中国が元四川省副書記の党籍を剥奪、周永康氏側近

[北京 29日 ロイター] - 中国共産党で汚職調査を担当する中央規律検査委員会は29日、李春城・元四川省党委員会副書記の党籍を剥奪し、公職から追放したと発表した。賄賂を受け取ったほか、「封建的で迷信的な」活動に携わったためとしている。
四川省は、汚職調査を受けているとされる党最高指導部元メンバー、周永康氏の権力基盤で、李元副書記は周氏の側近だった。周氏は1999─2002年に同省トップを務め、李氏は1998年から同省で勤務していた。
規律検査委員会は声明で「調査を経て、李春城は職務上の便宜を利用し、他人に利益をもたらす見返りに多額の賄賂を受け取った(ことが分かった)」と指摘。李氏の妻や娘も他人から「巨額の財物」を受け取ったほか、職務を利用して弟の事業を不当に支援したと付け加えた。
また、声明は「(同氏は)職権を濫用して封建的で迷信的な活動を行い、国家の財政資金に巨額の損失をもたらした。腐敗堕落した」と指摘。こうした行為は違法であり、同氏を司法機関に送致するとした。
ロイターは李氏や同氏の家族に接触することはできず、同氏らに弁護士がついているのかも不明。

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