JR九州は24日、熊本地震の影響で運転を見合わせている豊肥本線肥後大津~豊後荻間のうち、阿蘇~豊後荻間の運転再開を発表した。開通日は7月9日。特急「九州横断特急」も同日から阿蘇~別府間で運転を再開する。

特急「九州横断特急」(写真は2015年撮影)

4月14日以降の地震の影響で、豊肥本線は現在も一部区間で運転見合わせが続いている。とくに立野~赤水間は線路災害(土砂流入)が発生しており、運転再開にはかなりの期間を要する見込みだという。運転を見合わせている区間のうち、宮地~豊後荻間でバス代行輸送も実施されてきた。

JR九州によれば、復旧作業が一部区間で終了する見込みとなったことを受け、7月9日から普通列車の運転区間を拡大するとともに、同日から特急列車も運転するとのこと。普通列車は宮地駅までの運転となり、宮地~豊後竹田間で通常と同じ下り・上り各5本の列車が設定される。特急「九州横断特急」は阿蘇~別府間で3往復運転され、普通列車の運転されない阿蘇~宮地間は快速列車に。全車自由席で、車内販売は行わない。

7月9日からの特急「九州横断特急」の運転時刻は、下り「九州横断特急61号」が阿蘇駅9時45分発・別府駅11時38分着、「九州横断特急63号」が阿蘇駅12時48分発・別府駅14時42分着、「九州横断特急65号」が阿蘇駅16時13分発・別府駅18時14分着。上り「九州横断特急62号」が別府駅7時50分発・阿蘇駅9時55分着、「九州横断特急64号」が別府駅11時45分発・阿蘇駅13時45分着、「九州横断特急66号」が別府駅14時52分発・阿蘇駅16時49分着。阿蘇~別府間の途中停車駅は宮地駅・豊後荻駅・豊後竹田駅・緒方駅・三重町駅・中判田駅・大分駅とされている。