三不動(読み)さんふどう

精選版 日本国語大辞典 「三不動」の意味・読み・例文・類語

さん‐ふどう【三不動】

[一] 大津三井寺の黄不動高野山赤不動、京都青蓮院の青不動三つ不動明王平安時代密教が盛んで不動信仰の厚かったころ画像
[二] 江戸近辺にある三つの不動明王。目黒不動・目白不動・目赤不動の総称

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デジタル大辞泉 「三不動」の意味・読み・例文・類語

さん‐ふどう【三不動】

有名な三つの不動明王
平安時代に描かれた、大津園城寺の黄不動、高野山明王院の赤不動、京都青蓮院の青不動の三つの不動明王画像。
東京の目黒不動・目白不動・目赤不動。

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事典・日本の観光資源 「三不動」の解説

三不動

不動信仰が盛んだった平安時代の画像。絵画史のうえでも平安期を代表する仏画として知られる。黄不動・青不動は国宝、赤不動は重要文化財
[観光資源] 大津三井寺の黄不動 | 京都青蓮院の青不動 | 高野山別格本山明王院の赤不動

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三不動」の意味・わかりやすい解説

三不動
さんふどう

赤不動」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の三不動の言及

【青蓮院】より

…堂舎も朝幕の援助で整備されたが,1893年(明治26)の火災で本堂以下ほとんどの堂宇を焼失,現在の宸殿,白書院,小御所,対面所,玄関などはその後の再建である。多くの国宝,重要文化財のなかで,とくに《絹本著色不動明王二童子像》(国宝)は世に青不動といわれ,三井寺の黄不動,高野山明王院の赤不動とともに日本三不動の一つとされる密教美術の白眉。また宸翰や古文書,それに奈良時代から室町時代に至る台密を中心とした聖教類を多く伝蔵している。…

※「三不動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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