作り出したり,真空放電現象を使っていても小型だったりした。今回の装置は,単に光るだけでなく,11色の多彩な光を放ったり,カーテン状にゆらめいたりすることが特徴という。ただし,実現方法は非公開とした。2005年に開発を始めてから,これまでに最大で縦3m×横3mの装置を試作した。