民主党新代表に海江田氏を選出、「アベノミクスの危険性追及」

民主党新代表に海江田氏を選出、「アベノミクスの危険性追及」
12月25日、民主党は午後の両院議員総会で代表選挙を行い、新代表に海江田氏を選出した。写真は昨年8月、都内で撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 25日 ロイター] 民主党は25日午後の両院議員総会で代表選挙を行い、新代表に海江田万里氏を選出した。冒頭の演説で海江田氏は、来年の参議院選挙に向けて党の立て直しを図り、野党との連携も視野に入れる。政策面では経済政策を中心に安倍晋三自民党総裁の政策の危険性を追及していく姿勢を示した。
民主党では先の衆議院選挙の敗北を受けて野田佳彦代表が辞任、後任を選ぶ代表選では投票総数は国会議員票145票、有効投票は144票、そのうち海江田氏が90票を獲得、54票を得た馬淵氏に勝利した。
投票に先立って行われた冒頭演説で海江田氏は「無心の心」で民主党を立て直す意気込みを示した。総選挙大敗から得た「汲めども尽きぬ教訓」を持って民主党を再建し、16年の衆参選挙で政権の奪回をする決意を表明した。
そのうえで、民主党として格差拡大・固定化を阻止していく「社会的厚生を図る党」、そして結党の原点である「改革の党」としての役割を果たしていくと述べた。
政策面では、経済政策においていわゆる「アベノミスク」に潜む危険性を予算委員会で指摘。外交安全政策は安倍総裁の掲げる「強い日本」に対して、その基盤は「国民の強さ、社会の強さ」にあるとし、これを「前に向かって進めていく」必要があるとした。
エネルギー政策として、原発エネルギーを、30年代にゼロするという民主党の脱原発方針を守ると主張、その為に、再生可能エネルギー、天然ガスを推進するとし、「原発廃炉に向けて国が前に出るべき」と述べた。
社会保障と税の一体改革を進めていく決意を示し、民主党内で長年培ってきた議論の蓄積を「三党合意の枠の中でしっかりと主張」とした。
野党との協力として参議院選挙に向けて「野党の選挙協力が必要」であると強調した。
(ロイターニュース 中川泉 村中裕美)
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