北朝鮮の洪水で88人死亡、国連が調査団派遣へ

北朝鮮の洪水で88人死亡、国連が調査団派遣へ
7月30日、国連児童基金(ユニセフ)は、豪雨による洪水に見舞われた北朝鮮に調査団を派遣すると明らかにした。写真は被災地の安州市で建物の屋根に避難する住民。KCNA配信(2012年 ロイター)
[ソウル 30日 ロイター] 北朝鮮の国営メディアによると、今月18日から25日に起きた豪雨による洪水で、88人が死亡、数万人が家を失った。これを受け、国連児童基金(ユニセフ)は30日、支援を視野に入れた被害調査を行うため、31日から同国に調査団を派遣すると明らかにした。
ユニセフと北朝鮮当局者は、30日に被害状況について協議。ユニセフ側の責任者は電子メールで、「被害状況を確認するため、最も被害が大きい2つの地域に31日に調査団を派遣することで合意した」と述べた。
朝鮮中央通信(KCNA)によると、30日朝までの24時間で、さらに400ミリの降雨を記録したという。
干ばつに続く今回の洪水により、北朝鮮では食糧価格がすでに高騰している。韓国にいる脱北者によると、一般家庭が手に入れられないほどコメの価格が上昇しているという。

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