ギリシャ支援、16日の財務相会合での合意には懐疑的=独財務相

ギリシャ支援、財務相会合での合意には懐疑的=独財務相
 2月16日、ドイツのショイブレ財務相は、この日のユーロ圏財務相会合でギリシャ支援をめぐる合意に達する可能性について慎重な見方を示した。ダボスで1月撮影(2015年 ロイター/RUBEN SPRICH)
[ベルリン 16日 ロイター] - ドイツのショイブレ財務相は、16日のユーロ圏財務相会合でギリシャ支援をめぐる合意に達する可能性について慎重な見方を示した。ラジオのインタビューで述べた。
ギリシャの債務問題をめぐりユーロ圏の財務相が解決策を見出すことができるかとの質問に対し、ショイブレ財務相は「週末の実務者協議の状況を聞いた限りでは、非常に懐疑的だ」と述べた。「ただ、きょう報告書が提出されるのでそれを精査する」と語った。
ドイツはギリシャのユーロ圏離脱を望んでいないと述べる一方で、ギリシャ新政権は「最低限の要求」に応える必要があると主張した。
16日のユーロ圏財務相会合には欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁も加わり、今月末で期限を迎えるギリシャ支援について協議する。
財務相は「ギリシャは長年にわたり身分不相応な暮らしをしていたため、保証なしに支援しようとする人はもう誰もいない」と述べ、競争力を高めるためギリシャは約束した改革を実行しなければならない、と主張した。
さらに、現在ギリシャの新政権は「かなり無責任な」行動をとっていると批判し、これまで支援していた国を侮辱するのはためにならない、と語った。
ギリシャのチプラス政権を支持する地元紙は8日、ショイブレ財務相にナチス時代の軍服を着せた風刺画を掲載した。風刺画に描かれた財務相は「あなたたちの灰を肥料にすることを検討している」など、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を連想させる言葉を述べている。
これに対してドイツ政府は「言論の自由は支持するが、風刺画は侮辱的で、作者は恥を知るべきだ」と強く批判した。
*内容を追加します。

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