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ホンハイ、シャープ亀山工場分社化など要求

2012年9月7日 13:43
ホンハイ、シャープ亀山工場分社化など要求

 経営再建を目指す「シャープ」(大阪市)と関係強化に向けた交渉を続ける台湾のメーカー「ホンハイ」が、亀山工場(三重・亀山市)の分社化や経営への参画を求めていることがわかった。

 関係者によると、シャープとホンハイの出資交渉では、ホンハイ側がシャープの株式の買い取り金額の引き下げを求めているが、これに加え、亀山市にある液晶パネル工場の分社化、経営への参画を求めていることが新たにわかった。

 また、7月に2社の共同運営になった堺工場(堺市)をめぐっては、当初、非常勤の取締役として就任予定だったホンハイ日本法人の元社長が、代表権のある取締役に就任していたこともわかった。

 ホンハイ・郭会長も、シャープ本体の経営に参画したい意向を示すなど、世界最高水準の液晶パネル技術などを取り込み、事業拡大を目指す考えだが、一方のシャープは、分社化などは「検討していない」としていて、提携交渉での両社の攻防が続いている。