歌手で女優のICONIQが、11月1日から東京・天王洲銀河劇場で上演される宮本亜門演出作『メリリー・ウィー・ロール・アロング~それでも僕らは前へ進む~』でミュージカルデビューを果たすことが27日、明らかになった。

宮本亜門演出の舞台でミュージカルデビューを果たすICONIQ

同作は演出家・宮本亜門が、長年上演を熱望していたミュージカルで、作詞・作曲は、『ウエストサイド物語』『スウィーニー・トッド』などで知られるスティーブン・ソンドハイム。ICONIQが演じるのは、「欲しいものはすべて手に入れる」ことがモットーの、ブロードウェイスター女優・ガッシー。才能ある若手作曲家フランク(柿澤勇人)を、妻・ベス(高橋愛)から略奪して結婚してしまうという、美貌と実力を兼ね備えた、説得力の必要な役どころとなっている。

オーディション会場で初めてICONIQと対面した宮本は、「とても清潔感があり、美しい方でした」と第一印象を語り、「EXILEのATSUSHIさんと共演していることは知っていましたから、歌の不安はありませんでしたが、とにかく驚いたのはセリフの時です」と振り返る。宮本にとって、「正直それほど期待していなかった」というICONIQの演技力。しかし、「『自分の中に眠っているものをさらけ出したい』かのように、こちらの指示でみるみる別人になり、役そのものに入り込んでいくのには驚きました」と彼女の可能性を目の当たりにする。

さらに、宮本は「本人も別人格になれる演技にとても興味を持っていて、今回の20代中心のカンパニーにはピッタリ」と語り、「僕も彼女の新たな可能性が引き出せる喜びを感じました。稽古が楽しみです」と心待ちにしている様子だった。

ミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング~それでも僕らは前へ進む~』は11月1日から17日まで東京・天王洲銀河劇場で全20回公演、12月6日から8日まで大阪・梅田芸術劇場で全4回公演が行われる。出演は柿澤、高橋のほか、NKH連続テレビ小説『あまちゃん』に出演中の小池徹平、宮沢喜一元首相の孫娘・ラフルアー宮澤エマらが出演する。