オランダの売春・麻薬の経済規模、チーズ消費額を上回る

[アムステルダム 25日 ロイター] - オランダの売春や麻薬取引の経済規模は年間25億ユーロで、チーズ消費額をやや上回る規模に達していることが明らかになった。
25日にオランダ統計局が欧州連合(EU)の新基準に基づき発表したデータによると、こうした「産業」が国内総生産(GDP)に占める割合は0.4%。統計局のスポークスマンは「パンの全消費量をやや下回る水準、あるいはチーズの全消費量をやや上回る水準だ」と説明した。
EUの新基準では、GDPの算出項目に売春と麻薬取引による利益を加えるよう求めている。
英国の統計当局は先月、麻薬取引と売春を加えた場合GDPが約1%押し上げられ、その他の基準変更も実施すればGDPの規模が4─5%増えるとの推定を公表した。
一方、フランス統計当局は先週、違法な麻薬取引や売春は必ずしも双方の合意に基づいていないとして、いずれもGDPの算出項目に含めないと表明している。

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