みずほ、新光投信など運用会社の統合を正式発表

みずほ、新光投信など運用会社の統合を正式発表
 3月27日、みずほフィナンシャルグループはグループ傘下の運用会社の統合を正式発表した。運用会社を再編してコスト削減や経営の効率化を図り、競争力を強化するのが狙い。写真はみずほFGのロゴ。2013年11月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 27日 ロイター] - みずほフィナンシャルグループ<8411.T>は27日、グループ傘下の運用会社の統合を正式発表した。運用会社を再編してコスト削減や経営の効率化を図り、競争力を強化するのが狙い。
みずほFGは、新光投信(東京都中央区)、みずほ投信投資顧問(東京都港区)と、みずほ信託銀行の運用部門の統合に向けた準備を開始する。ロイターは13日、関係筋の話として統合について報じていた。
また、第一生命との合弁会社であるDIAMアセットマネジメントについても、統合を視野に検討しているとした。
みずほFGは、資産運用ビジネスを銀行、信託、証券に並ぶ第4の収益の柱と位置づけており、競争力や収益力の強化を目指す。
日本ではデフレからの脱却や少子高齢化の加速に備え、今後、貯蓄から投資へのシフトが進むとみられている。金融機関の経営にとっては、資産残高の積み上げから成る手数料収入が市況に左右されにくい安定収益になるため、運用会社の収益性向上は銀行グル―プ全体の経営にとっても重要度が増している。
みずほFGは、2000年に3つの銀行の統合で発足した後も、複数の投資顧問を抱えていた。
しかし、佐藤康博CEOがグループ一体経営を推し進める姿勢を鮮明にし、13年にはみずほ銀行とみずほコーポレート銀行を統合して「ワンバンク」化を推進。運用会社の再編はグループの経営課題になっていた。

浦中大我

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